D型特有事象 ヘッドライトユニット リフレクターめっき縮み(溶け？)に対する 販売店保証 無償交換

みんカラを徘徊していると気になる記事をみつけました。

なんでも、WRXやレヴォーグ、インプレッサの「D型にのみ」ヘッドライトユニットのリフレクターでめっき箇所のシュリンクというか…溶解というか…が見られる事象があるとのこと。

えー！そんなの聞いてないよ！

どれどれ、確認してみましょう。

あーーーーーーーこれかーーーーー

拡大図です。

確かにめっきがシュリンクしたような溶解したような、あからさまにデザイではないシワシワしたヘンな状態になっています。

では逆は？

あーーーーーーーこっちもーーーー

運転席側よりは微細ですが、ゼロイチで言えば「イチ」ですね。ありますもん。

はっきり言って言われてよく確認しなければ全くもって気づかないようなモンではありますが、ココに気付いてしまい、何なら対策品まで出てるんだぜ？と言われてしまうと、やはり気になりますね。

あぁ、ある意味ではこんな情報知らなければ、知らずにそのまま生きられて幸せだったのに…w

ひとまずこの症状について、地元のスバルDに聞いてみることにします。

Q：このD型だけ起こると言われている事象、申告ベースで無償交換がなされてたと聞いてますが、今はどういう立て付けになっていますか？

A：当時、症状が出る人と出ない人がおりましたが、新車保証3年の間に症状が出た人で、かつ申告があったお客様には新車保証として無償交換を行っていました。

しかし、リコールや改善作業の類ではないので、5年経過の車両だと症状が出ていても無償交換は難しいです。

（不良部品なのにそれちょっとおかしくね…？）

Q：なんでD型だけ出る症状なんですかね？

A：恐らくはビッグマイナーでフェイスリフトがあり、ライトユニットも多少デザインが変わって新しくなりました。かつステアリング連動ヘッドライトになった際に「設計時には想像出来なかった予想外なナニカ」があってこのような結果になったのではないかと。E型からは対策品が最初から付いているのも、少なからずこの事象があったから改善として変えたのではないかと考えています。

また、太陽光の影響なのかライトの光や熱の影響かも正直分かりません。実際、ガレージ保管のお客様でも症状が出る人は出ましたし、露天保管でも症状が出なかった人もいますので…

Q：因みにコレ、丸っと交換になる話だと思いますけど、実際に自腹でやるとなったら幾らくらいの話になるんですか？

A：ライトが片側13万くらいするはずなので、黙って軽く25万くらいは掛かると思います。LEDライトなんで高いんですよ…

…絶句w

そこで、購入店独自の1年保証を思い出し、規約を改めて読んで見ることに。

・納車日から1年間、走行距離無制限
　→クリア

■保証しない事項
【以下に示す現象、不具合につきましては保証修理いたしません】

経年変化あるいは通常の使用損耗により発生する不具合。
（内外装品、樹脂部品、塗装面、メッキ面などの自然退色、劣化等）

うむ、箇所としてはめっきであるが、少なからず「損耗」ではない。

では、これは経年変化と言えるのか？

そこはスバルも太陽光の影響なのか、ライトの熱や光によるものか明確には分かっていないと言われてしまうと、自然的な経年変化とも言い難い。

そこで、ネゴのポイントになりそうなことをまとめました。

いずれにせよ…

・問題の未対策品が現状付いているということは、新車時から無交換であることは明確

・何故ならユーザー申告で交換されていないという裏返しである

・対策品が別品番で存在しているということは、この未対策・旧品番ライトユニットは、即ちそもそもの部品に難があるものであると言える

・つまり、今付いている未対策品は部品として正常な機能・状態を有していないと言える
　（この状態でも通検する/しないの話ではなく、部品として正しいか正しくないかの話）

・本事象は一律のリコールやサービスキャンペーンにはならず、あくまで事象が出ているユーザからの能動的な申告による個別対応的なものであった（が、確認出来れば即交換可能とされたものでもある）

・記録簿から1stオーナーは神奈川のスバルでの購入と整備に出していたようだが、ワタシの出している地元の東京スバルには、神奈川とは別会社として情報連携されていないため、当時の過去データを追うことも出来ない

・ゆえに前オーナーと販売店の間でそういったこのライトに対するやりとりが当時あったかどうかも全くもって不明であり、少なからず、整備記録簿にもそういったやりとりの有無や交換歴の記載はない

・正常な機能を有していない劣性部品がついていることはユーザーにとって好ましからざる状況であり、改めて本事案について保証でご対応いただく必要性があると考えている

・何故なら、当該部品を正しいものへと交換し「正しい状態」にマージしていくのが保証の意義として肝要な点と捉えている。

・以上、御社の設定している認定保証による対応で対策品への交換を行っていただきたい。

として、申し入れしました。

実際のところ、販売店のこういった修理保証は結局のところそれを請け負っている保険屋が請求に対してどう捉えるか次第。首を縦に振るか否かはイチバチで勝負してみるしかありません。

ただでさえビッグモーターが盛大にやらかしており、色々と保険請求に対しての目が厳しくなっているタイミングなので「正論として通る話かどうか」が肝だったと感じます。

保険屋からは、以下を求められました。

・車体の全体像画像
・メーターODOの画像
・当該部分の状態のわかる画像

加えて、光軸のデータをよこせという話になり、販売店にて光軸をチェックし、全てを提出。

そこから年末年始を挟んでしまったため、3週間経過して回答が来ました。

「保証対象で無償交換OK」

おっしゃーーーーーー

して、交換完了です。

アレ？
黒くなってるけどどゆこと？？？

みんカラで見た人のは銀めっきの平らなプレートがついたようなライトユニットに交換されてなかった？そう見える感じで写ってただけなのかな…？

各アプライド毎の詳細な差異とか知らんのでよくわかりませんが。

取り敢えず不具合のある部品から正常とされる部品になったので、まぁ細かいことは言わないでおきましょう。

実際の伝票です。
マスターは販売店が持っているので、念のためコピーをもらってきました。

ライトユニットは片側￥12万だそうです。
工賃は￥17,850とあるので工数としては2Hくらいなんですかね。

ライトの脱着交換に際し、エーミング作業とかが必要なのか分かりませんが、必要だとしたらこの工賃内に含まれているのでしょうか。

自分のも同じ症状出てて気になるんで自腹切って交換しよう！

…なんてことはなかなか勇気の要る金額なのは間違いないですし、これからD型を中古で買う人は対策品に交換済かよくチェックしてみてください。

それ以後、またはそれ以前のモデルなら関係ないので気にしなくても良いですけども。

【本日の走行距離】18,911Km