目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
ヤフオクからポチっとしました、CCFL(冷陰極蛍光管)イカリングプロジェクターヘッドライトが届きました。
こちらはハロゲンランプ専用となっており、NPC9系のHIDには対応しておりません。
その為、HIDをインストールする場合は加工が必要となります。
以下、写真掲載枚数上限に限りがある為、いくつかの工程を省きます。
※取り付けと改造は自己責任において行ってくださいね!
1)ヤフオク購入比較中w
2)届きました。・・・でかっ!
3)おおう・・・憧れのプロジェクターです。
4)クロームタイプのブルーイオンプロジェクターでプロジェクター部にイオンコーティングが施されているらしいです。
【2012年3月3日追記】
このプロジェクターユニット取付を行う予定の方で質問等がありましたら、私の解る範囲でしたらお答えしますので気軽にメールにてご連絡ください。
2
【純正ヘッドライトユニットの取り外し】
純正ユニットを取り外してきます。
この時ぽっかり穴が開いてしまいますので、数日かけて行われる場合は雨露をしのぐ為にビニールなどで養生しておきましょう。
※ユニット取り外しの際は、傷つき防止の為、ユニット本体及びバンパーやフェンダーの接する部分にマスキング等で養生をしっかり行ってください!
5)オートレベライザーを流用する為取り外します。
反時計回りに「えいっ」と回せばはずれます。
※内部の光軸を行う部品の溝に入っていますので、スライドさせながら外します。無理に引っ張ると破損します!
6)レベライザーに付いているパッキンは0.2~0.4mmほど薄く、このままインストールしても微妙(漏水しそうな?)な感触でした。
7)ビニルテープの4枚重ねしたものをパッキンと同じ形に切り抜きます。
8)切り抜いたビニテパッキンをはめて、プロジェクターにオートレベライザーを取り付けます。
※純正ユニットから外した時の反対の要領で取り付けます!
【2012年3月3日】
・本文の一部表現方法を修正しました。
3
今回HIDをインストールする際に問題になったのが、純正ユニットからのバラスト移植が困難という事でした。
純正バラストは純正ユニット内部に納められており、防水処理が施されていません。
純正ユニットに戻す際に残しておきたい為、スフィアライトさんのHIDフルセットを別途購入しました。
9)スフィアライトさんのHIDフルセット(H1タイプ・6000K・\8600)を用意します。
プロジェクターユニットの底面にスペースがある為、そこへ両面テープと付属の金具で固定しました。
固定金具はユニット本体に穴を開けボルトナットで固定しています。
そのあと金具周りを防水処理を施します。
※バーナーの固定するピンですが、H1ハロゲン用に作られている為このままバーナーを固定できません!固定ピンの加工が必要となります!
10)純正ユニットの電源カプラを切り離し、プロジェクター電源配線用にギボシ端子で加工します。
また、LED、スモール、ハイビーム用に分岐配線を作成しました。
※各種配線加工はケーブル自体の許容電流を超えるとケーブルの発熱・ショート・火災の原因になる為、十分に許容電流を計算した上でケーブルのサイズを決めてください!
11)プロジェクターを購入した際にオマケで付いて来たウィンカー用クロームバルブです。
購入したら\2980だそうです。
12)純正ユニットのウィンカー用バルブソケットを流用してバルブを取り付けます。
スフィアライト
http://www.sphere-light.com/ 4
車検対応として、スモール(ポジション)ランプの取り付けを行います。
13)スモール(ポジション)ランプを取り付けます。
但し、NPC9系はユニット内部に専用ソケットにて取り付けられている為、プロジェクターへの流用ができません。
その為、こちらもヤフオクにて汎用品をポチっとしました。
(T10ウェッジ汎用ソケット:1個\340)
14)このままでは取り付けができない為、配線の延長及び、ソケットの引っかかり部分の加工を施しました。
防水用パッキンがない為、これもビニテパッキンを作成し取り付けました。
時間に余裕があれば、ソケット背面のケーブルが出ている部分に防水処理を施すといいでしょう。
HID、LED、スモール、ハイビーム各種配線をユニット裏でまとめ、タイラップ(インシュロック)で固定します。
15)海外のプロジェクターユニットは一応防水処理は施されていますが、日本製とは違いアバウトな防水処理です。
そのため、防水処理を追加で施します。
レンズ部分にはサランラップ、防水を行う周りにはマスキングテープで養生します。
16)シリコーンシーラント(バスコークとも言う)を使い隙間を埋めていきます。
※防カビ剤入りのシリコンは使用しないようにしましょう。レンズが曇ったり腐食の原因となりえますので使わないでください!
