2024年04月27日
銀行から融資を断られた②
隠れ家たるマンションを買おうと策動していたら、キワキワで銀行から融資を断られて笑うしかないおはなし、その2。
恵まれたことに、それなりの資産をこの世から預かる立場になって、それらを上手く運用する必要に駆られている。
そして、資産運用のイロハのイとして、分散投資を行っている。
金融資産、不動産投資、資産性のある現物の購入、暗号資産も少しは。
そんな感じであり、派手に見えるだろうフェラーリについても、ボクの中では現物投資とか資金の変形、節税のための手段であるという意識が大きい。
もちろん、クルマ好きとしての憧れではある。
そして、先の記事から続く隠れ家の購入というのもまた、不動産投資の一環であることは言うまでもない。
インフレが始まり、金利上昇が迫っている今、バランスを見ながら物件を手に入れようと考え、既に売買契約は完了している。
その時点では現金一括での支払いを考えていたのだが、投資的観点から言うなら、金利の安い住宅ローンを使うしかないだろ!という一択。
ということで、旧来から仕事で縁のあった県を代表する地元地銀に打診した。
なお、彼らはボクの資産状況を良く知っているので、与信は硬いだろうという目算もあったし、義理ながらも彼らのお願い営業にもてきとうに付き合ってきた自負もあった。
そもそもボク自身は、以前の会社では6つの銀行と取引きをしていた。
MUFG(三菱UFJ)、SMBC(三井住友)、地元地銀、その他2つの地方地銀、政府系中小企業向け金融機関。
中小企業としては、付き合う銀行の数は多かった方じゃないかな。
銀行というのは「晴れの日に傘を差し出し、雨の日に傘を取り上げる」と揶揄されることもあり、付き合いは注意深くしなければならない。
綺麗なガワとか、高い公共性や大きな経済規模という見た目をしながら、しかし実態は「慎重な金貸し」という本質を忘れてはならない。
以前の会社がそれだけの付き合いをしていたというのは、実態が無借金経営に近い内容と、彼らを惹きつけるに値する規模感を有していただけのことだ。
ボクがその会社から離脱し、一人会社を設立したところ、彼ら6行はボクと付き合いたいと言ってきた。
しかし現業はまだこれからだし、資金需要も全くない中、そんな多くの銀行と付き合っていられない。面倒だよ。
なので、ボクとしては付き合い続ける銀行を1〜2行に絞り、それとは別に、しがらみがなく使いやすいネット銀行の口座を開いて今に至っている。
なお、これは明確に書いておくが、SMBC(三井住友)とは付き合いたいのか?
銀行の格付けとしてはMUFG(三菱)に準ずるものの、ご存知、日本を代表する金融グループだ。太陽神戸銀行も含んでいるわけで、その地縁もあって付き合いは続けていたのだが。
しかし、ボクはSMBCを信頼していない。
多くの経営者あるいは会計士税理士はうなづくだろうが(そして行員自身も)、旧住友銀行系の数字に対するエグさと言ったら!なお三井住友銀行と銘打ってはいるが、勝ち組としてSMBC内部を牛耳っているのは住友であることは周知の事実である。
実体験として、以前の会社で代表をしていた6年間で、SMBCの別部署に属する行員2人から別々の機会に「え、そんな自分本位な発言する?」というような対応をされたことがあった。
完全に銀行側視点でしかない発言であり、顧客たるこちら側としてはなんのためのこの銀行と取引きをしてるのか分からないような、異常な発言だった。
まあ、そういう社風(行風)ということだろうし、行員の知的水準はそれなりに高いのだろうが、人付き合いの機微なんてロクに学んできていないバランスの悪い秀才タイプがそういう社風を正面から真だと勘違いして客の前に出てきていたという、現代偏差値教育のダークサイドを、トップ行の戦闘員行員が真顔でやっちまってるワケだ。
世の害悪だな。
そんな所感を、中高の同級生でSMBCで支店長してるヤツに話してたところ、中の人として完全同意であった。
「雨の日に傘を取り上げる」とか「行内の出世競争の苛烈さ故の歪み」などいう組織的自覚はある、ということだ。
そういう銀行だということは、一般市民は知っておいて損はないと思う。
また余談になった。
ということで、6行のうち、スタートアップ企業では付き合ってもらえないことも多いメガバンクのうちのひとつMUFGと、前の会社が小さかった頃から付き合い続けてきたメインバンクでもあった地元地銀の2行とは取引きを続けることにした。
この時点で選べる立場にあることを、ボクはありがたいと思わなければならない。
と同時に、こんな思いもある。
・相見積もりなどのコストや条件コントロールが効くよう、複数行と付き合う意義はある
・しかし日本経済や地域経済がシュリンクする中、あからさまにパワーのない地元地銀と付き合う意義はあるのか?
特に後者の思いはボクの意識の中に常々アンカーが掛かっていた。
提案される商品の内容や条件が、常に見劣りしているのだ。
それでも、以前の会社が成長できた原点を思うボクとしては、出資してくれた銀行への恩義を忘れたくない。
そういう綱引きが、自分の中でずっと止むことのないまま、付き合いは続いていた。
そしていつしか、ボクの中での金融機関の使い分けとして色が着いてきたのが、
・金融投資ならMUFG
・不動産投資や借入れなら地元地銀
という感覚だった。
「そうだね、そうすればメリットを感じにくかった地元地銀にも立つ瀬を与えてあげられるね」
そういう感覚だ。
上から目線に見えるかも知れないが、お願い営業を乱発する銀行各行に対して、各案件でいちいち悩まずに済む自分なりの切り分けロジックが完成していたということだ。
続けようか。
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Posted at
2024/04/27 19:41:24
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