長男長女にゃなるもんじゃねぇ…。

母方祖母の容体がヤバい。
なので母のパシリな近頃なわけだが。

医師の所見によれば「卵巣がんの末期状態」らしく、投薬による治療も手術も本人の体が高齢（満89）のためについていけない事や、副作用の懸念、認知症との関連もあることから「極めて困難」らしい。

具体的に祖母に病状を知らせてはいないが（あくまでも『倒れたので原因究明と静養のための入院』ということになっている）、
祖母は自ら覚悟したようで、俺に「頼みがある」と遺言めいた事を言い出すようになってきた。

「きょうだいをすぐに集めて今後の方針を決定してほしい、21日に具体的な説明をする」
との医師の要請により、長女な母が次女（神奈川・海老名在住）と三女（山形・天童在住）に連絡を取るも、
親が死に目に会いたがっていて、かつ意識がはっきりしている今のうちに跡目の話をするってーのに

「おとーさんが『東北地方は放射能が危ない』って言って泊まりを許してくれないから日帰りで明日行く」とか（おとーさんが生まれ育った仙台市太白区山田北前町は東北地方じゃないんですか？ってかこんな事言う奴、いまだにホントにいるんだねwwwww）、

海老名が明日しか来ないというので天童は？と連絡してみれば
「明日はおとーさんのテニスの試合だから21日に行くから」とか、そんな感じ。

母は妹二人の反応のアホさ加減に泣きながらヤケ酒を飲み、
「今日で兄弟は捨てた！」
と今までにない様子で喚き散らしている。

まあ母が「兄弟を捨てた」のであれば、俺もあの人らとは親類ではなくなるってことだな。
いっそ「しがらみ」から解放されて、スッキリしていいんじゃね？
いつも振り回されてきたし。

…何つーか、「親と同居または近いところに住む長男長女」には、なるもんでないな。
つくづくそう思う昨今である。