チンクが我が家の一員となってから早2か月強が経ちました。この間の使途ですが、見事にチョイノリの繰り返しです。一回当たりの走行が2kmから5kmが一番多く、長いときでも50kmまでです。これはこれでチンクのかなり得意とする領域ですので、ある意味有効に使えていると思います。アルファGTに比べて相当使いやすいしガソリン消費量も少ないので満足してます。
そんな中で初めての長距離を走る機会があり、いつものアルファGTは休ませてチンクで出かけてみました。具体的には私の住む西宮市から広島まで、山陽自動車道中心で往復走ってきました。
今まで高速道路は阪神高速(阪神低速とも呼ばれています)しか走ったことがなかったので、高速走行でどんな感じか、どれくらいの燃費が出るか、体にくる痛みや疲れはどうか、などのチェックポイントを確認しながら往復してきました。
一番印象的というか再認識した事実としては「上り坂で元気がない」ということです。高速道路ということで日ごろは使っていないECOモードで走行したのですが、このECOモードの燃料制御ぶりが半端ではない(笑)。トルクで31%、出力で10%もダウンします。感覚的にはまったくターボ過給がなくなったように感じます。その分リアルタイム燃費は20%ほど向上してはいますが。
その結果上り坂とは言えないくらいの上りでもググーっと速度が落ちます。速度が落ちないようにアクセルを踏んでも加速してくれません。アクセルワイヤーがゴム紐で出来ていてそれを伸ばしただけ、みたいな感じです。どんどん速度が落ちてくるのでシフトダウンが必要になるのですが、タイミングを誤ると4速に落としてもまだ物足りないので3速にして思いっきり回してやると走ってくれます。
これって結局ECOになってない走り方なんですが、非力なエンジンを回転力で補って走るのって楽しいですよね。ここまで割り切って燃調してしまうことって国産車ではできない芸当ですが、これを僅か875CCのエンジンでやってしまっているところが逆に評価できます。イタリアの小型車の真骨頂ですね。国産の「ガラ軽」とは発想の原点が違ってるところが好きです。
勿論ECOモードオフでは低回転域からターボで過給されますのでそれなりのトルクでトコトコ走ります。トルクで走るか、回転で走るか、この一粒で2度おいしさを提供してくれるのがECOモードの最大の美質だって気が付きました。カタログデータの燃費も体裁が整いますし(笑)。
気になる燃費ですが、以下のような数値でした。条件としては2名プラス荷物多数、エアコンは全走行区間でオン、高速道路走行が80%、さらにそのうちECOモードの使用率が90%といったところです。
走った距離は727kmで、
平均速度は63km/hで、
平均燃費は21.1km/hでした(街乗りでは13km/l前後です)。
高速直進時のハンドリングが安定しているので全般的に快適なドライブでした。アルファGTの場合はどんな速度域でも「グイグイ曲がってやるぞ」というトーアウト的な過激さがあるのですが、チンクの場合は見かけ以上にオンザレール感覚なので楽でした。シートはさすがにアルファGTに軍配が上がりますが、チンクも程よい硬さで特に不具合を感じることはありませんでした。
あと、恥ずかしながら初めて気が付いた機能が二つほど。
その1
ウインカーレバーをチョン押しすると自動的に3度フラッシュすること。
その2
メーターパネルの照明が光検知式になっていること。
昼間ヘッドライトを点灯させても、パネル照明は周りの明るさに応じてオン/オフされるんですね。
これら2点はいずれも高速道路ではとても便利な機能でした。いろいろなシーンで乗ってみると勉強になりますね。とりわけイタリア車って奥が深かったり、理解不能だったり、退屈することがないように思います。これからもまた新しい発見が出来ることを期待しながら使い込んでいきたいと思います。
Posted at 2013/06/11 16:45:47 | |
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