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soundproの愛車 [スバル BRZ]

整備手帳

作業日:2023年3月25日

BRZ限定車をフロント3wayとDSPアンプでサウンドアップ♪♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
スバル・BRZの事例紹介です。

BRZは、ボクサーエンジンの雄であるスバルが、世界のトヨタと共同開発したスポーツクーペです。

2011年からPR活動が開始され、2012年にZC6型として発売。2020年までの8年間に渡って生産されました。
その後2021年になって初のフルモデルチェンジを迎え、ZD8型になりました。

初代は、スバルのお家芸の水平対向4気筒2,000ccエンジン(FA20型)を搭載していたのに対して、2代目は2400cc(FA24型)と400ccアップし、出力も235馬力と概ね30馬力ほどアップしています。
デザイン的には、初代に比べて、ヘッドランプ・テールランプ周りのデザインが穏やかになり、正統派スポーツカーといった趣に進化しました。

発売が2012年ですから、昨年の2022年でちょうど10年の年月が過ぎたことになります。
ということで企画されたのが、「10th Anniversary Limited」です。限定200台の限定車です。
内外装各部の加飾パーツの色調をダークに抑えて、伝統のスバルカラー「WRブルー・パール 」とブラックとのモノトーンの世界観が表現されており、特にドアトリムの「10th Anniversary」の刺繍が胸アツです♪♪
https://www.subaru.jp/brz/10thanniversarylimited/index/?=pcgnavi

今回ご紹介するのは、その幸運な200台のうちの1台です。
オーナー様は、当店を大変古くからごひいきにしていただいているお客様です。転勤でしばらくお目にかかれていなかったのですが、久々に関東にお戻りになられるのを期に、アニバーサリーな新車♪をご購入されることになったので、またよろしく!とご依頼いただきました。

出来上がりとしては、オプションナビorウォークマンをソースとして、DSPに入力し、フロント3wayを鳴らすシステムで、その他にミラーやレーダーなどの関連作業も一式お受けした格好です。

●取り扱った機材
ざっとこんなところです。。。

◯以前お乗りだった車から持ってきた商品
・BLUE MOON AUDIO AX165(2wayスピーカー)
・MATCH PP86DSP(DSPアンプ)
・USB HD AUDIO INPUT MODULE(↑DSPのUSB入力用オプションカード)
・URC-3(↑DSP用のコントローラー)
・COMTEC ZERO 708LV(いろいろ話題になったレーダー・リコール対策済み)
・M&M DESIGN SN-MS1200?(スピーカーケーブル)
・audiotechnica TPC8(電源ケーブルキット)
・ARC AUDIO KS125.2 BXJ(2chアンプ)
・Mogami Tuning Model Pure Power300 (キャパシター)

◯今回お求めいただいた商品
・BLUE MOON AUDIO MX080(3wayにするための中音域ユニットとして)
・RX165グリル(アウターバッフル化に伴う防護用ダイキャストグリル)
・バッフル・スタビライザー・ウェイト6ピース(デッドニングの新常識!当店新製品!)
・SUPRA classic2.5h(スピーカーケーブル)
・BeatSonic BSA50(スマホホルダー・ウォークマンのために調達)
・MAXWIN MR-A002(デジタルミラー)

◯BRZに設置されていた商品
・H0018CC000AA (ディーラーオプションナビ・カロッツェリアAVIC-CQ911と同等)


音質のレベルの高さはもちろんのこと、ビジュアル的なアピール度が高いアウター形式+ピラー埋め込みのフロント3wayのインストールにだいぶご満足いただけたようです。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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システムの要点
◯DSPの前後
MATCH PP86DSPは6chまでの入力に対応し、8ch分のアンプを内蔵したDSPアンプです。
オプションナビのフロントスピーカー出力(アナログ)をメイン入力とし、ウォークマンのデジタル出力をUSBカード経由でサブ入力とし、DSPコントローラーURC-3で切り替えて再生します。