【2012年3月8日追記】
・シリコンシーラント(シーリング剤)ですが種類がいくつかあります。
1成分形変性シリコン系は経年劣化でシーリング剤表面が硬化や割れが生じ、漏水の原因になり得ます。
このシーリング剤は主に建築物の外装目地等に使用され、硬化後塗装ができるタイプです。
私が今回使用したのは、
1成分形シリコーン系シーリング剤(オキシムタイプ、防カビ剤は入っていないタイプ)です。
硬化後も塗装はできない一般的な目地・防水用シーリング剤です。
※EPT等やゴム系接着剤と接着させるとシーリング剤が変色します。
5
17)~20)取り付け前のヴィッツ君です。
よく見ると、リフレクターは少し青みがかっていますね。
グレア光を抑えるためでしょうか?
【2012年3月3日追記】
・撮影当日は晴天の夕方です。
6
一通りプロジェクタユニットの前準備が完了しました。
さてヴィッツ君に取り付けです!
※ユニット取り付けの際は、傷つき防止の為、ユニット本体及びバンパーやフェンダーの接する部分にマスキング等で養生をしっかり行ってください!
21)~24)取り付け後!(ぇ
取り付けは純正ユニット取り外しの反対の要領で取り付けます。
※プロジェクターユニットのように、社外品は純正品とは違いフィッティングが甘く、ボディと干渉する可能性があります!
その場合は干渉しない工夫が必要となります!
(例:ゴムパッキンを本体とボディの間に挟む、ユニット干渉部分を削る等)
【2012年3月3日追記】
・撮影当日は雨天翌日の曇りの昼間です。
・ドアモールの一番細いタイプが有ったのでフェンダーとユニットの間に挟み、干渉を和らぐようにしました。
7
取り付けが完了しましたら光軸を合わせていきましょう。
今回はロービーム側で調整します。(ユニット内部ではハイビームと連動して調整できます)
一昔前まではハイビームにて車検が通されていましたが、法改正にて最近販売された、または現行車輌はロービームにて車検が通されるようです。但し、旧車の場合はハイビームで車検が通されます。
さてこのプロジェクターは左右の調整は簡単にできるような構造ではないようです。
取り付け後、調整するネジまで手が入りません・・・_| ̄|○|||
タイヤハウス内のインナーを剥がせばできなくはなさそうです。
今回は調整しなくてもいけそうな状態でした。
※左右の光軸調整される際は、ディーラー等で行ってもらう方が無難です!(この場合は殆どが有償)
【左右】
プロジェクターの裏側に8mmぐらいの六角オスがある為、これをまわすことにより調整できます。
【上下】
オートレベライザーの上部についている白色プラスネジがありますので、これを回す事により調整できます。
【光軸調整】
①平らな地面と壁みつけ、ヴィッツ君を移動させます。
壁からヴィッツ君のライトユニット(プロジェクター側)のレンズまでの距離を2mとります。
※距離はきっちりと計ってください!ちょっとのズレで光軸は大きくずれます!
②ヘッドライトのロービームの高さを測ります。
今回は72cmでした。
③壁に地面から72cmのところへ印をつけます。
④そのあと水平にビニテやガムテ等で線を引きます。
⑤その線から下に約3.6cmのところへ水平に線を引きます。
ここに光軸を合わせていきます。
【計算方法】(正式名称ではわかり難いので表現方法を変えています)
ハイビームは100mを照らせること。
ロービームは40mを照らせること。
以上を踏まえ、
100m→2.78cm=(ライトの高さ72cm÷100m)×壁までの距離2m
40m→3.6cm=(ライトの高さ72cm÷40m)×壁までの距離2m
結果、ロービームで調整する場合はライトの高さは72cmなのでこの高さから3.6cm下に光軸が来るよう調整すればいいわけです。
※光軸調整後、実際に走行し微調整を行ってください!
