二岐温泉 大丸あすなろ荘

ネットや雑誌で紹介されている温泉で気になるものを、個人的な「行きたい温泉リスト」に載せています。
実際に行ってみると、期待はずれのものもありますし、期待通り素晴らしいものもあります。中には自分が思い描いていた以上の温泉もあります。「二岐温泉 大丸あすなろ荘」がまさしくそれでした。
東北自動車道白河ICから約1時間ですが、ナビを頼りに行くとどこを走っているかわからないくらいの山道です。秘湯と呼ぶだけのことはあります。
温泉街に入り、坂を下りたところに駐車場がありました。日曜日ということでしょうか、県外ナンバーの車がたくさんありました。同好の士は多いのです。
そこから少し歩くと暖簾が掛かっています。その暖簾をくぐり、もう少し歩くと玄関があります。玄関を入るとおなじみの提灯が出迎えてくれます。
二岐温泉は千年以上の歴史があり、その老舗旅館「大丸あすなろ荘」は、徳川時代に旅篭「大丸屋」として創業され、昭和39年に新築、平成5年に改築したそうです。思っていた以上にしっかりとした造作でした。
昼時に着いたので、食事処でお蕎麦をいただきました。入浴料とあわせて2千円でした。すでに入浴したお客さんが温泉についてあれこれと話をしていました。そんな話を聞くのも楽しいものです。
最初に向かったのが内風呂です。露天風呂もありました。露天風呂からは庭にある湯小屋がも見えました。普通の温泉宿でしたら、これだけでも満足という感じです。
次は建物を出て、二岐川沿いにある渓流露天風呂です。女性用には子宝露天風呂があります。時間制で両方入ることができます。脱衣所の小屋があるのですが、その先は別天地という感じです。自然の中に湯船があるのです。このロケーションは最高ですね。そしてこの渓流露天風呂に仙人がいたのです。
仙人は私が行ったときには、奥の熱めの湯の浴槽にいました。私は手前のぬる湯に入っていたのですが、ふと見ると仙人は浴槽脇に生えている木の実を食べ始めたのです。私が「食べられるのですか?」と声をかけると「おいしいよ、桑の実。」と食べ続けるのでした。やがてそれに満足したのか、次には大きな岩の上にどっかと座り、川の流れを見ていました。その姿が自然に溶け込んでいて、とても様になっていたのす。
風に涼んでいた仙人の次の行動がまた衝撃的でした。岩から下りて、川の近づいたかと思ったら、岩魚を捕まえたのです。さすがにその場で食べはしませんでしたが、家に持ち帰るようです。
最後に向かったのが、自噴泉岩風呂です。かつては川底だったらしく鴎穴があり気をつけないと転んでしまいそうです。さすがにお湯は素晴らしいもので、体がじんじんしてきます。他の客は熱いということで敬遠していました。混浴で女性には厳しいかもしれませんが、是非浸かってほしい温泉です。(女性専用時間もあります)マァも喜んでいました。
とても満足したのですが、あまりに良いので帰りたくなくなってしまいました。次はのんびりと宿泊で来たい温泉ですね。
温泉データ
源泉名・・・・・・二岐温泉 10号線大岩風呂
日帰り入浴時間・・11:00~14:30
定休日・・・・・・無休
料金・・・・・・・735円
泉質・・・・・・・カルシウム-硫酸塩温泉(アルカリ性低張性高温泉)
泉温・・・・・・・53.8℃
pH値・・・・・・8.8
加温・・・・・・・なし
加水・・・・・・・なし
循環・ろ過・・・・なし
消毒・・・・・・・なし
入浴施設・・・・・内風呂男女別各1、露天風呂男女別各2.混浴岩風呂1
調査日・・・・・・2009年6月27日
HP・・・・・・・http://www.daimaruasunarosou.com/hotspring/index.html
※データは岩風呂のものを紹介しました。
※関連リンクに画像があります。《パート1・パート2 16枚》
住所: 福島県岩瀬郡天栄村湯本字下二俣5
電話 : 0248-84-2568
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