ニンジンの組織培養(カルス作成)　その②

その①の最後で説明したこのオートクレーブを使って培地の入った試験管を滅菌していきます。

滅菌を始める前に、オートクレーブから出ているホースの先にビーカーかシャーレなどをセットしておきます。このホースから熱い蒸気が出るので、そのままでは床を傷めてしまうためです。

ここから滅菌作業をはじめます。

まずはオートクレーブからカゴを取り出し、試験管を入れていきます。

オートクレーブに試験管の入ったカゴをセットします。

蓋を閉め、ネジをしっかりとクローズ側に回します。

設定温度を１１０～１２０℃に設定し、ドレインをクローズ側に回します。

スイッチ(タイマー)をＯＮにします。

これで後は徐々に中の温度が上がり、滅菌されていきます。

タイマーは２０分前後です。

オートクレーブで滅菌が終了したら、半日～１日ほどおいてから試験管を取り出します。終わってすぐ開けても熱くて取り出せないためです。

十分に冷めてから取り出したらＨ培地の完成です。

オートクレーブから取り出した後はアルミの蓋は絶対に開けてはいけません。滅菌した意味がなくなってしまうからです。

滅菌が完了した培地は２０～２５度に設定された定温機で保存します。

培地が完了したら次に実験で使う器具を滅菌していきます。

続きはその③で。