4輪アライメント測定2 ~測定治具製作~
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そこで新しい治具を作ることにしました。
新しい治具はホイールにダイレクトに固定するもので、イメージはイケヤフォーミュラーさんのメープルA1ゲージに似てます。
違う点はトレッドとキャンバーとトーが同時に測れるというもので、目視で金尺等で目盛りを読むには金尺の当て方でも毎回変わってしまう為、そういった不正確さを少しでも減らし、どこがどのくらい違っているのかが一目でちゃんと分かるようにと考えました。
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使う材料はアルミアングルです。
ホームセンターで安く買え、直角も出ていて、精度もイメージですが±0.3mm程度にはなっているであろう材料なので、素人がDIY加工してもそれなりに精度が出るだろうと考えて選びました。
基本的には製品の”面”をうまく使ってヤグラを組むように作るのですが、一部私が加工した面(=精度出てない)で組まなければならない場合は、写真のようにL型アングル等を使って直角になるように組みました。
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これで出来たヤグラがこんな感じです。
固定にはナッターで雌ネジを作ってボルト締めしているのですが、強く締めると歪むので接着剤を併用して組んでます。
写真に見える長穴の開いている部分にはボルトをナットで挟んで立てて、調整の出来る足にします。
これを4つ作ります。
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ネジの足を立てたところです。
とりあえず全てを同じ高さで一旦固定します。
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完成です。
詳細は別途レポートしますが概要としては以下4つの特徴があります。
特徴①
4つのボルト(足)をホイールのリム部に当ててゴムバンドでスポーク部と本体を固定。ボルトは前後トレッド差を埋める為に別途調整出来るようにしてます。
特徴②
ボルト固定部は長穴の範囲内でホイールのリムに合わせた位置で自由に固定出来るようになっており、17~18インチに対応可能。
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特徴③
上面がホイール中心付近にくるように設置し、ここに水糸を張ってトーを測定します。
ヤグラの長さ方向の中心には水糸を垂らして錘でテンションが張れるように穴が開いており、糸は端部の目盛り(黄色ラベル)を通過して前輪と後輪を結ぶように張ることで前後別々にトーが測れるというものです。
この目盛りですが、単純な1mm目盛りのシールを貼ってます。
トーはよくmmで表現することもありますが、私は角度換算した方が分かり易いので、これを角度にしたいことから、中心の穴から229mmの位置に目盛りシールを貼って、1目盛り=1mm=0.25°になるようにしてます。
計算式
X × tan0.25° = 1mm より、X=229.18mm
まあ、単純に0.1~0.2°程度の角度が目読み出来るシール等が売ってなかったから…というのもありますが。
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特徴④
ちょっと見難いですが、特徴③の写真の中心穴から延長した端部に溝が彫ってあり、そこから別の水糸を垂らせばキャンバーが測れるようになってます。
キャンバーもトーと同様に1mmの目盛りシールを229mmの高さの位置に貼ってあって、1目盛り0.25°で角度換算出来るようにしてあります。
ちなみに0.25°に深い意味はなく、ホームセンターで売っているアルミアングルとホイールの直径から、ヤグラの長さが500mm程度になり、その範囲内でキリの良い角度にしようと逆算したら0.25°になっただけです。
続きは後日の測定編で…。
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