BMWのFF車として1番最初にラインナップされたアクティブツアラー(218i初期型)が愛車の今、車検の代車として1シリーズのベースグレード『118i』を試乗できたのでインプレッションしたいと思います。
まず運転を始めて思う事、やはりどのBMWに乗っても味付けの方向性にブレが無く運転感覚が似ている事。何も考えずに運転していると特に1シリーズ・2シリーズは何に乗っているのかと良くわからない錯覚を覚えます。
では初代アクティブツアラーと比べて何が違うのか解説していきます。
①トランスミッションの進化
随分と賢くなり、アクティブツアラーでは違和感のあった場面でも自然なフィーリングになっています。エンジンとのマッチングが取れ、エンジンの回転フィーリングもミッションフィーリングも凄く滑らかに感じるようになっています。
②ステアフィール・電動パワステの進化
こちらもまたシルキーなフィーリングで雑味が減っています。また初期応答性が良く、ノーズの入りが軽く感じます。
③UI・電装パーツの進化
今まで2019頃までの2シリーズ・3シリーズ を試乗してUIに不満を覚え、自分のアクティブツアラーの方がUIに関しては好みでしたが、118iのUIは画面表示含め使い易いと思いました!
またAUTOヘッドライトが使い物になります!笑 これまでのBMWはトンネルに入るとヘッドライトが灯るところまでは良かったが… トンネルを抜けてもなかなか消灯しない設定でしたが、118iではこちらも改善されていました。
④走行性能
基本的にアクティブツアラーにも似ていますが、もの凄く軽快。
落ち着きが有るのに、軽く転がる・曲がるのバランス感が素晴らしいです!ここが他のFF車と違うBMWらしさに繋がっていると思います。
そして、正確なライントレース性。
久々に味わえた感覚です。例えばコーナーでセンターラインの縁を踏むか中心を踏むかのコントロールが自然と行えます。
個人的にシビックTYPE Rがドライビング感覚として最高のFF車だと思っていますが、1シリーズはBMWがその気にさえなれば、同じような車に仕立てられるようなポテンシャルを垣間見れます。ベースグレードで、このフィーリングですからね!
⑤ここが惜しい点
ちょっとロードノイズが気になり、ロングドライブは疲れるかもです。
何とここに来て、ウィンカーレバーが、レバーを倒して操作する古いタイプになりました。。操作感も相まって安っぽさバツグン。。ウィンカーについてはアクティブツアラーでも年式によってリレーの音質にも差があり、年々コストダウンされている感は有ったのですが、頻繁に操作する物なのでここのコストダウンは避けて頂きたい!と思いました。
後は車内の操作ボタン関係。
ボタンが平べったくクリック感が気薄過ぎて、操作感が悪いです。
【総評】
とにかく味付けが上手い。上質で軽やか。
FFで出せる走行感覚と運動性能を真面目に引き出しています。しっかりと『駆け抜ける喜び』を味わえつつ、普段使いにもストレスを与えないバランス感覚が素晴らしい。
これが1シリーズのベースグレードだから驚き!FF参入後数年を経て、成熟した感が有ります。
近い将来、『M』の付く1シリーズがシビックTYPE RやメガーヌRSをカモる日が来るかも知れません。
Posted at 2022/02/13 15:07:14 | |
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