オイルポンプのオーバーホール(詳細?)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
部品のオーバーホールや点検整備をするうえで
構造や機能の知識は必要不可欠です。
素人が遊び半分で作業をすると
「元に戻せない」
「大事な部品を損傷させてしまった」
などなど不具合が発生してしまいます。
部品が壊れた状態でそのまま使用すると余計な損傷が増えたり、走行中に事故を起こしたりと大惨事。また、新規に部品購入するにはお金がかかります。古い車ならすでに部品がないこともしばしば……。
そんなわけで
「できることなら自分でやりたいけど……」
って人のための講座です。
今回はオイルポンプ編です。
次回があるか分からないけど。
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オイルポンプってこんな小さいくせに部品点数が多いです。
某オーバーホールキットには37点書いてあります。
ナットとかワッシャーを全部数えるともっと多いです。
外面は分かるだろうから、
今回は中身についてざっくり説明していきますね〜。
説明するのは後期用のオイルポンプです。
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中身を大きく分けると4つになります。
それぞれの主要部品を紹介していきます。
①
・コントロールシャフト
・カム
アクセルのスロットル開度に応じて90度ぐらい回転して、プランジャーのストローク量を増やす。
=スロットル開度に応じたオイル吐出量の調整。
②
ウォームシャフト(正式名称は知らん)
プランジャーとかん合して、シャフトの回転運動(クランク回転)をプランジャーの回転往復運動に変換してオイル吐出のON/OFF
=エンジン回転をオイルポンプに伝えて連動させる
(ギヤ機構については詳しくないのでウォームギヤで検索してみてください)
③
プランジャー
②の回転運動を回転往復運動に変換してオイルを圧送する。多分、右側にある細い溝を使用してオイルの通り道を作ってる。
④
スリーブ
スプリング
プランジャーを固定しておくもの。
です。
続いて、各部のメンテナンスについて説明します。
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①コントロールシャフト
カムとスペーサーがピンで固定されています。
確認事項
・シャフトが規定の位置まで回転するか
・カムにガタがないか
・ピンが付いているか
取り付け時の注意点
・カムの向き
・ピンの挿入
カムの向きはカムにピン用の切り欠きがあるため2方向に限られます。写真のようにプランジャーの先端方向にカムの突起が来るようシャフトに取り付けてください。
思いつきですが、このカムの半径?を薄くすればストローク量が増えてオイルの吐出量が増えるのでは?あんまりやりすぎるとプランジャーが動きすぎて死にそうですが……(自分は怖いのでやめておきますが、余裕がある人やってみてください笑)
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②ウォームシャフト
確認事項
・ギヤ部の破損
オイルポンプの外側は材質的に経年劣化すると収縮して中身を圧迫するそうで、ギヤ部のように細くなっているところは損傷がないか確認しましょう。
錆びてるかたは軽く錆を落としましょう。
6
③プランジャー
確認事項
・プランジャーガイド締め付けによる破損
・ギヤ部の破損
・摺動性
プランジャーの位置出しをせず取り付けると、プランジャーガイドを締め付けた時にプランジャーと接触して傷付けてしまいます。傷の有無を確認するとともに取り付け時には十分注意しましょう。
ギヤ部の破損に関してはウォームシャフトと同様の理由です。ギヤ破損はオイル圧送不良になるのでしっかり確認を。
摺動性は、プランジャーシャフト挿入時の渋さです。本体収縮の観点から、挿入しづらいものに関しては内部を#1000程度のペーパーで軽く研磨しましょう。
軽く叩いて入る程度には研磨します。
プランジャーガイドの取り付けは
穴を見ながら行ってください。
ちなみに、途中で動作確認と称して、真ん中のシャフトをぐりぐり左回転させているとプランジャーの位置が動きます。気をつけましょう。
穴は結構見づらいので不安なかたは、組み付け前にプランジャーの溝にマーキングして、それからガイドを取り付けるといいかもしれません。
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④スリーブ
確認事項
・摺動性
キツキツのようなら同様に研磨しましょう。
取り付け時はスプリング以外の2つとも向きがあるので間違えないようにしましょう。写真のように入れます。
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以上です。
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