信号が青に変わり、アクセルを踏み込むと「キュオォ~~ン」と聞き慣れない音がする。
アクセルを踏んでもあまり前に進まない。
窓をあけると、何やら匂いもする。
ひとまずハザードつけて停車すると、急にエンジンが止まる。
どうやら非常事態のようだ。
ブレーキ周りの故障か?でも、それなら音は「キ~~ン」のはずだし、
焦げたような匂いでもない。
すぐ目の前に「タイヤ館」が見えたので、ひとまず駐車場にとめる。
ボンネットをあけて確認しようとすると、
異変を察知したスタッフさんが「どうされました?」と声を掛けてくれる。
症状を伝えると、ひとまずエンジンオイルなど点検してくれる。
そして、何やら甘い匂いもしますね、と。
エンジンをかけて吹かすと、例の妙な音がする。
これは、とピンときたのか、エンジンの左側面を指さし
「これですね、部品が外れてます」と。
どうも、エンジンに空気を送り込む部品が破損しているようだ。
とすると、あの妙な音はスーパーチャージャーだ。
エンジンに送り込まれるはずの空気が、外に漏れていたわけだ。
とてもタイヤ館では手に負えない、との事で(そりゃそうだ)、
近くに日産があるか聞くと、何軒かディーラーがあるが、
GWに入っているから果たして営業しているかどうか、と怖い事を言う。
でもその通りだ。車が売れない、と言われている割りに、
車屋は連休になると何日も店を閉じてしまう。
さぁこれは大変な事になるかもしれん。
まずはプリンスに電話してみよう、とかけてみる。
トゥルル…「はい、日産プリンスです。」
やってるー!神様は我に微笑みたもう。
電話で症状を話し、すぐに行くと伝える。
1kmと離れていないところにあるディーラーだったが、
いつ車が止まるか、とドキドキしながらの回送。
あまりスーチャーを動作させないように低回転を心がけ、
なんとか無事到着する。
店員さんが3名ほど車を囲んでボンネットの中を覗く。
そして、やはり空気の取り込み口が破損しており、
応急処置も難しい(テープで留めても、
強い圧力がかかるから多分すぐ外れる、と。そりゃそうだ)、
との事。お近くの日産まで回送されますか?との事なので、
いや無理無理、車置いていくので修理を、と依頼する。
明日からGWなので、休み明けに部品を発注し、
修理完了は恐らく2週間くらい先、との事だけど、やむを得ない。
空気取り入れ口から何か異物でも取り込んでエンジンに入り込めば、
エンジンそのものに甚大なダメージを与えるかもしれない。
その方が怖い。
しかし、「不幸中の幸い」とはこの事だと思う。
昨年のGWは徳島の実家まで車を走らせて帰省していたけど、
もし東名のど真ん中でこんな症状出たら、えらい事になる所だった。
そして、今年のGWは家庭の事情もあり、遠出の予定もなかった。
多少家から遠い場所だったけど、都内なので電車ですぐ行ける場所だった。
そして何より、GWなのにディーラーが開いていた事、
そのディーラーが、壊れた場所から数百mの距離にあった奇跡。
レッカー移動しないといけないような、
大きなトラブルにならずにすんだ事が何よりも幸いであった。
ちなみに、修理の見積もりには、エアインレットの交換、と記載あり。
帰路、電車の中でググッてみると、
ノートE12のエンジン(HR12DDR)は、
この箇所の破断がよく見られるとの事で、いわば持病。
スーチャーから送り込まれる強力な圧縮空気を通す管が、
こんな貧相なプラスチック?ゴム?の部品じゃそりゃダメだよなぁ、
と呆れてしまった。
ここを、金属にしない事でどれほど重量軽減になるのやら?
ちょっと疑問を感じるところだ。
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E12 | クルマ
Posted at
2024/04/29 00:08:40