ヘッドライト②　再発！ヘッドライトのクリア皮膜はが

　半年前、ヘッドライト表面のクリア皮膜が、はがれやキズのために、黄ばんでくすんでしまっていました。その時は、ディーラーさんで磨いてもらい復活したのですが、最近またしても、黄ばみとくすみが酷くなってしまいました。

　樹脂製のヘッドライトは、ガラス製に比べて軽くて、デザインの自由度も大きいなど製造上は優れていますが、長く使っていると強度や耐久性に問題が現れる様です。でもヘッドライトは重要部品ですから、メーカーには特にしっかり作り込んで欲しいところです。
　前回はディーラーさんで磨いて貰いましたが、半年しか効果がもちませんでした。それだけ症状が悪いという事なのでしょうね。

　ただ右側のヘッドライトはまだ元気なので、左側だけユニットを交換するのも忍びないし、半年毎にディーラーさんに磨きをお願いするのは、さすがに現実的ではありません。

　写真はちょっとわかりにくいですが、再発したクリア剥げです。

実は半年前にも、自分で磨きにトライしてみたのですが、上手くいきませんでした。その時は、あまりにクリア剥がれと表面傷が酷いため、市販のケミカル材では手に負えないとあきらめ、ディーラーさんに依頼したのです。
　
　でも、コンパウンドで磨くだけでは駄目だったのかもしれません。
　というのも、ディーラーさんで作業内容を聞くと「磨き＆クリアコート」との事。つまりコンパウンドで磨くだけではなく、専用のクリア剤を塗って、艶出しと保護を行っていた訳です。

　そこで今回は専用のクリアコート剤を購入して、もう一度自分で試してみることにしました。

　選んだのは、リンレイ製の「ヘッドライト＆樹脂パーツ　透明復元コート」です。なぜリンレイ製かというと、以前ガラスコーティング時に使った、鏡面コンパウンドが素晴らしい性能だったからです。
　
　それから１０００円を超える値段の割には、分量が非常に少ないのですね。逆にそれだけの性能があると考え、期待を込めて指名買いました。

ちなみにコンパウンドも、ヘッドライト用のリンレイ製の「ヘッドライト磨きコンパウンド」を買いました。理由はコート剤と同様ですが、実は前回使ったホルツ製は、浅いくすみなら効果があるだろうと、ＲＧ乗りの義理弟にあげちゃったのです。

　リンレイ製のコンパウンドとコート剤のダブル攻撃の方が、相乗効果がありそうだし、何よりも「上手くいきそうな予感」がして気持ちがワクワクしたので、両方とも購入した次第です

作業手順は、まず最初にガラスクリーナーで汚れや埃を取りました。
　
　続いてコンパウンドです。この商品は、コンパウンド粒子が磨くにつれて細かく砕けて、更に磨きをかけるという二段方式です。
　リンレイ製は説明書きが丁寧で分かりやすいのが良いですね。

　付属のネルも、キメが細かいフェルトの様な生地でした。「なぜこの生地なのかな？タオル生地では、コンパウンド粒子が綺麗にくだけないのかな？」とネルを採用したリンレイさんのこだわりに思いを巡らせたりします

作業は、磨くというよりも白いボディソープ状の液を、ヌリヌリ塗り込む感じです。全然磨き剤という感じはありません。ネルが黄ばんできたので、三回繰り返しました。
　ヘッドライトも、明らかに黄ばみが取れてきました。

　ただクリアが剥げたところが、修復されるわけではありません。明らかに剥げた部分の段差は残るし、剥げた部分がつるつるに仕上がるという訳でもありません。
　
　ネルのついた黄ばみをみると、ヘッドライトの黄ばみは、表面の傷に入り込んだ汚れも原因となっている様です。
ヘッドライトの黄ばみは、経年劣化による樹脂の黄ばみが原因と思っていましたが、どうやらそれだけではないようですね。

　ただ、黄ばみやくすみはだいぶ改善したものの、ヘッドライトのクリアが剥げた表面には艶はなく、乾いたような状態です。
　コンパウンドには保護効果もあるようですが、やはり前回のホルツ製同様、コンパウンドに含まれる保護剤では手に負えないようです。

３番目の手順として、新たな試みのコート剤を塗り込みます。

　説明書きには、塗った後簡易乾燥に３０分、完全乾燥に丸一日必要とあります。本格的な仕様に、期待感も高まります。
　
　付属のネルは、普通のタオル生地でちょっと拍子抜け。小さいボトルからコート剤を一旦タオルに塗って、ヘッドライト全体に縦横丁寧に拭いていきます。
　乾いた表面が水分を吸収して潤っていくように、艶が出てきました。表面のキュッキュッという音も心地よく、二回繰り返して塗り込んで乾燥を待ちました

仕上がりは写真のとおりです。
　ちなみに使用前・使用後の写真は補正をかけていません。使用後の写真は、夕日を浴びている分黄色っぽく見えてしまっています。

　写真からではわかりにくいのですが、実際には透明感が増して随分改善しました。右ライトの状態には及ばないものの、充分満足のいく仕上がりとなりました。ディーラーさんでの施工に近い仕上がりじゃないかしら。

　専用コンパウンドにもコート効果があるようですが、症状が悪いと効果は薄い様です。やはり専用のクリアコート剤の効果は高いですね。

　特に、状態が良くないクリア塗装剥がれ対策には、専用コンパウンドと専用クリアコートのダブル施工は、試す価値があると思います。

　もっともケミカル剤だから、定期的な手入れが必要です。でもこの不況のご時世ですから、自分で手入れ出来ることがわかって良かったと思います。

　いよいよ十年目に突入する初代ステップワゴン。今後もアウトドアやドライブに活躍してもらうために、こまめに見てあげないといけませんよね。当面は２～３ヶ月周期でやってみようと思っています。