前回はECOモードについて書きました。
そして今回はRESPONSEモードの検証です。
RESPONSEモードはアクセルをグッと踏み込んだ際に、ECOモードとは違って直ちに動作を開始します。
それはブースト圧の上昇に対して即座に反応し、最初からより少ない数値をECUに送ります。
その減少具合はブースト値が低い時には小さく、
そしてブースト値が高くなるとより大きくなるように思われます。
例えばオートゲージのブースト計が0.50を指している時、TRUSTの方は0.35くらいであるのに対し、
オートゲージが1.00に達した時にTRUSTの方は0.70を指す、といった感じでしょうか・・・
そしてRESPONSEモードにおける体感はというと、
前回も記したとおりアクセルONに対してのツキが良くなり、
ストレスを感じることのない加速を味わうことができます。
しかしその後の検証によって、このRESPONSEモードは結構ヤバイ一面があることが分かりました。
実はMINICONを装着してしばらくの間は、
機会がなくてもっぱら街乗りのまったり走行のみで試していたのですが、
ある日高速道路で高回転域まで回してみたら・・・
写真のとおり、1.10に設定しているはずのブースト圧が1.40に上昇!
その後オートゲージの誤動作を疑い、
MINICONの動作をNORMALモードに切り替えてみると、
ちゃんと1.10のブースト圧を示します。
したがってこの高ブーストは、RESPONSEモードによる現象ということになります。
そしてブースト圧が上昇するということは、燃焼効率のアップによって引き起こされたからに違いなく、
それはおそらく燃調がパワー空燃比に入ったからなのでは?と予想されます。
ちなみに、その際にECUが受け取っているブースト圧は以下のとおり1.07となっており、
ブーストリミッターが作動することはありません。
いずれにしても1.40のブースト圧は危険であり、その後スピコンのツマミを締め込むことによって、
高回転域でも1.10の値となるように調整しました。
そしてこのRESPONSEモードにおけるブースト圧アップは、
第一にDスポのスポーツECUに替えていることが要因かもしれません。
それは純正よりも高回転域で燃料を薄くするその特性が、
MINICONのセッティング値を越えてしまったということが考えられるからです。
あるいは自分のコペンが吸排気系、そして点火系やレデューサーの装着など、
純正状態とはかなり異なった仕様になっていることが原因となっているのかもしれません。
ともかく何かしらイジっている場合、ブースト圧の管理が必須であるように思われます。
またこのMINICON-D1Pは、JB-DETエンジンに合わせたセッティングとはいうものの、
それがコペンで設定されたかどうかは分かりません。
ましてコペンにしても前期型と後記型に分かれ、またECUの仕様が数種類あることからも、
純正とはいえども注意した方が良いのではと感じています。
でっそれから思ったことは、ブースト圧を大幅に下げて使用するのなら、
MINICONなしで元の1.10のブースト圧の方でも良いのでは?ということでした。
しかしその後取り外して試した結果、連続的な加速感では大して変わらないものの、
断続的なアクセルON時のレスポンスにおいては、MINICONの優位性が認められました。
また何よりも、燃費が確実にアップしたことが嬉しい効果となって現れています。
結論としてMINICONは、使い方にさえ注意をすればかなり優れた製品であると思います。
とにかく1諭吉程度の値段で燃調の勉強ができたこと、
そして1年間色々と楽しむことができたことにとても感謝しています♪
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チューニングパーツ | クルマ
Posted at
2013/01/20 00:30:34