夏は夜。
月のころはさらなり。
やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし 。
枕草子/清少納言
夏は、夜がいいですね。
満月の時期は なおさらです。
闇夜も なおいいですね。
蛍が多く飛びかっているのが 情緒があります。
一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光りながら 飛んでいくのも趣があります。
雨など降るのも 趣があります。
ホタルが発光する能力を獲得したのは「敵をおどかすため」という説や
「食べるとまずいことを警告する警戒色である」という説がある。
事実ホタル科の昆虫は毒をもっており、よく似た姿や配色
(ベーツ擬態、ミューラー擬態)をした昆虫も存在する。
ただし、それらは体色が蛍に似るものであり、発光するわけではない。
卵や幼虫の時代にはほとんどの種類が発光するが、
成虫が発光する種は夜行性の種が大半を占め、
昼行性の種の成虫では強く発光する種も存在するが、
多くの種はまず発光しない。
夜行性の種類ではおもに配偶行動の交信に発光を用いており、
光を放つリズムやその際の飛び方などに種ごとの特徴がある。
このため、「交尾のために発光能力を獲得した」と言う説も有力である。
一般的には雄の方が運動性に優れ、飛び回りながら雌を探し、雌はあまり動かない。
発光のメカニズム・・・
ホタルの光は熱を発しません。このような光を「冷光(ルミネセンス)」と呼んでいます。
ホタルの発光は、量子収率の高い生化学的酸化反応の一種で、ほとんど熱を伴わない発光です。
白熱電球を発光させる場合、エネルギーの9割が熱に変わり、蛍光灯では8割が失われています。
しかしホタルでは、エネルギーの多くが光として使われています。
反応を常温・常圧で極めて安定的に効率的に進める触媒の働きをする酵素ルシフェラーゼの
働きでルシフェリンが酸化して大きなエネルギーを生じ、これが熱を伴わない光エネルギーとして
外部に放出されていると言われています。
また、この反応における生成物は、生きているホタルの発光器内ではリサイクルされており、
反応が継続されています。
雄は10日 雌は2週間 の命だそうです・・・ 蛍の光は約3ルックス程度だって・・・
今からが シーズンですが、 近くで いい場所 ご存じでしたら 教えてください。
Posted at 2012/06/20 23:21:46 |
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