MICHELIN PILOT SPORT 4S  

F）255/40R18 (99Y)XL P　
R）285/35R18 (101Y)XL P　

乗り心地は全く問題なかったがヒビ割れがひどく、いつバーストするか怖かった購入時の装着タイヤConti SportContact 3から交換。

ほかに検討した候補は、ピレリP ZeroとミシュランPilot Sport 3。

ピレリはスポーティで当たりが硬い先入観があって避け、PS3はMOタイヤで最も安心感あり最有力だったが、乗り心地が想像つかない最新PS4Sのほうに素朴な興味があった。ミシュランなら、いくらスポーティタイヤとはいえまさか硬いタイヤはないだろうという長年のミシュランへの信頼というか、高をくくった勝手な決めつけもあった。

PS4Sに履き替えてすぐ高速道路の感想は、ミシュランにしては当たりがコツンと硬い感触。今まで旧車で22年半ミシュランの新品コンフォートタイヤに履きかえ乗り出した瞬間には1度たりとも感じたことがない、小さな悔恨が初めて湧いた。

メーカーカタログをみて商品説明や表現コピーの中に「サーキット」という言葉が1つでもあったら、私のようなコンフォート派は絶対そのタイヤを買ってはいけない。

経験から、また1つ貴重な教訓を得た。

･･･仕方ない。新たな相手と付き合いを始めるというのは常に、こういうものだ。勝手な思い込みを改めていく作業の連続。それが「分かっていく」という行為なのだ。

たとえとしては、旧車で履いたPRIMACYやヒビ割れのひどかった現車Conti SC3が普通のニトリルゴム玉の「トントン」とすると、PS4Sは軟骨の「コツンコツン」というか、指の関節でノックするような「やわらか硬い」奥に芯を感じる当たり感。

コンパウンドがどうのというより、PS4Sのハイグリップはタイヤの構造で踏ん張らせているのだろうか。

旧車R107ではずっとコンフォート志向の歴代PRIMACYでミシュランに絶大な信頼感を持った。ミシュランを履いているとショックやブッシュの寿命がきて足回りの具合が悪くなると新品タイヤでも乗り心地が激悪化しメンテ時期の目安になったものだった。

反面、間に合わせで履いた安いK国タイヤは高速道路のカーブでいつも鳴きがひどくて走っていられず、日本最高峰の旦那タイヤREGNOは足回りの寿命がきても乗り心地をカバーしてくれ、むしろ車のためにならなかった。

ちょっと想像つかないかもしれないが、PRIMACYにベストセットしたアライメントのままREGNOを履くと中〜高速コーナーで内側に切れ込もう切れ込もうとして「曲がりたがる性格」になってしまったことも怖かった。

私の生活には俊敏にコーナーを切り返すような高負荷ハイグリップ走行は丸っきり縁がないが、リヤ285/35R18という特殊サイズのせいで各社のスポーティタイヤしか選べないのは大いに困る。R230に適合するサイズのPRIMACYがないのは本当に残念だ。

PS4Sとの付き合いを深めるにあたり、まずは0.1Kpa刻みで空気圧を増減して前後あれこれ組合せを試しベストポイントを探ってみる予定。しばらく別の場所に預けて内外装を徹底的にキレイにしてもらうので、次に乗るのは3週間後ぐらい。

そこからしばらく乗ってみて、もし印象が変わるようなら再レビューするかも。