アッパーアーム分解組立用SST試作(その1)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
フローリアンのフロントサスはダブルウィッシュボーンで、アッパーアームの軸(フルクラムピン)の両端にはグリースニップルが着いている。
グリースを注入すると回転軸に給脂され追い出されたグリースが↓じるしのラバーブーツ部分にたまる。
※写真は昨年末、そろそろ寿命。
2
このラバーブーツは、10年くらい経つとグズグズに溶けて崩壊してゆく。
この部分の構造は結構複雑で、手を出すのに躊躇する。
3
分解するには「アッパリンク固定治具」といういすゞ純正SST(特殊工具)を使うよう指示されている。
4
そして組み立てるには、上記に加えて更に「エキスパンダ」といういすゞ純正SSTを使うよう指示されている。
15年~20年位前に、いすゞに上記2点のSSTの在庫を聞いたが「在庫:0」だった。
5
このラバーブーツの交換は、いすゞのディーラーにて意外にも気安く引き受けてくれる。そして金額も高くないので、お任せするのも一案ではある。
しかしディーラーはメカニックの世代交代で急に「できません」とか言い出すことがあるので、自分でできるに越したことは無い。
とりあえず、ヤフオクで中古のアッパーアームを購入した。(117クーペのもの)
6
すでにラバーブーツは完全に消滅しており、固まったグリースがこびりついている。
7
これをもとにSSTを自作しようと思うのだが、あまりにも汚いのでパーツクリーナーとワイヤーブラシで清掃した。
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マスキングをして塗装した。
9
アッパアームの二又の内寸は「172.6mm」まで開いて固定することになっている。
2つのうち1つは、ほぼ上記の寸法だが、もう一つは「171mm」くらいだ。意外といい加減でよいのかな?
10
作らなければいけないSSTは、「アッパリンク固定治具」と「エキスパンダ」の2つ。
前者は、木と鉄でDIYできそうだ。後者は何かを流用するしかない。
ヤフオクで「EAGLE WRENCH」というものが出品されていて、なんか使えそうなので落札した。
※何に使うものか知らない。
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箱も中身も超汚いので、汚れを落として、、、
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塗装した。
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中身もパーツクリーナーで綺麗にした。
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大きい2つの工具を流用しようと思っていたが、中にこんな小さいものが入っていて、なんかこちらの方が使えそう。
中央のネジがターンバックルになっている。
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少々短いので、172.6mmまで延長する必要がある。このネジサイズがいくつなのか「ピッチゲージ」で測定する。
ミリ(メトリック)ではなかった、インチ(ウィット)「3/8-16山」俗に言う「3分」だ。
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モノタロウで「長ナット」と「寸切ボルト」を購入。
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仮に組み立てると、なんかイケそうな気がする。
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「長ナット」両サイドにロックナットを追加して、アッパーアームの二又の間に入れてみる。とりあえず「エキスパンダ」についてはこれでヨシとしておく。
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アッパーアーム(右)のネジ穴位置を紙にトレースする。そしてスキャナーでスキャンする。(定規を一緒に入れておくと後ほど狂っていないかチェックできる)
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アッパーアーム(左)も同様にして、左右の画像をフォトショップで合成する。
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「アッパリンク固定治具」については締付トルクが「25.0kg-m」という巨大なトルクで締め付ける必要があるようなので、長めの板にする必要があるだろうと予測。
※1mのレンチの端で25kg=50cmのレンチの端で50kg=25cmのレンチの端で100kg(!)締められるかな?
IKEAの家具の残り板と、端材を使ってこんな感じに作ろうと思う。
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ここからはDIYの世界。
下穴開けて、木工ボンド+木ネジで木フレームを作る。
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木フレームこんな感じ、飛び出ている部分は、後ほど切り落とす。
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定盤にするIKEAの板に、木フレームの位置をマスキングテープで記しておく。
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細めのドリルで下穴を開ける
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