前Pinso Tyres / 後ATR SPORT AW ATR SPORT (PS-91 / IR6688)
「タイヤは結局主観よ」というコメントいただいた事もあり、好きに書いてしまいます。読み物程度に考えてください(もし気にさわった方おられましたらご容赦願います)。
タイヤ交換にまつわるマジックというのは、「減ったタイヤよりロードノイズに対する条件は良い」「減ったタイヤより(グリップの)状態は良い」など差し引いて考えなくてはならない部分は多いと思います。だいたい普通のユーザーは2~3年に1回の交換でしょうから、新品の時の印象を覚えていろという方がムリというものです。
おまけに交換前は2部山のNEOVA AD08、と相当硬い作りのタイヤのようで、比較はどうしてもそっち基準の視点になってしまうのはご容赦。今回の装着タイヤは以下です。
前:Pisno Tyres PS-91 235/40-18
後:ATR SPORTS IR6688 265/35-18
インドネシア製の格安と言うより爆安のものです。
後ろはドリフトユーザー人気NO.1のタイヤ、前はちょっと調べた限りではパターン違いのIR6688と考えれば良いようです、ただしメーカーでは「IR6688よりグリップして、静か」と謳っているようです(笑)。
前後ATRで揃えても良かったのですが、どうせ外すなら(爆)↑も考慮してやろうという事ですが、別にドリフトしようと思った訳ではありません。
規格の違いから空気圧を少し高めにという情報もあり、自分で調べた範囲ではそれほど違える必要は無い感じでしたが、とりあえず前後2.8キロとしました。NEOVAの時は2.6です。
走り始めから非常に乗り心地が良く、段差などで突き上げ感もありません。コンフォート系かと思うほどです。減れば分かりませんが、新品の状態ではロードノイズも非常に静かです。
踏面が柔らかいのかそれともサイドウォールのせいなのか、結構「グニャ感」があります。タイヤと路面の間に何か柔らかいものを常に挟んでいる感触です。
もっと空気圧を上げれば解消するのかは判りませんが、速度を上げてもこの「グニャ感」が増える感じではありません。こういう性格のタイヤなのかと思います。
この何をするにしても感じる「グニャ感」が全てのレスポンスに影響します。例えるとNEOVAだと50センチで行けるところが1メートルくらい余裕を取りたいと思う感じです。これが許せない人はやめた方が良いでしょうが、想定外の動きをする訳ではありません。あらかじめそう思っておけば足ります(笑)。
この辺りは乗り心地の裏返しとも取れます。しかし(自分も含め)ほとんどレースなどしない人達には、普段使いのコンフォートさは現実問題として嬉しいはずと思います。
通常ですと「グニャ感」の先にはタイヤの滑り出しが来そうと考えがちですが、スゴイのはここから先も実は全然グリップ領域という事です(笑)。この「グニャ」に騙されてそこから先を踏み込めない人は、おいしいところを全く使えていません(爆)。潰してからが本領発揮、という感じでしょうか。
もともと235/265などというサイズは、少しでもグリップさせようという気持ちがあればそうそう滑るようなものではありませんが、滑らせてみよう(爆)と思っても自分を見失わない限りは(^_^;滑らせられませんでした。
比較的低速でもこの「グニャ感」は明確に存在し、BMWは車両側でもそれを検知するようで、当初は「あれ?」と思うような低速のコーナリングでも頻繁にDSCがペカペカしたので「やっぱグリップ低いのか~」と思いましたが、違います。
DSCをDTCモードへと切り替えて「ちょっとケツでも出してみるか」と踏み込んで見ましたが、やはり制御ランプがペカペカしてさほど姿勢が崩れるワケではありません。
まだ本気でやったことは無いんですが、DTCモードってドリフト出来るんですかね?DSCに毛が生えたくらいの滑りしか許容しない気が…(^_^;。完全に切らないとダメなのか…。
気温約5~10゚Cの中、比較的速度の乗る地元の場所を全てのコーナーをDTCペカペカで駆け抜けた後のタイヤの状態が、画像の通りです。左はリヤ、右はフロントです。
自分はあまりフロントタイヤに負荷を掛けない方だと思っているのですが、前の方が溶けてますね…リヤのドリフト専用(?)タイヤはさほどの溶けも見られません(T_T)。やはり制御が入ってしまっているのでしょうか。
なんだか一昔前のバイク用タイヤのような溶け具合です。
甘い、全然甘いぞというのは置いといて(爆)一応クルマの方も約400馬力、トルクも60キロ近く出てるハズなんですが…。
立ち上がりでは、もう100馬力あってもまだとっちらかる感じではないなあ、と思います(何も考えずに踏んで大丈夫というワケではもちろんありません)。
「グニャ感」をコーナーに飛び込むきっかけに使えるとリズム感が得やすいという事があります。ドリフトする方々ももしかするとその辺りを利用しているのかなあ、と。
車両側の変化として不思議だったのは、しばらく暴れた後に通常のDSCモードに戻したのですが、そこからはペカペカが点灯しにくくなりました。それ以前ですと、明らかに点灯したと思えるグニャ感が出た場合でも、全く制御が入りません。学習機能でもあるんでしょうか(?)。
まだまだこのタイヤで走り慣れていないというのはあると思いますが、NEOVAの時もそうでしたがFRの場合はリヤタイヤの方が減る傾向にありますから、これだけ前が溶けてくれれば前後バランス良く減ってくれるかなあ、とも思いました。前後で異銘柄を選んだ理由はそこにありましたが、今のところは思惑通りというところでしょうか。
長時間走った時のタレ具合や雨のグリップ具合などはまだ分かりませんが、時々気合いを入れる程度の使い方ならドライでの性能は自分的には(普段使いも考えて)十分以上です。「グニャ」もタイヤの性格と思っておけば許容範囲かつ対応可能です(笑)。
絶対性能を考えれば国産の方が優れている部分は多々あるのでしょうが、値段ほどの性能差になっていないのは明白です。
多少早く減ったとしても同じ金額で数セットを新品から使えるのは、おいしい話と思います。
無条件でオススメという訳には行きませんが、ネタとしては十分でしょう!
「あんなタイヤ履いてるヤツより遅い(^_^;」と言われるのは、高かろう良かろう主義をお持ちの方には究極のプレッシャーになり得るでしょう(爆)。
価格は4本送料込みのものです。

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