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miya expの愛車 [日産 フーガ]

整備手帳

作業日:2021年3月24日

y51フーガ乗り心地に関する考察1(足廻り マウントなど)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
古くなると部品の消耗や劣化により乗り心地が悪化しますが私の対策を走行距離を交えだらだらとご紹介致します。
長く読みたく無い人は終わりの方の ※※※まとめです。※※※※※ の結論だけ見て下さい。

私のフーガはH23(2011)年式で前オーナーが約3年前17万Kmで購入後エンジンマウント、ミッションマウント、リアハブベアリングを交換していました。
それを約2年前18万Kmで私が譲り受けました。
前オーナーによると前々オーナーはエンジンの振動が大きくなった為に手放したとの事でした。
前オーナーは車を仕入れて悪い所を修理して売る業者で知り合いの工場で安く修理できるそうです。過去にも多数のフーガを扱って来ましたがフーガはハブベアリングが弱いと言ってました。
しかしながらフロントハブベアリングは24万Km現在まだ交換していません。

私が譲り受けた時にはエンジン、ミッションの振動は無く気になる点は以下の4点
1. 道路の凹みやマンホールの蓋などを踏んだ時だけフロントがバタバタッと振動する。
2. 歩道の段差を両輪同時に乗り越えようとするとゴツッと叩かれた様な音と振動。
斜めに片輪ずつ乗り越えればなんとも無い。
3. ブレーキペダルを蹴る様に急ブレーキを掛けると同じ様なゴツッと叩かれた様な音と振動。
4. 遠出などで長距離走った後信号などでの停車時ドアの内側(スピーカーからアームレスト部)を触ると振動が大きく、こもり音が大きくなる。

まず私が最初に行ったのはフロントショックのアッパーマウント、フロントショック交換です。
交換は立ち会いの下、知り合いの業者にやって貰いましたが邪魔をするのが申し訳無くて新旧部品比較が出来ませんでした。
ですのでショックがどの程度ダメになっていたのかは不明です。
過去に乗っていたトヨタ車の経験から振動の原因がアッパーマウントのボールジョイントだと思って疑いませんでした。
工賃は同じですのでショックも新品交換しましたがショックは交換しなくても良かったかなとも思います。
ただやって貰って良かったのはショックの下側のナットがあり得ない固さ(恐らく1200Nm以上完全にオーバートルク)で締まっておりDIYでやっていたら当時の私には外せずに凄い時間が掛かっていたと思います。
この事については改めて足廻り交換方法の解説で詳しく説明します。

これらの部品交換の結果、乗り心地は多少良くなりましたが満足出来る結果は得られませんでした。
厳しい評価をすれば「ほとんど変わって無い」です。
次にフロントスタビリンクを新品に交換してみましたがこれも効果無しでした。

ここまでまとめますと、ボールジョイントのガタが原因と思いショックのアッパーマウント、スタビリンクを疑い交換しましたが効果無し。
日産のボールジョイントは意外に耐久性が高い。
ショックも車高調の感覚では10万Kmは保たないイメージですが純正は結構長持ちします。
ただし、悪路走行が多かったり段差をガンガン乗り越えたりする乱暴な運転をしたり、低車高にする為の硬いバネ、扁平率の低い薄いタイヤ、ショックの底突きなどあれば数万Kmで寿命を迎える場合もあります。

結局6万円位掛けてほぼ無駄な事をしましたが、不満はあるものの乗れないほど酷い状態じゃ無いので我慢して乗ってました。
それから約5000Km走行後(18.5万Km時)フロントスタビブッシュ(通称カマボコ)を試しに交換してみました。
2個で1000円以下の部品ですが1.の症状が完璧に直りました。
1.の症状でお困りの方は是非お試し下さい。
ジャッキアップ後アンダーカバーを外してボルト4本で付け替えるだけです。
時間が掛かりませんので工賃もオイル交換レベルだと思います。

その後21万Km位でフロントからブレーキジャダーが出始めました。
フロントブレーキパットも残り少なくディスクローターが削れて外周のエッジ部にかなり段差もありましたのでディスクローター交換してジャダーは解消されました。

