４輪アライメント測定２　～測定～

さて、新しく作った測定器具で計測をします。

まず、車両を先日計測した（https://minkara.carview.co.jp/userid/3017519/car/2629994/5373476/note.aspx）水平を出した位置に車両を置きます。
リア側は高さが低かったので右リアに2.5mm、左リアに5mmの板を敷いてあります。
測定器具は写真のようにホイールに取り付けます。

測定器を取り付けたら最初の準備としてトレッドを測ります。
トレッドは測定器の下側のバーを使うことで直接メジャーで測定が出来ます。
バーの前後の幅を測定し、平均したものがトレッドになります。

計測結果は以下。
フロント平均：1759mm
（前側…1758mm／後側…1760mm）
リア平均：1794.5mm
（前側…1791mm／後側…1798mm）

⇒リアの方が35.5mm広い

但し、フロントとリアではキャンバー角が違います。
写真では見難いですが、キャンバーは測定器の内側中央に紐を垂らして下側のバーの229mmの位置に付けた目盛りで測ります。

測定器内側の様子です。

この目盛りからキャンバーは以下でした。
フロント　左：2.38°（9.5mm）　／　右：2.25°（9mm）
リア　左：3.13°（12.5mm）　／　右：3.13°（12.5mm）
※10mm＝2.5°になるようにしてます。

ここでキャンバーによる前後差を見てみると、リアの方が約0.8°角度が多くついているので、ホイール中心軸から見ると片側で3mm程広いことになります。

よってトレッドにはこの差も考慮する必要があり、前述した前後差35.5mmからリアのキャンバー差分3mmを差し引くと、
35.5mm－3mm×2＝29.5mm
つまりホイール中心軸でのトレッド差は約30mmということになります。

この差分を調整する為、フロントの測定器を外して足のネジ部を15mm高くして（片側）、再度ホイールに付け直せば準備完了です。
※車両カタログ等だと22mm差？のようですが、車高も下げているので計測値を正にして調整しました。

準備が整ったので正式な計測です。

測定器の中心（＝ホイール中心）にあけた穴を使って前後に水糸を張ります。
水糸の端部には錘（ナット）を付けてピンと張るようにします。

測定結果です。図にしてみました。

右側が水糸での測定結果。
左側はメジャーでトレッドを測った値です。
水糸は測定器の中心から229mmの位置に貼った目盛りシールの値で読んでいて、1mm＝0.25°になります。
メジャーはバーの長さが500mmなので前後差からトータルの角度を出してます。

結論から言うと、メジャーと水糸でトーが合わない…。

実は2度ほど測定器を脱着して計測し直しているのですが、多少の誤差はあれど、この関係性が変わることはない状態です。
測定器が多少歪んでるんでしょうか…。

まあ、今回の目的はリアのトー角度の左右差を無くすことだったので、ここは一旦棚上げして調整することにします（笑）

調整編へ…。