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機械を分解すると、その設計思想や時代背景まで見えてきたりする。
特に高度成長期の頃のは分かりやすくて勉強になって良い。タダで捨てるのはもったいないぞ。


一体物だと思っていた土台部分が分離できた。
これなら軽トラでも運べるかと思ったが、それでも軽く500㎏以上ある。過積載で4往復は割に合わないな。

これは1964年製。ようやく日本の工作機械が欧米諸国に追いついた頃かな？
剛性も精度も申し分なく、今でも問題無く動作する。先日捨てた戦前物と思われる旋盤とは大違いだ。

形削り盤ってのは現在は何処も製造しておらず、代替機も無い。ニッチな需要のあるレアな機械だったりする。探している人も居るんじゃないかな？
うちはニッチ産業なので他に2台も持っている訳だが・・・

先日の旋盤は異常に軽かったが、こいつは多分2～3トンはある。
バラしても軽トラじゃ運べそうにないな。流石に業者に任せるか・・・

剛性を軽視してたのか、鉄が高かったのか・・・通りで使い物にならない訳だ。
この旋盤に高度成長前の日本の姿を見たような気がした。

流石にガタガタで使いこなせないので捨てる事にした。
明日バラバラにしてスクラップ屋に運ぼうと思う。ちょい寂しいな。

これって歴史的価値でもあるんかな？
日本最古の旋盤ってのと見た目ほとんど一緒なんだが・・・

シリンダー、ピストンカップは辛うじて機能する程度に修正できた。しかしこれは部品が届いたら（納期は4ヶ月後）交換する。
問題のリードバルブは適当な金属板から切り出して作製した。
折損のきっかけにならないよう、端面を滑らかに仕上げるのがポイントだ。
押さえの形状も変更した。これで再発はしないはず。合わせてバルブリセスも拡大した。

少し応力を分散させるだけで大丈夫だろう。
これでダメなら大掛かりな加工が必要になるので、勘弁願いたいところだ。