KYB / カヤバ NEW SR SPECIAL
【注意】
前後セットではなく、リアのみの使用です。
フロントダンパーはオートエクゼ ストリートスポーツサスキットを導入しております。
古くからあるKYBダンパーシリーズです。
同じBLFFWアクセラ乗りの盟友ほいさんに、中古でこんなリアダンパー売ってるよ!どう!ってけしかけたのが始まりでした。
実際それを購入装着して、フロント純正ダンパーのリアKYBダンパーに前後エクゼダウンサスの状態で一度だけ運転をさせてもらった事があります。
明らかにフロントの減衰力に対してリアの減衰力が勝っているというか、アンバランスな感じは否めない状態でしたがKYBのSRはこういう感じなんだーと知れて喜んだのを覚えています。
それから時が過ぎ…
この度2023年5月、ほいさん号が車高調にステップアップとなったので取り外したこのKYBリアダンパーをそのまま、車高調に組み込んだ新品直巻きバネ2本&工賃代わりにせしめましたww
とはいえ、それまでまさか手元に来るとは流石に予想もしていませんでしたが、せっかくなので手元に来たならばと手持ちのパーツを使ったりでリファインしつつの装着です。
スペックとしては、ロッド径は純正と全く同じ。
でもロッド長は純正より長い。
ロッドはネジ部までダンパー内に潜り込むので中のストロークスペースとしては純正よりかはある(可能性)
何故ならばダンパーケース長は純正と同じだから。
同じなのに純正以上に長いロッドが入るという事はその入るスペースがあるという事なので。
まぁ、中では相当ギリギリになってる可能性も分かりませんが。
見た感じではアイブッシュがか細いのが気に入らないですね。
純正のKYBダンパーでこういうブッシュがあるし実際KYBってブッシュに入ってるのでそのまま純正でも使われてるものなんでしょうが、まぁか細い。
ブッシュというかゴム板巻いてる程度みたいなのはちょっと。
個人的にはもっともっとブッシュのボリューム欲しいです。
ちょっと検索すると出てきますが、このBLアクセラ用NEW SR SPECIALは開発ドライバーがちゃんと明らかになっていて、 レーシングドライバーの松井猛敏氏が担当で製品になっています。
その時の開発車両はBL5EP(セダン)のグレード15Cで走行距離18000kmのノーマル車両。
開発ブログの投稿日が2015年3月17日なので少なからず開発はそれくらいの頃にされたと思われ、新製品ニュースVol.16の2016年10月31日付でBL/BKのこのダンパーの新品番設定のお知らせが出てますのでその辺りに発売となったのかと。
このダンパーの製造は生産拠点の関係上でフロントダンパーはスペイン製でリアダンパーは日本製。
この辺の都合があってか先に生産終了になったのがフロントで、リアの生産はいつまでだったかは分かりませんがつい去年2022年くらいまではまだリアの在庫がありましたが2023年5月時点では既に完売、終了となっています。
という事で、実際は純正ダンパーの15/16インチ仕様と17インチ仕様ってまるで別物の減衰力設定なんですが本製品は設定が15/16インチ仕様ベースで製造されているというわけです。
開発ブログでは、しっかり感自体はいきすぎずボリュームアップ感良好でありフロントの接地感も高く、フラット感の高さが心地良い仕上がりとの話。
このダンパーシリーズのコンセプトが純正交換ダンパーではあるけど、純正よりグレードアップさせた走行性能にしたい人向けという印象ですからちゃんと狙いに沿ってる開発になっているんでしょう。
しかしこれが微妙に罠で、ダウンサスを組み合わせる事をそもそも対象にしていないというか想定に入れていない減衰設定に思えてしょうがない。
『NEW SR SPECIALはノーマル状態を基準(標準タイヤ、スプリング)にセッティングしていますので、ノーマル状態のクルマを中心に…(サイト抜粋)』
標準と書いてある…そうその『標準スプリング』設定がキモです。
自分のアクセラに組んで乗って分かりました。
これは正直ダウンサスとの相性が悪いダンパーだと思います。
ダウンサスとのマッチングは純正の方がマシ。
