サーモスタット漏れ、交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
サーモスタット部からクーラントにじみが出ていたのは知っていたのですが、面倒で作業を伸ばし伸ばしにしていて…
そろそろ涼しくなってきたので、頑張って作業しますw
さて。
アンダーカバー(大きい方)を取り外し、ラジエタードレンコックを緩めるその前に内径25~30mmくらいの適当なホースを付けます。
何故かというとラジエタードレンの排出口が短い為、そのまま緩めると下にクーラントがだだ漏れになるからです。
このドレンコックは普通のマイナスドライバーよりもいくらか幅広のものが回しやすくて良いです。
プラスネジですが、溝が大きいのでナメてしまうかも。
というか、一般的なドライバーだと長くてミッションに干渉するから上手く回せないんで、スタッビドライバ当ててみたんですが回す感触がちょっと嫌だったのですぐにやめて、汎用ステーでSST作って回しましたw
ここのドレンコックは樹脂製の上に面倒臭い構造してるから交換しなくて済む様に傷つけない方が良いです。
部品は単品で出ますが。
2
ドレン抜き+アッパーホース・ロアホースをモミモミして3.6L…くらいですかね、抜けた量。
マツダ純正FL22クーラントの色は緑ですが、割とこういう黒い緑ですね。
全体量は8Lくらいあったかと思いますが、エンジン側に残って抜けません。
しょうがない。
ちなみにちゃんとホースを揉んで出しておくと、サーモスタットを外す時にアッパーホースを外してもドバッと残っていたクーラントが漏れる被害も減ります(サーモの内側は無理。サーモ外すとジャッと零れます)
3
ここですねー
問題の箇所、サーモスタットのカバーの隙間から緑の粉が吹いてます。
クーラント漏れの証です…
サーモカバーとか、後はホースの繋ぎ目とか、こういうのがあったら要注意です。
漏れた事がある証拠。
サーモスタット本体とパッキンがセットで、パッキンだけの部品設定はありません。
大した値段じゃないので新品にしましょう。
今回はサーモカバーも新品にします。
FCの頃もでしたが、サーモカバーの樹脂って高温に晒されて長くなると、ふやける様に粉々に砕けるんです。
そうするとラジエター本体まで外してひっくり返して洗浄になり、とーてーも面倒。
先を長く見た予防整備ってところですね。
4
しかし作業が思ったよりも難儀でした。
まず、整備書の指示通りにコンピュータ周りを外したくなかったので外さずに狭いスペースの作業を敢行した事。
しかしやってていい加減これは無理だ!とエアクリのサクション周りは外したものの、とにかくホースクランプが言うことを聞かない。
こんなの、クランプだけを手前にずらしてそれで済む話なのに何でこんなに動かないんだ!?
サーモカバーを付けた状態で手前に強引に引っ張りながらもう片手で思いっきりクランプを締めた状態にして、やっと抜けました。
見てみて愕然。
ホースバンドが、接着剤で固定されている…
一度も交換歴はありません。
新車組み立ての効率重視の為でしょう。
そんな事をされているせいで、すげー中腰で引っ張る作業を余儀なくされて辛かった…w
ホント、こんなのクランプがばっと広げた状態で片手でクランプずらして、ホース抜いてーってすぐ済む様なものなのに狭いわ動かないわで随分苦労させられてしまった。
5
外して洗ったサーモカバー。
うーん、思ったよりも17万キロ強使っててもパッと見の状態は思ったよりも悪くない。
とはいえ、まだまだ先も乗るつもりだから交換…
6
それに、今回は新品を加工したので!自分で加工したのを付けたい!w
前の写真と見比べれば一目瞭然、内径形状の細やかな変更、修正。
実際に水をカバー内部に流しながら水の流れ方向を見て考えてスムーズに流れる様に加工したんです。
更にオイルストーンで丁寧に面取りを行って、よりサーモのパッキンを均一に当てられる様にもしています。
量産部品の精度をより高めたものを、必要であれば作って、装着します。
7
サーモスタット本体の新旧比較。
結構あるあるですが、新しい部品には2次元コードが記載されてたりーってパターンのやつですね。
新しい方にはついています。
開弁温度は82℃と一般的なものです。
8
装着は簡単ですが、事前に漏れのせいでできたクーラントのカスなど周囲をきっちり綺麗にしてから装着。
本当にこれ大事。
ジグルピンの位置と切り欠きが分かりやすくなってるんですが、そこにちゃんと合わせて入れる事。
整備書の注意事項としてジグルピンがサーモカバーに干渉しない様にサーモカバーは天方向へずらして装着との指示がありましたがそもそもそんなにガタガタ動くスペースもない…
一応2度付けて外して様子を見て、均等に少しずつボルトを締めていき、本締めしました。
後は例の接着剤で付けられたホースクランプの付いたアッパーホースを気合入れて戻すだけw
外す方が大変だったかな。
最後にクーラントをMAXラインよりタンク側面から見て、1cm近く多めに入れてエア抜き作業を開始。
整備書のやり方を参考にしながらやってみましたが、OBDから取ってる水温が110℃まで上がったりするので中止。
マジでそんなやり方を推奨してるんですか?信じがたい…
冬ならいけるかなw
一般的な方法でエアが抜ければそれで十分なんじゃないのかと思うんだけど、どうだろう。
ホースが上がったり下がったりの構造はしてるから抜けにくいのかな?
エンジンを掛けている間に、作業したサーモカバー周囲と、ドレンコックからの漏れがないかなど異常ないかを確認する。
問題がなければ後はアンダーカバー等を戻して作業は一旦終了です。
基本的には翌日朝など、エンジンが完全に冷えてクーラントの量が引いていたらクーラントを適量足してそれで作業完了にして良いでしょう。
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