パワーウィンドウ(オート時)の反転パラドクス
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
助手席のパワーウィンドウ不具合。
オートモードで窓を閉める際、上から5cmあたりの位置まで上がると、そこから一気に反転。幌の開閉で下がる位置辺りまで降りてしまうリバース症状が発生。
・助手席、メインスイッチ操作共に発生
・マニュアルモードでは発生しない
・幌を開けている時は発生しない
・Auto Roll upをつけているので、
自動的に閉じる時も同様に発生
上記の症状から、挟み込み防止装置の過剰反応だと推測。ただ、新車なのでガラスラン、三角窓のウェザーストリップ等の劣化による摩擦増は考えらず、ディーラーへ相談。
劣化による不具合、異物の噛み込み。ガラスレールの反りや滑り具合なども丁寧に調べていただきましたが全て異常ナシ。
2
結論:
私の場合、原因はココとガラスの滑りが滞ることににより発生。
サッシュレスのロードスターは雨水漏れなどを防ぐ必要から、ココがきっちり密着する構造になっています。しかし、何らかの原因により、想定よりも摩擦抵抗が高くなってしまうと、挟み込み防止装置センサーが異常を検知して窓を下げてしまう挙動が発生。
同様の不具合で持ち込まれるケースが何例かあることから、本部へ報告しているそうです。しかし、現在までセンサー精度を下げたり、滑りやすいゴムなどの対策品は出ていないとのこと。窓周りの分解清掃後、ガラスが密着する箇所全てに滑りを良くする処置後に問題解消。
作業後、技術の方と色々お話しする中で、私の場合は、ゴム類の変色、硬化、ひび割れ劣化を恐れるあまり、洗車のたびにウェザーストリップ類全てに保護剤を塗布。結果、保護剤の特性として、しっとり艶やかな状態になり、窓ガラスと密着。結果、抵抗が増えてしまったことが原因と判明。
良かれと思ったことが仇になる例です。
3
ご親切にも、技術の方がPTFEを使用した速乾性タイプの潤滑剤を紹介してくださいました。
ニチモリ NR-03
クリアドライスプレー247ml
乾燥皮膜なので、油脂類のようなベタ付きが無く、埃の付着もありません。ゴム・プラスチック類のほとんどのパーツに使用可能。窓周りの保護剤はNR-03に変更しました。
制汗剤のように、吹き付けるそばから直ぐに乾き、サラサラになります。
NR-03を窓周りに使用してから、オートモード時の窓反転は起きていません。
潤滑剤としては少々お高い¥2,900程度ですが、ワイヤー、ケーブル類を通す際などに利用でき、ベタつかず、スルスル通るので一缶あると便利です。
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