DSPアンプへのメイン入力はフロント左右の2chで、出力の方は、ツイーターで2ch、スコーカーで2ch、ウーファーで2chの計6chで、2ch分は余らせています。ブリッジ接続に対応している場合は、2ch分をくっつけてウーファーに割り当てるのですが、未対応なので余らせています。
ということなので、ウーファー向けの出力は、さらにARC AUDIOの2chアンプにハイレベル入力して増幅しています。DSPアンプがRCAローレベル出力に対応していないため、この形をとりました。
オプションナビのリヤ出力は純正の状態のままなので、フェーダーをフロント側に100%振り切らない場合は、リヤからも音が出ます。

◯スピーカーインストール
以前お使いだった、ブルームーンオーディオのAX165に、スコーカーとしてのMX080を足してフロント3wayとしています。
ツイーターとスコーカーはAピラーに配置しました。
ウーファーは音質重視でアウターバッフル形式でインストールしました。標準のスピーカーグリルのデザインが独特で、オリジナルとの連続性をもたせたデザインがしにくいため、広い面積を覆うようにデザインしました。当店のエースインストーラー江口くんの美的感覚の炎が静かに燃えて、おだやかさと迫力が高次元でバランスした、なかなかの出来に仕上がりました。
ウーファーユニットの裏側には、当店新製品のバッフル・スタビライザー・ウエイトを組み込み、スピーカーの細かなブレに起因する損失の対策をしました。全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸びるし、音場は広くなるし、音像はクリアにまとまるしで、ほんとに良い製品が出来たと思っています。
https://www.soundpro.jp/ec/products/detail/168

以上を持って、DSPマルチドライブによるフロント3wayシステムが組み上がりました。
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最初はナビの顔を見てみましょう。

ディーラーオプションナビで、カロッツェリアのAVIC-CQ911-DCと同等の製品のようです。
純正ベースでの接続方法は、デッキのフロント出力が3分割され、2つはツイーターとスコーカーに出力され、残りの一つはトランク左側のセパレートアンプに入力されて、そこからウーファー(ドアスピーカー)に出力される仕組みになっています。(リヤはそのままリヤスピーカーに出力されています。)

今回は、フロントスピーカー出力(左右で2ch)をMATCHのDSPアンプに取り込んで、そこからピラー上のツイーターとスコーカーを直接鳴らし、ウーファーについては、さらに2chアンプで増幅してから出力しています。
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出来上がりの状態です。

前カットの状態から、ドアトリムを戻して、別途作成しておいたアウターバッフルを取り付けて、スピーカーとダイキャストグリルを取り付けるとこの状態になります。

冒頭でも触れましたが、この型のスピーカーグリルは風変わりなデザインをしているので、後付の造形物をなじませるのが難しいです。
その点、うまく解決できたと思っています。
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ワンカットでAピラーの様子もご覧に入れたいと思います。

Aピラーには、追加で購入していただいたMX080と、お引越しのAX165のツイーターをレイアウトしています。
以前のお車でも、ピラーに設置していたので、自然な流れでこうなりました。

制作方法としては、純正のピラーカバーに2つのユニットをはめるリング状の基材を固定して、パテで仕上げ、表皮を貼るというオーソドックスな手順でやっています。
手前のツイーター取付部は、表皮を上手く引っ張ることで穴の中まで敷き込んでいますが、奥のスコーカーの方は起伏があるため、阿蘇山の外輪山のところで一旦終わっていて、内側のリング状のパーツに細長い生地を巻いてはめ込むという方法を採っています。

左の飛び道具は、いろいろと話題になったCOMTEC ZERO 708LVです。(リコール処理済みです!)
本来なら音の出るスピーカーグリル上に設置するはずなんて無いのですが、純正スピーカーからは音が一切出ないため、ここになりました。
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トランクに移動して、DSPアンプとパワーアンプの設置状況です。