その後23万Km位でフロントからもリアからもジャダーが出る様になり高速走行時にブレーキを掛けるとシフトレバーがジャダーと共に振動する様になりました。
恐らくリアブレーキのジャダーがドライブシャフトを介してデフからミッションに振動を伝えているのだと思いリアのディスクローターを交換し直りました。
フロントからのジャダーが若干残りましたがリアのジャダーが酷い状態で乗っていたのでフロントのブレーキの当たりが波打つ様な感じで残ったのでは無いかと思いそのうち綺麗に戻るだろうとそのまま乗っていました。

この対策で試行錯誤していた時にABSの誤動作を2回経験しましたのでご紹介します。
23万Kmのリアブレーキジャダー解消の為にディスクローターを交換する前に試しに新品のブレーキパッドに変えてみました。
ディスクローターの磨耗で厚さが足りない分ブレーキパットの厚みでカバー出来ないかと考えました。結果多少は改善されましたが根本的にはディスクローター交換が必要と判断しました。
この時ケチって(リアブレーキなんかどうでも良いだろうと)曙ブレーキの激安パッドに交換しました所、高速道路を降りる際に110Km/h位からブレーキを掛けながら料金所に向かうカーブで急にブレーキが減圧される感じで軽くなりブレーキを踏んでいるのにブレーキが効かず急カーブをノーブレーキ状態でクリアしましたが、料金所は突き切る訳にはいきませんのでブレーキを奥まで踏み込むとグッと重くなり急にABSが動作してシートベルトがグイグイ苦しい位に巻き上げられました。
その後は正常でしたが数日後に別の出口で同じ様な速度で再発しました。
ゆっくり走っている時は全く問題なく、その後リアブレーキパッドをフロントと同じ物に交換してその後は再発していません。後にも先にもその2回だけです。

本当の原因は分かりませんがボッシュが開発したABSは色々噂がありBRZ,86,RX-8,S2000,Z33,Z34などABS誤動作によるサーキット走行時の事故が多数報告されています。ある条件が揃うとどんな車でも起こりうるのだと思います。
これは最近多くなっており1990年代以前は聞いた事がありません。
最近の車へのブレーキ制御が原因だと私は思います。
特にスポーツカーの場合機械式LSDの代わりに内輪へのブレーキでLSD効果を出す制御などが悪さをしているのでは無いかと思います。
今回のは前後のタイヤの回転差が発生した為フロントタイヤが滑っていると判断されブレーキが弱められたのでは無いかと思います。
リアの激安ブレーキバッドの制動力が弱く速度が110Km/h以上からの減速ではフロントの回転が少なく、リアの回転が多くカウントされその際の制御が起こした結果だったのでは無いかと……。
原因はともあれもっとスピードを出していたら恐ろしい結果になっていました。
ABSの制御に文句を言っても何も変わりませんし今後リコールで改善されるなんて事は絶対にありません。
予防する方法はブレーキ部品に関しては純正がベストと思いますが、社外品で代用する場合は前後バランスを崩さない部品を選んだ方が良いと思います。
----- 20210327 追記----------------
ブレーキの効きが不安との理由でタイプSの対向ピストンキャリパーや他車種のキャリパーを移植している人が居る様ですがABSの制御上危険かも知れません。
またキャリパーを交換してもタイヤがノーマルの場合期待する効果はほとんどありません。
お金を掛けてリスクを増やすだけです。
標準の片押しピストンのキャリパーでもノーマルタイヤをロックさせる力はありますので強くブレーキを踏むとABSが作動します。
同じタイヤであればABSが同じタイミングで作動しそれがタイヤの限界ですので制動距離はほぼ同じです。
また一般的に対向ピストンと片押しピストンの制動力はほぼ同じです。
確かNSX typeRも片押しピストンキャリパーだったと思います。
どうしても制動距離を短くしたいのならタイヤサイズを大きくしたりハイグリップタイヤに変えた上でストリート用の効きの良いブレーキパットに変えるのが良いと思います。
極太レーシングタイヤなどを使用しない限りはキャリパー交換は無意味だと思います。
ドレスアップ目的ならば人それぞれ価値観の違いがあると思いますし気持ちも分かりますのでコメントしませんがリスク面も理解した上で過信する事なく安全運転して下さい。
---------------------------------------------------

