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今日は、デントリペアのお話です。

本来小さいヘコミ専門のデントリペアですが、時折かなり大きなへこみも修理依頼されることがあります。そんなときは最初の現車見積もりで実際デントリペアで修理可能かどうかの判断が重要になります。

今回は北陸特有の事例で、くるまのルーフに家の屋根雪が落ちてきたというケース。
通常ルーフのへこみは１センチや２センチのへこみならデントリペアですが屋根雪落下の場合、ルーフ全体又は半分が凸凹になってしまい、板金もできずルーフ取替の大修理となります。

今回の場合も写真ではよく分かりませんがルーフの前半分に大小８箇所のヘコミがあり凸凹状態でした。ルーフ取替は費用も半端ではなく完全な事故歴がつくため、デントリペアを頼ってくるのですがデントリペアも魔法ではないのでやれないことはやれません。

しかし、お客様との相談次第では、「完璧な修理は無理としても一見して分からないくらいに」ということでお引き受けする場合があります。今回はそのケースでとりあえずお車をまる一日預りました。



まる一日、手の感覚が無くなるぐらい集中して翌朝、くるまの引渡しです。

実は、ルーフセンターの中骨は落雪の衝撃で少し内側に折れており、ルーフ全端に関しては完全に二重構造になっており、ツールが自由に入りません。手持ちの道具をフル活用してまる一日なんとか見れるまでにはしましたが、腰と腕が痙攣状態、体力との勝負の一日でした。(笑)

レガシーのドアパンチの修理完成です。

写真ではわかりませんが、へこみがドアの端なので鉄板の合わせ目に少しかかっていて、完全に折り目が消えません。しかしまあ問題ないレベルですので一応完成です。

この様な仕事ばかりなら苦労はないのですが、中には「これは板金でしょう」というものや、どうしたらこんなゆがみができるの？といったものまで・・

ドライブは楽しいけど、仕事は楽ではありません（笑）

今日のお仕事は、典型的なデントリペアの仕事です。

一番リクエストの多いドアの小さなへこみ、いわゆるドアパンチです。

車種はレガシー！これもダントツリクエストの多い車種です。

見積段階では一応２時間ほど下さいといったのですが、仕事を始めて３０分で終ってしまいました（汗）まあ予想外に時間がかかるよりはいいのですが・・

いつもはのんびりの朝一番に取引ディラー様から電話です。


先方様「急ぎの修理をお願いしたいのですが」

私　　「はい、車種と様子をお聞かせください」

先方様「ボンネットに数箇所のへこみですが、新車なんです」

私　　「分りました、今、準備してそちらに向かいます」


到着して現車をみると確かにボンネットにポツポツとへこみがあります。
先日の初雪で雹が降ってやられたようです。


私　　「とりあえずやれるだけやってみますが、残る場合もありますよ」

先方様「そんなこと言わないで、よろしくお願いします」



それから１時間、ツールの先に神経を集中して0.5ｍｍ以下のコントロールを要求される気の抜けない時間が過ぎていきます。へこみによってはダイレクトに届く場所もあれば、ツールが曲がってなんとか届くところもあります。

しかし、そんなこととは知らずに、このクルマを買うことになるお客様の為にも、ここが集中のしどころです。私がギブアップすれば、あとは再塗装しかありません。



そして無事完成しました。（笑）

ディーラー工場長さん「よかった～どこにへこみがあったか全然わからん」（笑）


残念ながら、くるまの写真は公開できませんので写真はデントツールの小物バージョン（一流ツールからホームセンターツールまでなんでもあり）です。（笑）

知らない人が見ると、ほとんど凶器？

40本以上もある、鋭く曲がった工具類！

これをもって出張仕事に出て、途中でお巡りさんに車内検査されると、必ずこれは何ですか？と質問されます。（笑）

勿論仕事道具ですが、何に見えます？　・・・

説明しても分らないので触ってもらうと、刃物ではないことが分ります（笑）