
鉄道廃線跡・遺構巡りです。
去る8月6日に片上鉄道(1991年廃止)の
備前矢田駅跡(岡山県和気郡和気町)を訪ねてみました。
↑まずは例によってその位置を(グーグルマップ)。
和気町の北部に位置し、片上鉄道の現役時代は「和気郡佐伯町」でした。駅のある辺りはその旧佐伯町の中心地で、今も町役場庁舎や体育館といった公共施設、信用金庫の支店があります。
↑実は今年3月5日にここ備前矢田駅跡を訪れております。が、今回はある目的があって再訪する事となりました。
↑初訪問から5ヶ月後の8月6日、我が相棒・パイザーを走らせて備前矢田駅跡にやってきました。
この日は台風が接近中で、やや風の強い日でありました。
↑片上鉄道の線路跡を転用したサイクリングロード「
片鉄ロマン街道」こと「
岡山県道703号備前柵原自転車道線」と町道の交点、奥にホームの遺構が見えます。
ここは備前矢田駅の南にあった踏切の跡です。
↑サイクリングロード脇に佇むホーム跡。冬枯れの季節だった前回(画像上)とは打って変わって、鮮やかな緑に囲まれていました(画像下)。
↑片上鉄道は非電化の路線でしたので、嵩の低い「汽車用ホーム」です。
↑ホーム上には現役時代の写真パネルを貼り付けたモニュメントがあります。
が、木漏れ日を浴びて何が何だかよく判りませんので・・・・
↑こちらは2017年3月撮影の画像。
現役時代の備前矢田駅を知らない人はこのモニュメントの写真に驚かされる事になります(筆者もその一人です)。
今の備前矢田駅跡には棒線駅っぽいホームが一本あるだけですが、モニュメントの写真に写っているのは対向式ホーム二面三線の規模の大きい駅の姿!!
現状からは想像もつかない光景です。
↑1975(昭和50)年の航空写真(国土地理院/上)と最近の航空写真(グーグル/下)の比較です。
基本的にあまり変わっていないようですが、1975年の画像では確かに二面三線の配線だった事が判ります。そして赤い屋根の駅舎らしき建物の姿も。
↑1988(昭和63)年の備前矢田駅構内(ウィキペディアより引用)。
駅の南側より撮ったものと思われます。
↑2017年8月の大体同じ地点の姿。定点観測っぽく撮ってみました。
実は
この定点観測写真を撮りたいが故に再訪したのでした。
↑ホーム上から見た片上方面。
片上方面行きの列車が発着していたであろう駅舎側のホームと線路跡には民家が建っています。
↑ホームの上には停止目標(?)が残っていました。
↑構内踏切があったと思しき辺り。
↑柵原側から見たホーム(上)と駅構内(下)。
↑線路跡に建つ民家群の東側に回り込み、駅前広場跡地へとやってきました。
只のT字路ではなくRの付いた角になっているのが、駅前広場だった名残です。
↑現役時代の備前矢田駅の駅舎(ウィキペディアより引用)。
旧佐伯町の中心地に相応しい、赤い屋根の大きな木造駅舎です。
↑突き当たりが駅舎跡。
かつては賑わったのでしょうが、今は住宅地の一部となり、ひっそりと静まり返っていました。
実はこの駅跡を初めて訪れた時は単なる棒線駅だと思っていたのですが、後から調べてみて二面三線の配線と立派な駅舎を持つ駅だったと知ってびっくり!!
それだけ廃止後の変貌ぶりが凄かった所と言えるでしょう。
↑駅跡の柵原寄りに信号機が残されていました。
かつて鉱石を積んだ貨物列車や個性的な気動車達が行き交った片上鉄道の線路跡、姿を変えつつもその道筋は今も延々と続いていました。
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Posted at
2017/09/15 19:04:33