しばらくはそのまま良くも悪くも無く乗っていましたが23万8千Km位で80Km/h以上の速度から減速するとフロントのジャダーがひどくなり時々ガツガツとブレーキキャリパーが外れるんじゃ無いかと思う程になりました。
60Km/h以下で走ればそれほど問題無く40Km/h以下では全く問題ありませんので、高速道路で減速する時はアクセルオフで調整し降りる時などは60Km/h以下になってからブレーキを踏んでごまかしていました。
原因は分かりません。なぜならジャッキアップしてタイヤを揺すってもガタも何も無いからです。外れそうな音がするブレーキキャリパーもしっかりと固定されていました。
軽自動車や軽い車なら手で揺すってガタガタなって判断できるのだと思います。
色々替えて来ましたので残るはフロントアッパーアームとフロントロアアームもしくはステアリングラック、タイロッド、タイロッドエンドしかありません。
ステアリングには振動がありませんのでステアリングラック、タイロッド、タイロッドエンドは違うと思いました。
そこで簡単なフロントアッパアームを交換しました。
つい最近約24万Km時です。

犯人はこれでした。
この酷いブレーキジャダーは直り、前から気になっていた 2.3.両方直りました。
気分良くなりわざと段差を乗り越えては喜ぶ日々でしたがふと思ったのはフロントロアアーム。
アッパーアームがこんな状態だったのならロアアームも酷い状態だろうしロアアームの劣化分をアッパーアームが余分に支える状態を続ければアッパーアームの劣化が早くなるのではと思いロアアームも交換しました。
両方で支え合った状態の方が力が分散され結果長持ちすると思いますので、アッパーアーム、ロアアームは同時交換がベストだと思います。
結果、数年前にレンタカーで借りた新車に近いy51フーガと全く同じしっかりした感じになり、さらに4.も直りました。
ドア付近の振動がほぼ無くなりました。
フロントロアアームはフロントメンバーにブッシュを介してボルト止めされており、エンジンも同じフロントメンバーにマウントされています。
タイヤが蘇ったフロントロアアームのブッシュを介しフロントメンバーを支えられる様になり振動が無くなったのだと思われます。
逆にフロントロアアームのブッシュが劣化するとエンジンがマウントされているフロントメンバーの振動が大きくなりそれがボディーに伝わりドアが振動し不快なこもり音が大くなるのだと思います。

※※※まとめです。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
部品の劣化は走行条件で変わりますので距離数では判断出来ませんが傾向は参考になると思います。
ここで取り上げているのは乗り心地に関する部品のみです。
他にも維持する上で交換が必要な部品はありますが、それはまた別の機会にご紹介します。

まず最初に必要になったのはエンジンマウント、ミッションマウントの交換です。
前前所有者の手放した原因との事ですのでよほど酷かったのだと思います。
恐らくステアリングからシフトレバーなど振動が伝わっていたと思います。
17万Kmでの交換でした。
同じ頃リアのハブベアリングも交換しています。音が出てからの交換です。
ここまでは前所有者の交換です。

私が交換して大きな効果のあった部品は
フロントスタビブッシュ
フロントディスクローター
フロントアッパーアーム
フロントロアアーム
リアディスクローター
です。
リアはハブベアリングとディスクローター以外交換していません。
現状では新車の状態とほぼ同じ乗り心地です。
非常に快適で我慢して乗っていた頃がバカバカしくさえ思います。
全てDIYですので改めて交換方法などご紹介して行きたいと思います。

例えば現在15万Km位走っていたとしたらこの先どれくらい乗るかを考慮すれば現在不満は感じなくてもこれらの部品を交換しておいた方が良いかも知れません。
ギリギリまで使って交換するのか、ここまでしか乗らないから交換しないとか交換しておこうとかの判断の参考にして頂ければと思います。

