OS GIKEN デュアルコアLSD
OS技研のデュアルコアLSD
Youtubeや公式の説明文を読むと凄く良さそうな感じがしたので購入しました。
しかし、サーキット走行では思ったような利点が活かせず、良くなかったのでその辺りをレビューします。
デュアルコアLSDの利点はデフのレスポンスが凄く良い点です。
街乗りでもコーナー出口でアクセルを踏むとデフが効いてるのがわかるくらいレスポンスと効きが良く「デフが効いてるな♪」と車好きの人なら好印象間違いなしな性能です。
しかも効きが良い割にバキバキといった音はしないのでとても快適です。
という訳で、ストリート派でデフを入れたい人には効きと快適性を両立した非常に良いデフだと思います。
ところが、サーキットでの使用となると話が変わってきます。
デュアルコアの特性の「効きの良さ」「レスポンス」これはサーキットでも必要な要素ではあるので、有効かと思いきや、タイムアップにはつながりませんでした。
確かに立ち上がりでトラクションが良く感じるのですが、デフの効きをアクセルでコントロール出来ないのが曲者です。
普通のLSDはアクセル開度によって徐々にロック率が上がっていきますが、デュアルコアの場合は特殊なギアによってタイヤがインリフトしたり、立ち上がりの強いトラクションによってデフが滑ってしまう状況でロック率をいきなり強力に上げます。
コーナーのクリップ付近の限界域でリアタイヤの荷重を微妙な領域でコントロールしようという所、立ち上がりで少しずつアクセルを開けていくと、ある段階で急激にデフの効きが強くなります。
こうなるとリアが一気に破綻します。
普通のデフであれば効きを調整すれば良いですが、デュアルコアはそれが仕様なので、効きを弱めても唐突感は変わらず残ります。
特に86の場合は低イニシャルかつカム角も浅めにしている関係で起きやすいです。
初心者であればタイヤの限界以下まで減速して向きを変えた後、アクセルをガバッと開ける様な走り方になるので問題は起こらずレスポンスの良さを楽しめると思いますけど、上級者になる程にこれらの特性が邪魔に感じてしまうはず。
FRの86では活かせないこの特徴も、FFであれば有効なのかなと思います。
レスポンスの良さは一級品なので元からの抵抗の少なさと効きの両立を果たしているデュアルコアLSDの本領を発揮出来るんじゃないでしょうか?
ミニサーキットでならデュアルコアLSDも有効みたいなことが言われていたのですが、恐らく「ジムカーナみたいなタイトなコーナーでストップ&ゴーなシチュエーションなら有効」みたいなことなのかな?
ミニサーキットでそういうコースって意外と無いですよね。
本庄サーキットも割とタイトなコーナーのサーキットだと思いますけど、ヘアピンの立ち上がりでトラクションが急に増えてスピンしてしまったので個人的には「デュアルコアLSDはミニサーキットでも無し」な印象でした。
総評すると、「大人の乗り心地でデフの効きが良い」一般道向けの製品かと思います。それこそ公式でも勧めているハイエースにはいいと思います。
サーキット派はスーパーロックLSDにしましょう。
このレビューで紹介された商品
OS GIKEN OSデュアルコアLSD
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