ご覧のように、リアトレイに「天吊り」しています。
トランクのフロア下に設置すると、上に荷物を載せたときに重量に耐えるだけの強度を持たせたヤグラを制作しなければいけないので、コストもそれなりにかかってしまいます。
それに対して、ひとつかふたつ位の機器数であれば、天井に釣ってしまったほうが圧倒的にコストは低くおさまります。ということで最近では、トランクスルー機能があるクーペ・セダンのお車で人気になってきています。
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DSPのコントローラーの設置状況です。
このコントローラーでは、左右のボリューム2系統と、中央の切換スイッチ1系統が用意されており、それぞれに割り当てる機能はパソコンで自由に設定できるようになっています。

今回は、ツマミ1をマスターボリューム、ツマミ2をデジタルボリュームに設定して、中央の切り替えスイッチはナビ(アナログ)/ウォークマン(デジタル)の入力切替を割り当てています。

中央の切り替えスイッチは、出っ張った状態でメイン、押し込んだ状態でデジタルになるのですが、これまたパソコンの設定によって、出っ張ったメインの状態でも、デジタルの入力を検知すると、(スイッチは出っ張ったままですが)デジタル入力に切り替わるようになっています。そのため、デジタル入力で固定する意図がない限り、切換スイッチの操作は(出っ張ったままで)特に必要ありません。
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シフト脇についてるのはWALKMAN固定用として起用したスマホホルダーです。

BeatSonicのBSA50という型番の製品で、GR86/BRZ専用のスマホホルダ用スタンド部(BSA48)に、ワイヤレス充電付ホルダー(BSA30)がセットになっている商品です。
製品としてはスマホ用ですが、今回の使徒はDAPとしてのウォークマン用の保持用です。(スマホ用は別途ついています)

シフトの左脇に見えるのは、ウォークマンに接続するUSBケーブルです。
DSPアンプとウォークマンとは、OTG接続する必要がありますので、下方に見える青いUSBケーブルの先に、黒いOTGケーブルが取り付けてあります。

この先にご愛用のウォークマンNW-ZX707を接続して楽しまれるそうです♪
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モガミの電源キャパシター、Mogami Tuning Model Pure Power300です。

メインソースはウォークマン。といえども、ナビの稼働環境もキチンとしとこうということで、ナビ用にバッ直線を引き込んで、途中にキャパシターをつないで安定させることにしました。
場所はグローブボックス上の隙間です。
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GPSアンテナの手直しをしました。

ナビはディーラーオプションなので、当然ディーラーで付けてくれているのですが、ダッシュボード上のGPSの位置が気になる。。ということで変更をご依頼いただきました。
場所は左側のスピーカーグリルの中です!
ご承知いただいている通り、ツイーターとスコーカーはAピラー上にあり、ここは使い道がありませんので、純正スピーカーを取り外した上で、GPS様に広々とお使いいただくことにしました。
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MAXWINのデジタルミラーとバックカメラをセットで取り付けました。

BRZ/86のユーザーの間では、後方視界の悪さが話題に上がるようです。
オーナー様はこの車との付き合いは短いですが、先々を見越してデジタルミラーの導入もご依頼いただきました。

純正ミラー交換型がご希望でしたので、根元から交換できるタイプのMR-A002(リアカメラ室内設置)をチョイスいたしました。
MAXWINの製品は、ミラー本体は共通で、カメラを室内タイプか車外タイプを選択できるようになっています。
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後方カメラはリヤガラス上端に取り付けました。

ZD8型で追加カメラを取り付ける場合、理屈の上ではバンパ中央のナンバープレートの上部が一応の候補ということになるのですが、ナンバー取付部の彫り込みが浅いため、カメラを後方に向けて設置する事が出来ません。よって、室内設置とするのが妥当です。
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今回はBRZの限定車 10th Anniversary Limitedのオーディオ+αの施工事例の概要をご覧いただきました。
次回は、ドアのアウターバッフル化について詳しく説明いたします。

