フルLEDテールランプ自作カスタム方法【その1】準備編
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テールライトをLEDに自作で改造、制作しようとしている人に、今更ながらアドバイスしてみたいと思います。
実際に今まで私がカスタムしたのは、10セット以上になっています。
私がカスタムを始めた当初は詳しい解説は見つからず、試行錯誤しながら今に至ります。
現在の完成度は始めた頃と比べると、格段に上がっているのでは無いかと思います。
初期の頃の物を落札していただいた皆様、申し訳ございません。
以前からヤフオクに出品もしていたので見かけた方も多いと思いますが、ラルグスやヴァレンティをシーケンシャルウインカーにするカスタムも行っています。
最近は高額落札もされなくなったし、面倒になってきたのでノウハウを伝授します。
スパーダテールの相場もだいぶ下がり、1万円~15000円程度のものが手に入ると思いますので興味の有る方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
他の車種でも応用可能な基本的なことを中心に紹介する予定なので、信じるも信じないもあなた次第です。
私が最初に挑戦したのは確か2016年頃で、RGの前期テールでした。
最初に殻割りする時にレンズが割れてしまい、バックドア部分が使用出来なくなってしまいましたが、その分が練習用として役に立ちました。
スパーダテールもワンセット破壊していますが、その分もやっぱり研究材料としてかなり役立ちました。
他車種と比較するとRGのテールはバックドア部分が分割出来ずサイズが大きいので比較的高額だし、大きさゆえに送料も高いので中古でも安く有りませんが、これから初めて挑戦する方は最低でもワンセット破壊する事を前提にやったほうが、失敗した時にくじけないで済みます。
前期用は全て裏側から加工出来るので、最初は安めの前期テールを購入し、練習してから格好良いスパーダに挑戦するのも有りかと思います。
ちなみにスパーダテールと、同じ形の後期テールの加工はかなり難しいので、初心者には少し敷居が高いかも知れません。
しかし、後期テールは全く人気がないので比較的安く手に入ります。スパーダの練習に使うのも良いかもl知れません。
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先ずは基本、半田ごてを使った電子工作が出来ないといけません。
そこで、最低限用意した方が良さそうなオススメの便利なアイテムを紹介します。
最初は半田ごてと半田が有れば良さそうですが、それだけではすぐに対応出来なくなります。
①ヤニ入りハンダ0.8mm
1mmとかも試しましたが、結局はこのサイズがベストです。
100円ショップのでも使えますが、専門メーカーの物の方が乗りがいいような感じがします。
②深めのトレイ
道具を入れるのに便利です。
③ワイヤーストリッパー
綺麗に確実に配線を剥くのに必須です。AWG20を良く使うのでAWG18から26に対応出来るものがオススメです。
写真のはVESSEL 3500E-2で、AWG18から30に対応しています。車の配線はほぼこれで対応出来ると思います。
④名前は忘れましたが、フォークとかなんちゃらで、付け間違えたり壊れたりしたパーツを外す時に便利ですが、特に無くても対応可能です。
⑤ピンセット
小さいパーツを掴む時に有ると便利です。100円ショップで購入しました。
⑥逆作用ピンセット
パーツを仮止めしたりするのに使うもので、力をかけると開き緩めると閉じる、普通とは逆に作用するピンセットで、電子工作の必需品です。
以前100円ショップでも売っていましたが、今は見かけません。2本有ると便利です。
⑦フラックス
半田の乗りを良くする物です。マニキュアみたいな構造で、基盤の金属部に塗布して使用します。塗布したほうが明らかに半田の乗りが良くなります。
写真のはHOZAN H-722です。
⑧ハンダ吸い取り線
外したいパーツのハンダ部分に当てて半田ごてで加熱すると、毛細血管現象で文字通り吸い取ってくれます。
空気で吸い取るタイプも有りますが、使うのが難しいのでオススメしません。紐タイプの3mmがオススメです。
間違えたり、熱で切れてしまったLEDを取り外す時に必須です。
写真のものは、goot CP-3015です。
⑨ラジオペンチ
小さくて先端が細いもの。
板バネタイプはすぐにバネが折れるので、コイルスプリングで開くタイプがオススメです。
ちなみに私のは、HOZANの120mmです。
安物は先端がズレていたりするので、オススメしません。
⑩ニッパー
こちらも小さくてスプリングで開くタイプがオススメです。ちゃんとしたメーカーの物を使いましょう。
私のはエンジニアの120mmです。
安物は切れ味が悪くて全然使えないので、100円ショップのは絶対ヤメときましょう。
⑪1と同じ半田です。
