一部のマニア向けになりそうですが、本命(?)のオーディオネタ開始です。機器の構成(超高級機では無いですよ(^^;)はおいおい書くとして・・・。
いわゆるマニア向け機器を購入し始めたのは、20歳ぐらいの頃からです。始めたきっかけは、音楽が聴きたかったんですけど、当時のシステムコンポは79800円(ななきゅっぱ)とか69800円(ろっきゅっぱ)の価格帯のものが圧倒的に売れており、値段の割に造りのしょぼい物が多くて、なかなか楽器の音を雰囲気良く出してくれるものがなかったのが背景にあります。いまだと、それくらい出せばセッティング次第で結構良いものはありますけれどね(^^;。生い立ちはそれくらいにしておいて・・・。
まずは、我が家のメインフレームの伝送系から。
写真はアクロテック(日本鉱業株式会社)の8N-A8020です。
伝送系に高純度銅を使用し、純度99.999999%の8NCuを使用する、ハイテクケーブルです。金属に混ざる不純物は0.01PPM以下であり、文字通りほとんど純粋な銅になっています。製法は、精錬法を吟味し、アニール処理により大きな結晶体を作製し、圧延によって単位長当たりの不純物を減らす方法が採られています。当時、革新的な素材による材料特性を追求したケーブルとして注目を浴びました。しかし、価格も驚異的で、写真のものは60cmしか無いのですが、確か6万ぐらいだったと思います。また、絶縁体や皮膜にもテフロンや絹が使われており、音質的に問題になりやすプラグ部にも対策の施された、構造的にも納得のいくものになっています。
普通、伝送系というのは確実に繋がってれば事足りるものだと思われがちです。
ケーブルでオーディオの音が変わると言うのは、昔から言われていたことですが、このケーブルに変えたときは驚きました。普通は、ちょっと良いケーブルを使うと、高音が綺麗に伸びるとか音場がスッキリしたとか透明度が上がったと感覚的に評価されるのです。
しかし、このケーブルは低域方向に音が伸びます。ブースとをかけてでっぷりさせたような低域ではなくて、思い金庫の扉を閉めた後に残る低音の空気の振動を写実的に再現するような低域の出方をします(タラさんの経験を引用^^)。そして、日本のケーブルにありがちなさっぱりとした中域ではなく、艶めかしささえ感じさせる音色と、音場の透明感を両立しています。高域は、エッジを強調しすぎることないが輪郭がぼやけることは無く、高音楽器の倍音が良く響く感じです。
こう書くと写実的ではないケーブルに思われますが、高画質デジタル写真を良く撮れたアナログ写真調に程よく変換した感じです。
他にも、色々なケーブルを試しましたが、最後に残ったのはこれでした(^^)。もうとっくに絶版になっていますが、手放せないものの一つです。
最近は、
こんな物が後継として出ているようですが、構造を見る限り老いた耳にはくっきり過ぎるのではと思います(笑)。
うちのケーブルは、エージングが進みすぎて劣化してきてるかと思いきや、この前6.5Nのケーブルを買ってきて繋いでみたら、たいした進歩は遂げていなかったようです(^^;
どこかでお安く見かけたら、ラッキーかも。。
ちなみに送り出し側にゴールドリングの端子を使うと良いようでした。
オーディオパーツは高くても、車のように劣化が進まないのが良い所ですね^^。
Posted at 2007/07/26 01:39:49 | |
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