対向車の運転席に光軸が被るようでしたら直ぐ消灯し調整し直してください!
光軸が高いまま、もしくは幻惑するような光軸のまま走行されますと、思わぬトラブル、暴力事件、殺傷事件に巻き込まれ、場合によっては殺されかねません!
最後に必ず、ディーラー等でテスターを使った光軸調整を行ってください!!
26)光軸調整してみたのですが、MAXに上げても低いようです。
オートレベライザーが記憶している高さが原因と考えられました。
【オートレベライザーのリセット方法】
故障診断用カプラを使用します。
※短絡行為を行いリセットを行いますが、間違って短絡させるとコンピューターの故障原因になります!
※ガソリンは満タンにして置いてください!!
27)運転席のボンネットオープナー付近に台形の形をした白いカプラがあります。
このカプラを正面から上段、左から順に(1)(2)(3)~(8)まであります。
この(4)と(8)を短絡させるピンです。
①IGN(エンジンが掛けられる状態)状態にします。
(エンジンはかけなくてOKです)
※ヘッドライトは消灯しておきます!
②故障診断用カプラの(4)番と(8)番を線などで短絡させます。
※リセット操作時は抜けないようにしてください!
③パッシングを1秒間隔で3回行います。
④メーターパネル内のフォグランプ点灯表示が3回点滅したらOKです。
⑤短絡を解除します。
⑥ヘッドライトをONにして確認します。
28)オートレベライザーをリセット後。光軸が上部に向きました。
※リセット後、再度光軸を調整してください!
【2012年3月3日追記】
・本文の一部表現方法を修正しました。
【2012年3月8日追記】
・夜間撮影したヘッドライトの色の違いですが、デジカメの撮影の仕方の問題で生じた現象です。実際は上側の色と同じ色をしています。
8
28)今回HIDのバーナーが変わる為、フォグのHIDバーナーも同じメーカーのものを用意しました。(H11タイプ、6000K、\3980)
29)車検対応(後述)させる為、CCFLイカリングを消灯できるよう配線を手前に持ってきています。
念の為、ディーラーにて光軸調整ついでに車検が通るかをサービスマン、メカニック(車輌設計経験者)、営業担当の方に確認とアドバイスを頂きました。
①CCFL(冷陰極管)イカリングは光量が多い為、点灯したままだと車検NGだが、消灯していればOK(※)
②LED3灯は飾り灯火としてはOKだがスモール(ポジション)としてはNG(ユニット下段のポジションを使えるようにする必要がある)
③LEDとポジションを同時点灯の場合、明確にLEDは飾り灯(デイライト)とある旨を検査員へ伝えておくとよい
※配線を切り離す事によりOK。スイッチでのON/OFFはNGです!
LEDについては現在もグレー領域の為、ディーラーや検査員によってはNGになります!
ディーラーへ持ち込みの際はCCFLの配線を切り離してから持ち込むと良いでしょう。
31)~32)
以上、お疲れ様でした。
取り付けの際には十分に気をつけてくださいね。
※改造行為は自己責任でお願いいたします!
上記を真似した際にいかなる事由にて損害発生、車輌故障、人身事故、傷害事件が発生しても当方は一切責任を負いません!
【2012年3月3日追記】
グレア光として黄色系温度帯が出ていたので、オキツモの耐熱耐候マーカー(ブルー)をセラミック碍子やその他の部分へ塗装してみました。
セラミック碍子が原因の黄色系は取れましたが、プロジェクタ内部のリフレクター自体に多少黄色部分があるようで、完全には取れないようです。殻割して確認して置けばよかった_| ̄|○|||
暇な時期が来たら殻割してみようかな。
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