一応サイトにはダウンサスとのマッチングも★★☆で見てはいるみたいですが…良くなくない!?w
これ組んだ人どう思ってる?と思ってみんカラ等で検索して見てみたら案の定乗り心地が悪い、硬いの評判が目立ちました。
勿論いいという評価もありますけど車種バラバラなんでそこは何とも。
純正バネの柔らかさをコントロールする為に案外減衰力が高い…伸びにくい縮みにくいなんです。
特にリバンプの減衰力は純正ダンパーの17インチ仕様のそれを彷彿とさせる硬さ。
バンプ15/16インチ仕様の2割増し、リバンプ17インチ仕様と似たり寄ったりみたいな感じ。
ともかく、良く言えばそういう硬さでこれは柔らかいバネを上手にモーションコントロールしている。
だからそうじゃないバリアブル特性になってたり微妙にレートが高いダウンサスになるとミスマッチになる。
で、更に言えばバンプラバーも純正と同じままで使おうものならダウンサス+密着バンプラバーで乗り心地が悪いわけ。
これは開発が悪いんじゃない、開発が純正バネで攻めすぎてるんだ…
それも操安性寄りで。
だから純正バネの純正車高でこのダンパーの減衰特性は、相当運転は爽快で気持ちよくなれると思いますね。
ただ見た目腰高な純正バネそのままダンパーをこういうスポーツチックなやつにする人って…BLアクセラでどれだけいるのか?と逆に考えてしまいますが。
自分の場合は元々オートエクゼのストリートスポーツサスキットをベースにしたものを使っているので、それのリアダンパーをこのKYBダンパーと差し替える形で導入。
つまりバネはこのサスキットのバネと車高調アジャスターをそのまま合わせる感じになります。
そこで問題になるのは当然バネレートですがそこはこのサスキット、バネレートが2.3kと驚異の低レートバネでダウンサス以下のバネレート!
純正と大差ないという事でマッチングは○です。
ストロークも当然測定の上で決めて、バンプラバーは純正ではなくモンロー製PK078をベースに全長を変更しつつ専用ダストカバーも装着しました。
純正バンプラバーの様に底付きでごつごつする事はなく、必要なところで当てる設定です。
結果、やはり全くそのままではリアの減衰感が高めで硬いリアを軸にフロントがひょこついてしまうところがあったので、タイヤの空気圧微調整を行いました。
この辺はホント純正17インチダンパー仕様のそれと同じ感じ。
まずはそれで嫌な感触は割と消えたのでとりあえずここから諸々様子を見て行っている段階ですが、やはりスポーツ色が強い。
良く言えばフラット感が強く、でも荷重でバネを動かせるのでイメージした通りに運転しやすい。
何かこの感じ…むかーーーしのテインHR車高調(減衰調整無い方。調整あるやつはHA)を思い出しました。
懐かしいというか…あれってもう20数年前の車高調じゃね…?
しなやかではなくて硬い。
硬いんだけど跳ねる程でもなくて収束は良い。
コツコツ、ゴツゴツまではいかないけど、コトコトユサユサはする。
ホント、バネとの相性が難しい。
現代においては吊るし車高調の乗り心地も昔程悪くなく出来が良いので、こういう純正交換ダンパーの立ち位置って難しいと思うんですが何か妙に攻めた雰囲気の足で面白いなと思いました。
伊達にちゃんとプロドライバー監修だけあるし、セッティング出てるんだか出てないんだかのフルタップ車高調より最初から余程ピント合ってます。
言ったらなんだけど、元のサスキットのダンパーよりこっちのダンパーの方が特性は好みですしw
ただ全体的に構成してる部品らがか細いのでスポーツ仕様ではない(が特性はスポーツチック)感じは少し残念に思えます。
もう廃盤との事なので使い切っておしまいかなと思いますが結構可能性は…変に感じますね。
フロント車高調と合わせて更に煮詰めて楽しんで走っていきたいと思っています。
他のダンパーとの比較写真などは
https://minkara.carview.co.jp/userid/725832/car/1281385/5155614/photo.aspx
こちらから。
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