バッ直リレーハーネスの自作
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以前から気になってたヘッドライトの電圧低下を改善する為、バッテリー直結リレーを取り付けることにしました。前期型ですのでH4タイプです。
現在のバルブは、IPF製のH4 LOW 80W / HI 60WでLOWがハイワッテージですので電圧低下が気になります。テスターにてバッテリーとバルブ直前の電圧を確認。
エンジン始動直後なので、エンジン回転数が高い為か14V以上あります。
バルブ直前の対アース間電圧を測定したら13.7V程でそれ程電圧低下は発生してない様子。但し、-コントロール方式なのでディマーSW側の導電抵抗が気になります。で、対アースとバルブアース側を測定するとやはり0.7V程の電圧ロスがありました。
総電圧低下は1V以上で、バッテリー電圧を100%とするとバルブに印加している電圧は約13Vで92%の効率となります。
純正のヘッドライト回路を画像に示していますが、それに測定電圧を貼り付けてみました。回路を眺めていると、HIインジケーターはLOW側のフィラメントを介し点灯させているのが判ります。純正ではバッテリーからの距離が長いのと、細いケーブル、そして室内のディマーSWでアースするといった長い経路でランプを点灯させています。ある程度の電圧ロスは仕方ないのでしょう。
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H4汎用リレーハーネスで対応できるのか色々調べてみると、正常に動作出来ないかも。トヨタ車は同時点灯してしまうとか、HIビームインジケーターが点灯しないとか、又それ専用のアダプターが必要であるとか。MR-Sに関してはバッ直リレーの情報がないのですよ....
駄目元でBOSCH製リレーハーネスセットを取り寄せ確認してみましたが、回路を検証しただけでやはり駄目だと思いました。画像のような回路になります。
LOWビームは問題ありませんが、HIビームにするとLOWも多分同時点灯します。HIビームインジケーターの抵抗を測定したら27Ωでリレーは約80Ωでした。フィラメントは点灯したら抵抗は変わりますが、リレーの感度が良いとインジケーターを介して動作してしまいLOWビームも点灯してしまいます。そしてHIビーム時のインジケーターはリレーによる抵抗で薄く光るか、もしくは点灯しません。BOSCH汎用リレーハーネスは+コントロール方式ですから、そのまま組むと無理があります。それらを解決する同時点灯防止キットなどがオプションでありますが、インジケーターを正常に光らせるには、又別のリレーが必要となります。
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BOSCH製リレーハーネスを使用するとして、同時点灯防止とHIインジケーター点灯回路を自作で賄おうと頭を捻ったみた回路です。同時点灯を防止するリレーを追加。そしてHIインジケーターを点灯する回路も追加してみました。HIインジケーターを点灯する為には抵抗は不要ですが、もしスイッチ側でHI/LOWが接触したらショートしてしまうので、一応ショート防止用の抵抗です。そしてこれらのアダプターを接続するカプラーやらでややこしいです。シンプルではなくかなり複雑になります。トラブルもおきそうです。結局これも止め。
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ここまできたら、いっそのこと専用回路を自作してしまったらという結論に達し、ケーブルや、カプラー、リレーなどを手配してリレーハーネスを自作しました。その回路がこれです。純正と同じ-コントロールです。同時点灯もなく、HIインジケーターも正常に点灯する見込みです。ライト点灯時以外は、バルブ部のケーブルには電圧が掛からないようにしました。リレー接点が二つになるので接点抵抗は若干増えますが、LOW側をノーマルクローズとし、切り替え動作を少なくする。又、左右別リレーにして接点の負担を低減した回路にしました。
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で、実際ハーネスを組んでみました。リレー3個と、センサーケーブル、H4用カプラーとハーネスです。接続は全て半田付けかカシメで組みました。
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バッテリーからのケーブルは、以前車内に引き込んでいた8sqを利用し、車内からフロントまでは5sqのケーブルを、ボンネット開閉ワイヤーのグロメットから挿入。
H4バッ直電圧供給カプラーと純正信号取りのカプラーです。
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リレーは3個ワイパーモーターのネジを利用して取り付け。
有り合せのステーで片方は両面テープで固定。
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組み込んだ後、純正信号取り出しカプラーの配線を間違え、ヒューズを飛ばしてしばし悩みましたが、最終的に回路自体には問題ありませんでした。
感覚による確認の前に、早速テスターにて電圧ロスを測定します。
バッテリーの電圧は、アイドリングが通常の状態なのか13.7Vです。そしてバルブ直前の電圧が13.1Vでした。約0.6Vの電圧降下です。効率は約96%まで上がりました。アースは通常のボディアースですので、アース強化等でより改善が見込めるかもしれません。
確認の為、夜道を30分ほど走行してまいりました。動作は今の所問題なしで明るさですが、思ってた以上に明るくなったみたいです。十分に明るいです。後々はHIDがほしいのですが予算が・・・
余談ですが、現在付けているバルブ(IPF極太バーナー)の特徴として、LOWのワット数を上げた代わりにカットがかなりきっちりしています。対向車には良いかもしれませんが、カットの向こう側が見えないのです。ですから、街中では良いのだけど郊外でスピードが上がった時など、HI/LOWを頻繁に切り替えないと安全に走れない?という感じです。逆に以前乗ってた車に付けていた、レイブリッグのレーシングクリアというバルブは、カットが曖昧でその上の方を少しだけ照らしてくれますので、峠では重宝したような記憶があります。現在はきっちりしたカットを利用して、光軸を対向車にまぶしくない程度に、調整できる一杯まで上げようと試みているのですが、車高が前下がりのおかげであまり上がりません。
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