OBD2ドングルで自己診断
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
運転中に急にエンジン音がバラつきエンストしそうな振動に包まれた。すぐ停車しパネルを見たら見た事ない黄色のランプが点滅してた。
車載マニュアルで調べるとエンジンチェックランプと言うらしい。原因はシリンダーの失火との事。現象からもほぼプラグかコイルの不良でシリンダーが失火してると思われるが、O2センサーの故障の可能性もあるらしい。
本来であればディーラーか修理屋に持ち込んで、エラーコード判定後修理なのだが、連絡した所、どこも直ぐに修理にかかれるところは無く、代車も1週間先までなし。嫁ちゃんが毎日乗るので車無しは無理だが、このまま乗らす訳にもいかない。
と言う事で、O2センサーの故障の線は捨てて、取り敢えず自分でプラグとイグニッションコイルを交換することにした。
結果から言うとプラグとイグニッションコイルを全交換する事でトラブルは解消した。これらの交換については諸先輩方の整備手帳を参照されたし。
ついでに以前から興味のあったOBD2ドングルも買って診断とエラーコードのクリアもやって見ることにした。これについての情報は少なかったので、紹介します。
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OBD2ドングル
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2
OBD2ドングルを使った自己診断には、クルマのECUから情報を読み出すドングルと、操作するアプリが必要となる。車、ドングル、アプリの組み合わせで成功したり失敗したりするらしい。またiosとAndroidでも使えるドングルが変わったりする。
その組み合わせはとてつも無い数になるが、ここでは私がios(iPhone12)にて成功した以下の組み合わせでの説明となる。余談ではあるが、最近では様々なメーカーからOBD2ドングルが売られているが、現時点ではiosで使う場合は、仕様上Bluetooth接続の物は使えず、wifi接続のドングルしか使えない。色々と探したが、iosで使える安いドングルは今回買ったものくらいしか無いと思う。
車→RG1
ドングル→1つ目の写真のドングル
アプリ→Car Scanner
ドングル注文後、配達される迄にアプリをダウンロードしアプリ側の設定を済ませておくのだが、ECUとの接続成功のキモはipアドレスの設定だと思われる。ドングル側のipアドレス設定と、アプリ側のipアドレス設定が両方共に正しくされていないと接続されない。
アプリの接続設定は以下の通り。
接続のタイプ→wifi
アダプターのipアドレス→192.168.0.10
アダプターのポート→35000
接続しているプロフィール→HONDA OBD-2/EDBD
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ドングルが到着したら車に装着する。場所は赤丸の運転席足元の左側、フットパーキングブレーキの上側になる。
キーを挿す前にドングルを挿してみる。コネクタ形状が台形なので向きを間違えることはない。挿し込むとLEDが裏側になるので見難いが、裏から覗くと赤いLEDが点灯する。この事よりOBD2挿込口には常時電源が供給されていることがわかる。
私はエラーコードの取得とクリアが目的なので、ドングルを挿しっぱなしにはしないが、アプリの情報を常時表示させたい場合など、ドングルを挿しっぱなしにしたい場合は、OBD2挿込口の電源をacc電源に変えるなど対策が必要だと思う。
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キーを挿してエンジンをかけ、ドングルと接続する為にiphoneのwifi設定を開き、WiFi_OBD2を選ぶ。
そして赤丸からwifiの詳細設定画面を出す。
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wifi詳細設定で以下の様に設定する。
ipを構成→手動
ipアドレス→192.168.0.11 ← ここ重要!
サブネットマスク→255.255.255.0
アプリ側のipアドレス設定は192.168.0.10、此処でwifi側のipアドレス設定を192.168.0.11にする所がポイント‼️
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ipアドレスの設定が終了したら、ホームに戻り、赤丸の接続をタップすると接続する。
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ホームのエラー(DTC)から、この画面が出る。
読み出すをタップする事で、エラーコードの確認が可能。ここでシリンダー4が失火している事が確定出来た。
失火しているのは4番だけだが、他も似た状況だと思われるので、今回はイグニッションコイルとプラグを全部交換した。
作業後、この画面からエラーコードのクリアを実施して、メーター内の黄色のチェックランプも消えた。
エンジンを切った状態じゃ無いとコードクリア出来ない事は、この画面の説明にちゃんと書いてありますね。これもポイントでしょうね。
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しかし2000円もしないパーツで車の自己診断が出来るとは、良い時代になったと思います。まぁ昔はOBD2みたいな規格さえ無く、修理屋自体も経験がモノを言う時代でしたからねぇ。
自己責任が基本ですが、プラグ交換とかO2センサー交換とかの個人で可能な整備レベルであれば、コイツで故障箇所特定、コードクリアが出来るので、エラーランプ消してもらう為にディーラーに献金する必要は無くなりますな。(^^)
アプリに関しては無料のままでつかっています。課金して機能制限解除しなくても、コードクリアまでは出来ました。
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