y51フーガの7速ATに関する考察1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
y51フーガのATはジャトコ JR710E(7速)でZ34と同じ物が搭載されています。上位バージョンJR711E(最大トルク600N·m)とほとんどの部品が共用ですので耐久性はかなり高いと思います。
私の車は新車時から7万Km毎にATFを交換(2回は前オーナー(日産ディーラーの記録簿あり)、最後の1回は約22万Km時(私が日産ディーラーで))しており現在24万Km時点で変速ショックなども無く良好です。
現時点では良好ですが、過去気になる点はありました。
それは
1.朝の冷間時 最初のエンジ始動直後急いで発進しようとすると前に進まない。
2.緩やかな坂道などで停車後ブレーキを離すと少し後ろに下がる事がある。
3.P(パーキング)からD(ドライブ)に入れる時にレバーが固く引っかかる時がある。
です。
(2.と3.はヒルスタートアシストにも関係していると思います。)
3.は駐車時にN(ニュートラル)の状態でパーキングブレーキを踏んで、その後にP(パーキング)へレバーを移動する事で次回発進時には引っかかりは解消されます。
面倒に感じると思いますが最初だけで慣れるとそれが普通に感じられ違和感も煩わしさも無くなります。
----- 20210318 追記----------------
私はこの操作で解消しましたがパーキングブレーキを先に踏んでからP(パーキング)へレバーを移動すればN(ニュートラル)を経由する必要は無い様です。
逆にP(パーキング)にレバーを移動してからパーキングブレーキを踏むと車両の重量がATのロック機構に掛かり次回解除時に負荷が掛かる為ATの寿命を縮める原因になるそうです。
--------------------------------------------------
----- 20210319 追記----------------
いろいろ試してみた所単純に
エンジン始動時
シフトレバーがPの状態でフットブレーキを踏んだままパーキングブレーキ解除→シフトレバーをDまたはRで発進。
エンジン停止時
フットブレーキを踏んだままシフトレバーがDまたはRの状態でパーキングブレーキ→シフトレバーをPへの順番に操作すれば固く引っ掛かる感じはありませんでした。
恐らくエンジン停止時のパーキングブレーキの順番に違和感を覚える方が多いと思います。
※ただしこれはやらなければ重大な故障に繋がる事ではありませんので参考程度にお考え下さい。
--------------------------------------------------
1.と2.は約18万Kmで譲り受けた時既にその状態でしたので恐らく最初の7万KmでのATF交換時からずっとその状態だったと思われます。
原因はATFの量の不足です!!
過去3回全て日産ディーラーでの交換ですが交換時のフルード調整方法が間違っている為フルード不足でその様な症状が出ていた様です。
3回目(約22万km時)の交換後この症状は顕著に現れる様になり朝一始動後少し走って一時停止から急いで加速した際にミッションが滑って前に進まない事がありました。
かなり少なくされてしまったのだと思います。
ただフルードが十分に温まった状態では問題ありません。
日産ディーラーにクレームを入れようかとも思いましたが時間の都合もあり、すぐに自分で700mlほどATFを補充して症状は治りました。
もう少し入れても良さそうでしたが次回は自分で交換しようと思いますのでその時にきっちりとフルード量調整しようと思います。
最初の7万Km時の交換から約15万Kmもその状態で走っていた訳ですので多少少なくても壊れる事は無いのでしょう。
実際壊れてませんし。
温まればその状態で0-100km/h加速もメータ読みで約5.5秒ですので滑りなども無いと思います。
一般的にはフルードが規定量より多い方が泡立ったりして深刻な状況になると聞いた事があります。
自分でフルード量調整が出来る人は良いのですが出来ない人は日産ディーラーに頼るしかありません。
日産ディーラーがミスする最大の原因はATFの温度です。
エンジンをアイドリング状態で交換する為フルード量の調整時にフルードは高温になり膨張してしまいます。膨張した状態で調整しますので規定量より少ない量しか入らない事になります。
対策としては1日預けて翌朝の冷たい状態できちんと調整して貰う事で多少ましにはなると思いますが調整時はエンジンをアイドリング状態にしますので素早い調整をしないと温度が上がってしまいます。
また夏は気温が高く素早くやっても難しくエンジニアのセンスにも左右されます。
また交換直後はエアが混ざる事もありその場合には数日後に再調整する必要があります。
(混ざったエアも熱で膨張します。)
完璧を求めるなら冬に交換して貰い交換後数日経ってから再度1日預けて気温が低い朝一で調整して貰うと失敗は少ないと思います。
ATFは80℃で6%位膨張する様です。
これはY51フーガの場合ATF全容量9.2lに対して約550mlとなります。
交換方法や調整方法に関しましては次回DIYでの交換時に詳しくご紹介しようと思います。
またATFの交換は車種や状態によっては壊れる可能性があると言われておりますがリスクを減らす交換方法はございます。
これもまた別の機会にコメント致します。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク