BMW 318i レビュー『素うどんでも最高！ 老舗BMWの味』

アクティブツアラー218i（F45）の車検の代車として素の３シリーズである318i（F30）を借りることができたので、そのレビューを書きたいと思います。

　まず318iに乗り込んで一番驚いたところ。こんなにもノーズの長さから車高の高さ、駆動方式まで違うのに、アクティブツアラーから乗り換えて全く違和感のない事でした。ポジションも同じように決まるしミラーから感じる距離感、車幅感覚までいつも運転している感覚で乗り出せました。
　これまで代車が出るタイミングで218dを別個体で3台運転してきたのですが、318iは218iと同じガソリンエンジンのためか218dを運転するよりも違和感が少ないのです！アクセルに対するミッションの動きからエンジンの反応までそっくり！アクティブツアラーにも本家FR駆動BMWの血統を感じることができ嬉しく思えた瞬間です。

　前置きが長くなりましたが、流石わBMWの看板商品である３シリーズ。市街地を抜けるとそれまで感じなかったアクティブツアラーとの違いが随所に現れてきました！

　まずは、バネ下が本当に良く動く！Mスポーツサスペンションが入っている218iの方がバネ自体が硬いというのはさておき、それを差し引いても圧倒的にフリクションを感じない足周りが路面を放しません。
　それと相まってFRレイアウトによるコーナーリング性能が最高でした。車検証で前後重量配分の実測値を確認したところF 780kg、R 770kgとほぼ完璧でした。FRはステアフィールにも雑味が少なく、路面インフォメーションも良く伝わってくるので乗り出し20分で正直『この車、余裕で自分の車より攻めれるぞ』と思ってしまいました！代車なので攻めませんけどね。笑

　ボディ剛性もほんの少し高く感じられ、静粛性も高いです（特に高周波域）。ドアが閉まる音は雲泥の差と言えるくらい『ぼふっ』っと閉まってくれます。←これ最高
　アクティブツアラーも３シリーズも、しっかりBMWの味付けがされている分、味に差は無いものの３シリーズはより洗練された味付けになっているように思えました。

　最後に我が218iの方が良かったよ！という点。

　そんなに多くは無いですが、まず軽さ。318iとは同じエンジンで車重差がそこそこあるので218iの方がやっぱり軽快でパワーも感じます。218iは市街地でキビキビ走る印象で、318iは郊外をヒラヒラと流すのに適していると思いました。
　また最初期型の218iだからなのかウチのアクティブツアラーはパワステが男らしい重さで、318iのスポーツモードでもウチの車のコンフォートモードより軽いです。スポーツモードではサーキットでも行く？ってくらいの重さになります。コレが自分好みで気に入っているのです！
　今まで代車で借りた3台の218dもパワステは普通の車の重さなのでディーゼルエンジンの重さを掻き消すためなのかどうなのか…218iは自分の車以外運転したことが無いので年式で違うのかエンジンで違うのか不明。。
　その他、レザーシートとか後席の足元が広いとかそんな感じです。看板商品の３シリーズと比べてしまうと可愛そうですが、318iを試乗できた事で218iはBMWのエッセンスを感じる良いファミリーカーなのだと再認識できました！