FALKEN ESPIA W-ACE 165/60R15  

豪雪被害に遭われている皆様におかれましては心よりお見舞い申し上げます。

さて、当該スタッドレスタイヤに換装して約4,000km走行、昨日ついにウチの方にもうっすらとですが雪が降りましたのでそろそろレビューしてみたいと思います。

【ドライ路面】
新車装着のENASAVE EC300+との比較になりますが、交換してまず感じたのが『乗り心地イイ！』でした(笑)EC300+で感じてた路面の細かい不整のザラつき感や、ちょっとした凸凹をW-ACEの方が上手に処理できている感じです。これは4,000km走行した現在でもあまり変わりません。

騒音は、おろしたてのうちこそスタッドレス特有のギョワギョワ言うような音が耳に付きましたが、200~300km走行後にはほぼ感じられなくなりました。EC300+の時は走行中、特に中・高速での定常走行時に『ゴー』とか『ザー』という感じの音が結構耳障りでしたが、W-ACEでは音質・音量ともにかなり上手に煩くない程度に抑えられている感じがしました。すごく静粛とは言えませんが、スタッドレスの中では平均点以上だと思います。

ドライグリップもスタッドレスとしては平均以上に感じます。スタッドレスにありがちな反応遅れもかなり少なく、キビキビ感はEC300+と遜色ないか、高速道路のレーンチェンジとかではむしろ良いかもしれません。また、直進安定性もEC300+を凌駕する感じで良好でした。ただ、限界付近ではスタッドレス特有の溝で路面が捉えられなくなってズザザーってな感じで破綻をきたすのでそのへんの過信は禁物です。

更に付け加えると、減りも結構少なそうです。4,000km走行後でも、トレッド表面の初期の食いつきを良くするための細かい模様が未だ残っている状況で、摩耗はおそらく1mm以下だと考えられます。

【ウェット路面】
雨にも総じて強いように思います。雨天の高速道路でも常識的な速度域では接地感を失う感触は全く無く、今まで経験した(普及価格帯の)どのスタッドレスよりも良好に感じました。これもノーマルのEC300+を超える安心感がありました。

【氷雪路面】
これは本当にサラッと(積雪5cm程度？)降ったときの感触なので参考程度にして頂きたいのですが…
発進・減速時の縦方向のグリップは相応に信頼できる感じです。スタッドレスタイヤの平均点はクリアしていると思います。気になったのはコーナリング時のグリップ…ちょっと横方向に力が掛かり始めると、なんとな～く不安感が。特に交差点等でハンドルを切った状態でトラクションを掛けたいシーンでは思った方向に行きにくいような感触がありました。これは一般的なスタッドレスの平均点を下回るように思います。縦方向の溝が無い(全ての溝が進行方向に対して斜め)独特なトレッドパターンのせいかもしれません。とはいえ普通に注意して走行すれば危険な水準ではありませんが…

といったわけで。あくまでも主観的な結論ですが…

ドライ＆ウェット路面＆高速安定性は極めて良好、下手なサマータイヤ以上の性能があると思います。

アイス＆スノーグリップは一般的な普及価格帯のスタッドレスと同等か、やや下回るように感じました。とはいえスタッドレスの機能としては必要十分、普通に注意深く走行すれば問題は起きない水準ではあると思います。

今回交換するにあたり、特にスキーとか行かないし、スタッドレスが必要になるような降雪は多くて年間で5～10日という場所柄、最近流行りの新世代オールシーズンタイヤと迷いに迷ったのですが、タイヤ交換するのが苦にならないの自分なので(笑)オンロード性能を重視したスタッドレス、ということでこちらの製品を選択しました。
結果、大満足でした。とゆうか、純正装着のEC300+のポンコツっぷりが露呈したと言うかなんというか…(；´Д｀)

自分のような使い方の人にはかなりオススメできます。反面、冬場は完全に雪に閉ざされる地方の方やウィンタースポーツを趣味にされている方には少し役不足な感じもします。

えっらく長くなりましたが(汗)これから次の冬用タイヤの選定をされる皆様の御参考になれば幸いでございます～！