⑫はんだごて
これが重要です。gootの20Wがサキッチョが細いし、初心者にもオススメです。
30wだと、とても熱に弱いLEDは逝ってしまう可能性が高くなります。
⑬ハンダ小手先クリーナー
最初は水で濡らすスポンジタイプを使っていましたが、この金たわしみたいのを使ってからずっとこちらを使っています。
⑭はんだごてスタンド
スポンジと一体型の簡易的なのも有りますが、上に置くだけなので結構危険です。火傷したり落っこちて近くのものを焦がしてしまったりします。このスプリングみたいのがオススメです。
gootとかのちゃんとした商品をオススメします。中華製の安いのはヤメておきましょう。
⑮拡大鏡
細かい作業なので、ハンズフリーの拡大鏡で見ながら作業するのがオススメです。
ネットで売っている固定クリップやはんだごてスタンドと一体型になっている多機能な物は使いにくいので絶対にオススメ出来ません。速攻で燃やせないゴミに変貌します。
写真のものはフレキシブルアームが自由に動き、トレイも付いているのでオススメです。
これは確かレンズメーカーのVixenのだったと思います。
⑯電池ボックス
リード線をはんだ付けして使います。
1.5Vx2本=3vで、LED単体での点灯確認に使います。
3vのコイン電池でも確認できますが、基盤に付けてしまってから切れている箇所を特定する時はこちらの方がが便利です。
LEDは熱でやられてしまう事も多いので、有ったほうが便利です。
⑰ACアダプター
12v~14vの物を選びます。
これは安物でも大丈夫です。
回路が完成した時の点灯確認に使います。リード線の先端にワニ口(みの虫)クリップを半田で付けてあります。
⑱浅めのトレー
パーツや切り取った不要部分、ゴミなどを入れるのに2つ有ると便利です。
⑲個別スイッチ付きコンセントタップ
はんだごてやACアダプター、グルーガン等にはスイッチが付いていないので、ここでON/OFFします。
⑳放熱クリップ
LEDは熱に弱いので有ると便利です。砲弾や帽子型には使えませんが、四角い4本足のFLUXタイプのLEDには必須です。使いやすいように少しだけ先端を薄く細めに削って有ります。作業効率を考えると4本有ると良いでしょう。
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次は、本体部分の分解(殻割り)組み立て(殻閉じ)に必要なアイテムです。
①②グルーガン
いわゆるホットボンド。私はブラック用とクリア用を使い分けていますが、とりあえずはクリアが一つ有ればOKです。
100均のでも大丈夫です。
振動や衝撃に弱いので固定用には使いません。仮止めやその他に使います。
③超音波カッター
ホットナイフやミニルーターも試しましたが、使い勝手が悪く上手く切れないので仕上がりも汚くなります。
高額ですが、結局はこれ意外に選択肢は有りません。
④シリコンシーラント
いわゆるコーキング剤です。一番安い物で構いません。色はクリアが有ればOKです。
振動や衝撃に強いうえに接着力もかなり強いので、殻閉じ以外にも基盤を固定したり色々と活躍します。
ホームセンターで300円程度で買えるので、コスパ抜群です。使い捨て感覚で使用出来ます。
⑤コーキングガン
コーキング剤を使用する為に必要不可欠です。
場合によっては片手で使用することも有るので、軽い樹脂製がオススメです。
⑥マスキングテープ
仮止めやコーキング剤のマスキング等に使用します。幅20mmが使い勝手もコスパも良いのでオススメです。
⑦コーキングヘラ
ヘラメーカーINOUEの細いのと中ぐらいのが使い勝手が良いです。ウレタンを貼り合わせているものや一番幅広のタイプはオススメしません。とりあえずは100均のでもそれ程問題は有りません。
⑧ステンレスの小さいスクレーパー
LEDのエルパラで売っていた殻割り用に使えるヘラ。実際殻割り時に有ると便利ですが、無くても大丈夫です。
⑨小さいマイナスドライバー
先端をスクレーパーの様に消って有ります。何かと便利です。しかし、時々手に刺さって流血する危険性が有ります。
⑩千枚通し
100均のでOK。色々と役に立ちます。
⑪アルミなどの薄い金属でも切れるハサミ
主にハサミで切れる基盤をカットするのに使用します。最初は良く切れる事務用のを使っていましたが、基板が硬いのでグリップが折れました。
これはSK11のですが、エンジニアのも持っています。エンジニアの方が使いやすいです。
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完成するとこんな感じになります。
そうそう、半田ごてで何回も火傷しそうになっていますが、「アチッ」となったら水道の水で痛みが引くまでずっと冷やします。すると、火傷はその場で完治しますので、水の冷たさに10分程度耐えてみましょう。
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