93歳まで独り暮らしにこだわり、自宅に他人が入る介護支援など受けたくない、老人ホームに入るくらいなら、自宅でのたれ死んだほうがまし・・・と憎まれ口を叩いていた母。
実際には足腰が弱り、独りで買い物にも行けず、炊事や掃除、洗濯、入浴などもままならなくなっており、子どもたちが2、3日おきに食べ物を届けたり身の回りの世話をするなど、老々介護状態でした。ロシアンルーレットではないですが、交代で母の家を訪ねる誰が、部屋で息絶えている母と出会うかびくびくもの。その不安がある事件で解決しました。
11月の初めに、母が家の前でしゃがみ込んで動けなくなっている・・・と隣家の人から電話をもらい、駆けつけたのは土曜の夜10時過ぎ。医者はどこもやっていないので、救急車を呼んで近くの総合病院へ。所見では脊椎損傷が疑われましたが、腰のレントゲンやCTなどの検査の結果、加齢による足腰の衰えという診断で、痛み止めやカルシュウム剤などの投与と歩行訓練のリハビリで様子見ということに。3週間ほど入院しましたが、病院からは(入院が長引くと診療報酬点数が下がるため?)早く施設へ入れるなど対処して退院するよう迫られました。当方としても、個室の差額ベッド代が1か月の入院で50万円近くになるため、急遽、介護保健の申請をしたり、介護付き有料老人ホームを探したりとバタバタしました。
私の自宅近くに12月初めにオープン予定の介護付き有料老人ホームを見つけましたが、すでに予約で満室。その施設の空き待ちということで、系列の施設に仮入所させました。入所させてみると、あれほど施設をいやがっていた母も、できたての3食の食事と3時のおやつ、入浴や洗髪、排泄介助など、介護スタッフの対応がすっかり気に入り、もっと早く入ればよかった・・・と言い出す始末。やっと老々介護から解放されました。
ただ、最初の入居費用のほか、なんだかんだで毎月最低でも30万円ほどかかります。年に360万円。もし母が100歳まで生きると、2.500万円〜2.600万円は必要。それも、介護施設の料金がずっと据え置かれた場合の想定。地獄の沙汰も金次第・・・自分も含めて、ぽっくり逝ければいいのですが、へたに?長生きすると大変ですね。
昨年暮れには施設近くのショッピングセンターに母を連れ出し、AKB48と対面?させてあげました。実際には、大好物の大福を買いに。
元旦には、施設で正月の祝い膳をとって(特別食やら様々なイベントで別料金を請求してきます。近くの神社への初詣は介護スタッフの付き添い費用4.500円が請求されました。介護施設の経営も大変そうです。)、弟一家と一緒に母に正月気分を楽しませてきました。
Posted at 2012/01/15 20:59:06 | |
トラックバック(0) | 暮らし/家族