・実は2台乗り継いでいる
6速のセミオートマのターボで、RR(リヤエンジン/リヤドライブ)。でも、排気量は698cc。私はいつもこの車を説明する時はこのように言う。最初のスペックだけを聞けば、スーパーカー並み、でも排気量を聞くと・・・・・。盛り上げて、盛り下げたような言い方だ。
ノーマルのスマートロードスターは発売前、大いに期待されロータスエリーゼのようなライトウェイトスポーツを期待した向きも少なくなかった。ところが、いざ発売になると・・・。
ノーマルのスマートロードスターは排気量を除けば立派なスペックだ。パワーも82psでそこそこだが車重は800kgちょっとでライトウェイトスポーツとしては申し分ない。この車がリアルライトウェイトスポーツとなりえなかったのはやはり一番はハンドリングであり、その次にミッションが原因であるのではないかと思う。
ハンドリングについては改めるとして、ミッションについてはそのセミオートマの作動方法とメーカーの方針がリアルライトウェイトスポーツとしてなりえなかった原因の一つとなってしまったのではないかと思う。
それはこの車もそうだが元となったフォーツーのミッションは基本的にセミオートマの機構を電動モーターで駆動している。ミッション自体はゲトラグ製だが通常のセミオートマはその駆動を油圧式としているのがほとんどだ。電動モーターにより若干油圧よりもその作動に時間がかかるのかもしれない。さらに実は3速ミッションを元に、それに副速機のHiとLowが組み合わされ、6速とする複雑なミッションの機構を持つ。それもそのはず、あの車に普通の6速はスペース上、不可能に近い。そこで考え出されたのが副速機との組み合わせだろう。そのために変速が遅い。たとえば、出だしは1速のLow、次に1速のHi、次に2速のLowというような具合でそれに任意の変速の数字が付き、6速としている。ちなみに現在のフォーツーはオーソドックスな『5速』のセミオートマとなっている。遅い理由はそれだけではない。エンジニアリングはメルセデスだ。だから、走りよりもミッションおよびクラッチ保護のためにわざとあのスローなミッションにしてしまっている可能性はある。
私はこの車を実は2台乗り継いでいる。そして、大概の人はノーマルのスマートロードスターを『スマロー』と呼んでいるが、私はこの車を『ブラスマ』と呼んでいた。最初のは売れ残った新車を1年半借りている状態だった。だからというわけではないが、殆んどオープンで乗り、外に止める時もフルオープンのまま止めていた。因みに最初のはお借りしていたということもあって、愛車紹介には1台分しか載せていない。そして、2年後くらいに自身で別の車を中古で購入した。まあ、こちらも同じような使い方をした。妻も気に入っていて一人で結構乗っていた。ただ、どちらも変わりのないミッションだった。
まあ、そんなことを差し引いてもこのスマート・ロードスター・ブラバスは850kg、101psの面白い車だったが、走り出すときの真ん中のマフラーがひょこひょこする様は乗っていれば見えないので気にならないが、人が乗っている様を後ろから見ると気になる部分である。そんなブラスマの最終型であるロードスタークーペ ブラバス エクスクルーシブ は私の従兄弟が新車から購入し、今もバッテリーが上がらない程度にのっている。おかげでその走行距離は3000kmほどである。
Posted at 2011/08/04 07:23:06 | |
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スマートロードスターブラバス | クルマ