僕はここだよ

本日１４時００分００秒、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から日本が新たに開発した小型固体燃料ロケット「イプシロン」１号機が打ち上げられ搭載衛星の軌道投入に成功しました。


徹底したコスト削減と人工知能技術による点検の自動化、打ち上げ時の管制をパソコン２台で行う「モバイル管制」の導入など世界発の技術で注目された打ち上げです。


イプシロンロケット打ち上げ（30秒前～）




イプシロンロケット試験機による惑星分光観測衛星（SPRINT-Ａ）の打ち上げ中継=録画=





日本の宇宙開発が新たな段階に入りました。


JAXAが大好きな僕にとってはとても嬉しい打ち上げ成功です。


おめでとうJAXA！


















そしてもう一つ



世界中から注目されたイプシロンロケット打ち上げの影で人類から忘れ去られた探査機があります。

３６年前、ケープカナベラルから打ち上げられた宇宙探査機ボイジャー1号が太陽から約190億キロも離れた遥か遠くの恒星間空間を飛行し太陽系外に到達しているのです。





このボイジャー１号には逸話があります。


1990年のある日の事でした。長年ボイジャー計画に携わっていたNASAの女性スタッフが、撤収寸前の管制室で、ボイジャー1号に、語り掛けました。

そっと、呟くように…



「ねえ坊や、ママの方を振り向いて…」


当然、そんな声が当時太陽から60億Kmも離れた宇宙空間を、秒速17キロの速度で飛ぶボイジャー1号に届くはずはありません。




しかし、奇跡は起きました。



1週間後、ボイジャー・プロジェクトが終了し、人影もまばらな管制室で映像受信機が作動し始めました。ボイジャー1号からの最後のメッセージが受信されたのです。




「おい、ボイジャーが何か送って寄越してるぞ！！」



驚くスタッフ達の中にあの女性もいました。













受信されたのは1枚の写真でした。


そこに写っていたのは一つの光の点。



「坊や」が振り向いて最後に撮影したのは遥か昔に旅立った故郷・・・




母なる地球でした







ボイジャー１号機のバッテリーは2020年ごろ切れてしまう。


それはボイジャー１号の死を意味する。

















「ママ・・・」










僕はここ








僕はここにいるよ











地球から遥か遠く離れた暗闇からそんな声が聞こえた気がします。










さよなら・・・




ボイジャー











僕の好きな曲を三曲
Above and Beyond - Alone Tonight
何度聴いても良い曲ですね(^o^)


Above & Beyond - Home (地球)


Matt Darey feat. Kate Louise Smith - Crown Of Thorns