最後にもう一つフロントアッパーアームブッシュ、フロントロアアームブッシュの劣化はタイヤの内減りで判断出来ます。
フロントトーインで調整されている場合にはタイヤは均等もしくは外側が早く減ります。
ブッシュが劣化して来るとブレーキング時や高速走行時にタイヤがトーアウトになり内側が減りやすくなります。
ステアリングをいっぱいに切るとタイヤのドレッド面を確認出来ますので極端に内減りしている場合は交換時期と判断して良いと思います。
車種によってはもしかしたら逆になる物もあるかも知れませんがy51フーガは内減りが酷くなります。
私のフロントタイヤはまだ6分以上残っていましたが内側はパターンが無くなってツルツルになってました。
これは中古車を選ぶ時にも確認が必須で減り方が均一で無い車は何らかの問題を抱えています。
悪質な業者はタイヤを交換している場合がありますので均一なら必ずしも感心ではありません。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

今後の予定ですが、
フロントスタビブッシュ交換から5万Km以上走ってますので交換して劣化具合を確認してみたいと思います。
タイヤからのロードノイズにも大きく関係する部品の様な気もしますので検証してみます。
それからリアのアーム関係もリフレッシュして乗り心地への影響を検証します。
峠とかを高速で走らない限りは変わらない様な気がしますがブッシュ類は劣化していると思いますし、折り返し地点ならこの距離位で悪くなる前に交換しても寿命まで使えない(今(25万Kmで)寿命だと仮定すると交換後次の寿命は50万Km)ので無駄な交換にはならないとの判断です。

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この記事へのコメント

2021年3月27日 23:09
初めまして。

ブレーキに関してですが、BOSCH製のABSは非常に優秀でモノが原因で誤作動はまず起きにくい思います。
ユーザーがタイヤ外径やブレーキパッドの特性、足回りなど何かしら変にいじった場合のみ発生しやすくなります。

また、キャリパーの大型化は正しい認識としては仰るとおり最大制動力は片押しでもパッドさえしっかりしたものを使えばABS作動するまでの制動力は出せますが、連続制動となれば不可能です。

ローター外径が大きくなるほど最大制動力が上がるので、その分少ない踏力で制動し続けられるので温度が上がらずフェードもペーパーロックもしにくくなります。

Y51やZ34は純正曙キャリパーでABS誤作動が出やすい面もありますが、対策としてはリアのパッドの効きをフロントに対して弱めてあげれば気にしないで良いと思います。

突然失礼しました。
コメントへの返答
2021年5月25日 21:39
コメントありがとうございます。

コメント内容に対してそれぞれ詳しく返信を書きましたが長文になりすぎ、また重箱の隅を突く様な補足など切りが無く言いたい事が薄れますので全部削除しました。
私が言いたい事は単純に強い制動力が欲しければ
1.まずタイヤを替えて下さい(ネオバとか)。
タイヤサイズは外径もトレッドも出来るだけ大きくして下さい。
常識ですがブレーキを強化してもタイヤと路面の摩擦力以上の制動力は出ません。
2.足りなければブレーキパッドを替えて下さい(フェードしにくくなるべく低温でも良く効くやつに)。
3.必要であればフルードもDOT4 or DOT5にして下さい(これはベーパーロック対策の追加です一般道では必要無いと思います)。
4.ABSに関してはこんな恐ろしい経験をしたと言う事のご紹介で真の原因はわかりません。
パッド交換の際にはブレーキバランスに注意が必要かもしれませんタイヤサイズも前後合わせた方が無難です。
5.お金が無限にある人は貧乏人の戯論と無視して下さい(これも追加)。
と言う事です。

コメントには返信しませんが質問された場合には長文になっても私の見解をお答えします。
興味がある人はそれをきっかけに自分で調べると思います。
調べる時には情報サイトにも嘘の記事が山盛りですので注意は必要です。
ちょっと調べて見てびっくりしました。

これからもよろしくご指南下さい。
ありがとうございました。

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何シテル?   03/24 07:23
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