古くからお付き合いいただいているお客様ということで、過去の資産も織り交ぜてのシステム構成でしたので、DSPからアンプにつながるあたりは、そのままコピーして頂ける内容ではありませんでしたが、その他は一通り参考にしていただけたのではないかと思います。

ここで、BRZ/86におけるシステム構築の留意点について、スペースの制限についても考慮しつつ、まとめておこうと思います。

●3way活用(スコーカーは8センチ)
・スピーカー選定
このクルマが他の多くと異なるのは、(SでもRでも)3way分のスピーカー格納スペースが設けられている点ですね。
設置と調整の条件さえよければ、2wayより3wayのほうが歪みの少ないクリアな音が得られますので、できるだけ活用したいところです。

スピーカーの選定としては、3wayセットとして販売されている製品あるいは、2wayのセットに8センチクラスの単体ユニットを買い足して構成する格好になります。
3wayセット製品---
FOCAL:PS165F3E
ETON:PRS-165.3

2wayに足せる単体8センチクラスユニット---
BLUE MOON AUDIO MX080
HELIX P3M

・ソース側
その3wayユニットを駆動するソース側についてですが、今回のようにDSPアンプを入れてしまうのが手っ取り早いですね。
3way=6chが最低必要なので、現在ポピュラーな8ch/6chアンプ内蔵のものがあれば十分です。

リーズナブルなところでは、DSP-680AMPV2(税込84,000円)や、PLUG&PLAY 1080(税込126,500円)あたりが手頃だと思います。
いずれも、プリアウト出力を備えていますので、(設置スペース確保に工夫を要するものの)パワードサブウーファーを追加することもできます。

とりあえずナビだけで賄おうという場合は、2段階のとらえ方があります。
フロント出力(片側1ch)で上出の3wayセット製品を鳴らす方法が一つです。
ユニット間の調整は出来ませんが、メーカーの設計を手軽に楽しむことが出来、リヤスピーカーもなります。

次はリヤスピーカーは鳴らさない前提になり、リヤ出力をドアウーファー、フロント出力の先に(2wayネットワークを介在させて)ツイーターとスコーカーをつなぐ方法です。
もし、今回の事例に出てきたディーラーオプションのサイバーナビであれば、ネットワークモードでのDSP設定ができますので、チャンネルごとの帯域分割やタイムアライメントによって、より踏み込んだ調整が可能になります。

●設置スペース考察
書き出しでもふれましたように、室内の設置スペースに制限のある車です。
・シート下
ここはイタリアンスポーツカー並にせまく、部分的に3センチ位のクリアランスがある程度です。
よって、DSPやパワードサブウーファーの設置は絶対に無理です。

・DSP設置
これは事実上、トランク一択ですね。
(1)フロア上の隅に置く、(2)上部に吊り下げる、のいずれかが現実的で、特に(2)はトランクの使い勝手を損なわないのでおすすめです。
トランクルームのフロア下部(従来のスペアタイア格納スペース)も活用できなくはないのですが、深さが8センチ程度しかなく、排熱が円滑にいかないので、あまりおすすめできません。

・パワードサブウーファー設置
トランク設置であれば、なんでもいけますが、室内設置となると方法が限られます。
前述の通りシート下は無理なので、こちらの事例で紹介しているような、リヤシートに置いて、チャイルドシート固定用フックを活用して固定する方法の他、カロッツェリアの新製品TS-WX010Aであれば、助手席の足元奥に設置する方法も考えられます。
TS-WX010Aはサブウーファー本来の重低音域を幅広く鳴らすのではなく、100Hzあたりをピークとして、ビートと量感を演出する道具なので、アップテンポなスポーツカーにはむしろ向いているかもしれません。


少々まとまりに欠けてしまって恐縮ですが、留意点はこんなところかと思います。
いずれにしましても、オーナー様のご希望を極力かなえられるように、プランを立てさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪
03-5913-8450です!

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