セルスターOBDⅡアダプタ RO-117 を取り付けてみた(with 暗電流対策)
目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
1
既にACC電源直結で稼働しているセルスターの AR-W87LA に、OBDⅡアダプタ RO-117 を取り付けてみました。
オフィシャルサイトにある適合表をみてみると、RC4 は「不適合車」であるとしっかりと明記されています。そう、不適合なのです。
ただ、適合表上は「オデッセイ ハイブリッド(年式:H28.2~29.11)」という記載がされており、2020年(令和2年)11月最終型の 6AA-RC4 e:HEV はこれには該当しないのですが、恐らくは前モデル時点で「不適合」としたことで以降の調査はされていないものと思われます。
そこで、6AA-RC4 e:HEV で実際にどんだけ不適合なのかを実験してみました。
※OBDⅡアダプター適合表
https://www.cellstar.co.jp/products/pdfs/obd2/obd2_tekigou.pdf 2
結論、OBDⅡ端子にケーブルを繋いで車両メーカーの設定(ホンダ1を指定)を実施したところ、ちゃんと動きました!... 「適合している」と言い切れるかどうかわかりませんが、少なくとも私の環境下では今のところ問題なく正常に動いています。
車種によって取得可能な情報は異なるようで、RC4の場合は燃費情報などは取得できないようですが、エンジン回転数などはしっかりと取得できているようです。
また、AR-W87LA 本体の電源は車両の POWER ON/OFF とも連動しているようですし、一通りの動作を試してみた限りは問題がないように見えます。
作業してから数日間クルマを走らせてみましたが、車両側においても何かしらのエラーを感知するといったこともありませんでしたし、クルコンやLKASなどしっかり動いています。
そもそもOBDⅡ端子にあれこれ勝手に接続すること自体がNGだという見解もあるので何とも言えないところですが、セルスター社はかつて何かしら明確な問題の発生を確認したために「不適合車」と明記しているはず。
以下、想像でしかありませんが、アダプタ部分から車両側に対して何かしら良くない信号を発信してしまうことがある、あるいは、OBDⅡ端子には常時電源が来ていることから、例えば何かのタイミングで車両 POWER 連動の誤検知が起こり接続機器の電源が入りっぱなしになってしまいバッテリーが上がってしまうとか、あるいは接続機器の電源がONにならないとか、電源が安定しなくなるシチュエーションが発生してしまうなど、そういったクリティカルな事例があったのかもしれません。(当該事象の発生を確認したわけではないのであくまでも想像です)
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と言うことで、アダプタ自体は正常に稼働しているように見えるものの電流変化は気になるので、ひとまずテスターで計測してみました。
結果、AR-W87LA 本体稼働中は 200mA 前後、車両を POWER OFF し AR-W87LA の電源が切れた後は 6〜12mA を行ったり来たりしていました。なお、POWER OFF 後については数分間計測しただけなので、このまま数時間〜数日放置した場合にどのような数値変化があるのかは分かりませんが、恐らくゼロになることはなさそう。
不適合云々はさておき、仮に10mA前後の暗電流がこのまま発生し続けるとなれば、ちょっと無視したくない値です。ちなみに、取扱説明書にも「長期間車両を使用しない場合は、車両からOBDⅡアダプターを取りはずしてください。」という注意書きがあるので、恐らくは暗電流を気にしろということなのだろうと解釈しました。
そこで、OBDⅡ端子からの常時電源を遮断し、別途 IGN 連動電源に切り替えることで暗電流対策を実施してみました。
※もちろん、アダプターを分解して電源を別取り加工するくらいなら、わざわざOBDⅡアダプタを使わずにACC直結で電源を取り出していた方が俄然スマートですが、私の場合は「タコメータがピコピコ動くのを見て楽しめるかも!」ぐらいの期待値で実施してしまいました(笑)
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OBDⅡアダプタを分解して観察してみます。16番ピンが常時電源です。これを常時電源から別物に切り替えれば良さそうです。
ちなみに、セルスターのウェブサイトに掲載されている写真にはアダプタ本体に低背ヒューズが刺さっていたのですが、私が最近入手した商品(新品)には低背ヒューズは付いておらずチップヒューズになっていました。どうやら商品自体に仕様変更があった様です。
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まず、常時電源の16番ピンが接続固定されている部分のハンダを吸い取り、ピン自体を抜いてしまいます。
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16番ピンが接続されていた基板部分に直接電源コードをハンダ付けしました。
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ケースの横に穴を開けて電源コードを逃し、アダプタ本体を組み立て直して完成です。常時電源のピンは綺麗に取り去っています。
電源コードを IGN 連動の電源に接続し、アダプタをOBDⅡ端子に繋いで作業完了です。なお、取説には「OBDⅡアダプタの車両への取り付けは IGN-ON の状態で行うこと」という旨の記載があったので、その状態を疑似的に再現すべくACC連動ではなくIGN連動としています。
これで、少なくとも暗電流や万一の車両 POWER 連動誤検知などによるバッテリー上がりを心配せずに済みます。
結局どのような部分で「不適合」なのかは謎のままでした。RO-117 商品自体も仕様変更がされているようですし、車両自体も何度かマイナーチェンジしているので、もしかするとナンダカンダで結果的に適合しちゃっている可能性もあるのかも。
ただし、今のところ正常に動作しているように見えるとは言え、車両メーカーとしてはOBDⅡ端子にあれこれ勝手に繋いでくれるなというのが大前提としてあるでしょうから、適合って何がどこまで?って話ですかね。
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