ラジエターファン強制作動スイッチの取り付け
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ノーマルのファン作動温度設定は96度Cでon、94度Cでoffとなる設定である。もうちょっと低くてもいいのではないのかな?と思って整備書を眺めてみると、色々分かってきた。
・エアコンONでは2つのファンを直列接続にして低速回転動作
・水温96度Cにて直列から並列に切り替わり2つとも高速回転動作
・エアコンがOFFの場合は、水温96度Cにて2つのファンが並列接続の高速回転動作(回路的にはCPU内のダイオードにてエアコンファンも動作するみたい)
又、ファンの動作設定温度を自由に変えられる、ファンコントローラーなるものが販売されてますが、高価だし自由にSW1つでファンを動作出来ないものかと色々考えてみました。
まずファンコンの動作原理をネット上で調べてみると、MR-Sの場合は温度センサーの信号を奪い取り、ファンコンの設定温度に達すると、CPUのファン動作配線に接続した信号を、強制的にHiからLoに電圧を切り替える仕組みである。多分いくつかのオペアンプを使い増幅、比較回路とリレーで動作させるものだと思います。
CPU部に配線を接続したくないので、フロントのリレーBOXに強制ONの信号を送る事にしました。
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ファン動作の設定温度になると、CPUがファンリレーのマイナスコントロールの信号をHiからLoに落とします。するとリレーNO.1とNO.2のコイルに電圧が掛かり、エアコンONなら直列から並列に切り替わり高速動作しますので、ここの信号をグランドに落とすと強制的にファンが動作する事になります。詳しくは整備書のファンコントロールの回路図を見ると、その働きが理解できると思います。リレーBOXはボルトとナットで固定されてあり、下部には白いカバーがありそれらを取り除くと信号部分が分かります。画像はリレーNO.2の所の配線(青色)から分岐しているものです。動作確認として、エンジンを掛けこの信号をアースに落としたらリレーが動作してファンが動作しました。
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この信号(配線)を室内に通します。ボンネットを開けるケーブルのグロメットに差し込む事にしました。グロメット部分にCRCを吹くと滑りがよくなります。
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室内側は、グロメット部分が見えません。助手席のグローブボックスを外します。グローブボックスは簡単に外れます。配線をどんどん差し込んで手で探るとやっと配線が見つかりました。
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スイッチはカーショップに売ってあるLED付きを買いましたが、アースに落とす事でONする仕組みなのでON=LED点灯は、別のリレーを組まないと無理です。このスイッチはLED回路が既にスイッチONの接点に接続されていますので、ニッパーで切り接点部とLED部に分離しケーブルを半田付けしました。
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そしてハンドルの左側にSWをつけ、LED部はアクセサリー配線に接続するとLEDが点灯しましたが、肝心の強制ファンSWをONにしてもファンは動作しません。ええっ、なぜ?? 仕方なくテスターで順番に調べてみると、なんとSWをONにしてもSW間の導通が無いのです。不良品か、半田の熱でやられたかのどちらかでしょう。ここまでいじったら例え不良品だったとしても返却は無理です。駄目元でSWを無理やりこじ開け内部接点の付け直した際、LEDの配線がぶちきれました。なんとかSWの接点は復活したようです。
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LEDは内部の配線を切ってしまったため点灯しませんが、SWONにてファンは動作します。今日のところはこれでOKとします。SWは取り付ける前にテスターでの確認が必要ですね。
サーモスタッドがノーマルなので、水温がサーモ開温度より低く冷却水がラジエターに循環していない時にONしても無意味です。
整備書では80度C~84度Cで開き始め、95度Cで全開だと書いてありますので、90度C以上から効果が出てくるのかなと思います。
ノーマルのファン動作温度が96度Cなので、渋滞時など90度C~96度CになるまでにONすると効果ありそうですね。
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ちょっと夜道を徘徊してまいりました。エアコンOFFです。道が空いてるので88度C~89度Cで安定。ためしに走行中に強制ファンSWONするとヘッドランプが若干暗くなることで動いてるなと実感。と同時にヘッドランプの電圧降下が発生している事も確認。やはり80Wバルブにはバッ直リレーが必要かも。
走行中はファンを動作させても意味無いので、しばらく駐車したら除々に水温上昇93度Cで強制ファンをONすると下がってきました。89度Cまで低下しました。
昼間の渋滞で確かめたいですね。
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