待ち遠しかった納車日がやっときた。
結局。前日夜にプレマシーからの引き上げ物を片付け、
久しぶりにプレマシーを写真に収め、物思いにふけた。
思えば、約10年前にやってきたプレマシー。
2駆を除けば非常に使い勝手の良い、コスパに優れた車であった。
不満な個所は内装がチープであったことだけで、総じて満足の車だった。
荷物もガッツリのり、イザとなれば7人乗車が可能、
なんといっても両側電動スライドはこのうえなく便利であった。
燃費は今一つだったが、当時としては普通?であったし。
事故は一度だけ。
246で渋滞中、停車中に突然リヤガラスがと粉々に…
車がぶつかったほどの衝撃は無かったけど…オカマ??
と振り返るが、はやり後ろの車は結構な車間距離がある。
??
狙撃??
どこの国だ?? どこのビルからだ??
な訳もなく、
車から降りて後ろに向かうと、そこにはスクーターがゴロリと横たわっていた。
身体は大丈夫そうだが、思いっきりオカマを掘ったせいで身体が浮き上がり、ヘルメットでリアガラスを割ったらしい。
保険で修理してもらったが、車内アチコチに破片が飛び散り掃除がえらく大変だった思い出がある。
野宿に凝っていた時期には、2駆にもかかわらず、林道や農道やらのデコボコ道を好んで走っており、車内には釣りのためのローッドホルダーを設置し、よさげな釣り場があれば糸を垂らしていたときもあった。
走行距離の割に足回りはガタガタだったに違いない。
そして、我が家には3頭のワンコいる。毛が抜ける犬種のダックスフント。
ペットカバーは常時敷いていたものの車内は常に毛だらけ…
ワンコを車内に置いていくと「出せ出せ」と鼻面をガラスに押し付けるものだからガラスは鼻水だらけ…
オマケに「出せ出せ」と短い足でカリカリするものだから、内装は擦り傷だらけ…
きっとプレマシーは海外へ売り払われることだろう。
プレマシーのことを考えていたら過去の車達のことも…
昔々、車を購入する時はエアコンすら確認事項、パワーウィンドーなんて高級車の証。
もちろん、カセット仕様で、しかもオプション。
ハンドルにABSが付いている訳もなく、MOMOステに変更。
おまけに重ステだし(笑)
ドアミラーでは無くフェンダー。ミラー合わせるテクニックも必要だった。
バックはもちろん目視のみ。
そんなFR車達の
大して溝もないタイヤにハシゴチェーンを嵌めて、関越トンネルが出来る前の苗場へ三国峠をツルンツルンいわせながら走っていたスキーブーム時代。
関越・中央・東北道を毎週アチコチ出掛けていた。
原田知世の私をスキーに連れてってのセリカGTFORなんぞの四駆は夢のまた夢でもあった。
初めて四駆のカリブに乗ったときは四駆の素晴らしさに感動したものだった。
そういや、シティのブルドックに乗っていたこともあった。
ターボ付で超速かったが、まんまるボディはコーナーではゴロゴロと回転するんではないかとヒヤヒヤだった。
パサバリもターバだな…ターボタイマーは必要ないんかい?(笑)
ナビなんて言葉は皆無…
20台中盤のころ、友人が兄が購入したソアラを乗ってきた。そのソアラになんとナビが付いてた。
だがしかし…調布にいるのに現在地は東京湾…役に立たんシロモノだった記憶がある。
今から四半世紀前のお話である。今では数メートルズレていただけオイオイとなる。
いまや、ナビは必須。ナビでネットも出来る。
カセットやMDが必要ないだけでなく、CDもDVDも必要なく、圧縮した音楽や動画をメモリカードで無問題。
画面は液晶でおきれいなカラー画面。なんとフルセグでテレビまで観れるときたもんだ。
そのうち、冷蔵庫と洗濯機も標準装備でしょう。
自動でライトは付くし、ワイパーも自動。燃費も自動計算。
自動と言えば、自動運転。我がパサバリには付いてないが駐車機能も自動。
レベル2を超えてしまったら、運転好きな私はどうなってしまうんだろうか…
楽なのは理解できるが…
ナビが流行りだした時は、「地図で十分」とナビを否定していたが、
知らない土地に引っ越したのを契機に車を変えナビを導入してからは、ナビなしでは考えられなくなってしまった。
自動運転も同様になるのだろうか…
免許取得時は、男は黙ってマニュアル車時代。
オートマもいわゆる自動化の一つ。
先日タヒチでレンタカーを借りた際、たまたまマニュアル車しか残っていなかった。
ひさしぶりに運転しようとしたが、一瞬頭が…あれ、何が先だっけ??
ボケじゃないですよ。たぶん…
クラッチを切る、ギヤを入れる、アクセルを開けると同時にクラッチを繋ぐ。
両手両足フル稼働。面倒…
でも、間違ってバックに入れんし、アクセルとブレーキの踏み間違いも無いし、
高齢者はマニュアル車オンリーにすれば事故も無くなるんじゃんと。
自動運転。
空を飛んでないだけでなく、もはやドラえもんの世界。鼻たれ小僧の時は21世紀になれば車は空を飛ぶと信じていた。
そんな時代は生きてる間に来るのだろうか。
冥途の土産に、せめて透明なチューブの中を走ってみたいもんだ。
免許を取得して33年。
時代時代?その時の年齢や環境で車歴も様々。
20台は、セリカリフトバックやレビンTE71、マークⅡ、カリブ、ハイラックスサーフ、RX-7、ムスタングやら事情があり色々な車に乗れた。
30台は、結婚し、子供も出来、ステップワゴンでファミリー仕様。
40台は、離婚し、プレマシーで一人気まま仕様。
50台は、再婚し、パサートヴァリアントでチっとは優雅なカーライフになりそうだ。
納車のことを書こうとしていたのに、おもひでぽろぽろになってしまった(笑)
いつまで運転出来る事やら。
数年前、父に運転を止めるよう引導を渡したことがある。
もちろん、年齢相応からくる判断能力・運転技術の低下によるもので母・兄弟の統一した見解だった。
そんな父は数か月前、突然他界した。
葬儀時に、父の友人が生意気に引導を渡されたと当時相当愚痴っていたと聞いた。
時代は巡る。私もいつの日か、二代目妻と娘たちから引導を頂戴する日が来る。
素直に従えるのか? ま、ムリだろうね。
とすれば、自動運転の更なる進化と、それに対応するインフラの整備を願うしかない。
自動でも良いので運転していたいと願うわずにいられない。