少し更新が遅くなりましたが、おとといの10月21日が何の日だったかご存知ですか?
ニュースなどでも話題になったので知っている方も多いと思います。
2015年10月21日は、1989年に公開された映画「Back to the Future PartⅡ」の中で、エメット・ブラウン博士とマーティ・マクフライが未来にタイムトラベルした日でした。わたしもこの映画が大好きなので、せっかくなので今回はこのお話を。
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劇中の未来、2015年の中で登場する未来の車たち。当時のコンセプトカーなどが多く映画に登場していました。
この2台のベースはフォードプローブ。改造のされ方が違うので別の車に見えますね。1台目の方にはしっかりフォードのエンブレムが付いています。
これがベース車。見てくれはベースでも未来的な雰囲気がありますね。プローブはマツダとの共同開発車。日本でも正規販売がありました。
これはすぐに分かりますね。フォードマスタング。4代目のこちらは日本ではあまり人気がなく見かける機会は少ないかと思います。巨大なウイングとタイヤに付いた飛行するための装置が目につきます。ちなみに後ろに見えるJAWS19。製作されることは当然ながらありませんでしたが、予告編だけはユニバーサルから作られていました。
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4リベンジの個人的な戦い、6は快楽的な作品、11は宇宙決戦とどんどん話が飛躍。ちなみに19は海が消える・サメはすみかを守るために襲わなければならないとのこと。遊び心が素敵です。
ジープラングラーも空を飛びます。これに関しては見た目に大きな違いは見られないですね。路駐車の中にはビートル。サイドミラーがなくなっています。どうやら1968年のモデルのようですが、かなりのクラシックカーになりますね。それでもこの未来では大切にされているようです。
一番後ろにいたのはポンティアックフィエロの本物のコンセプトカー。
その1台前は85年に開発されたSaab EV-1。EVという名はExperimental Vehicle Oneを意味し、電気自動車というわけではありませんでした。
先頭にいるシルバーの車は当時他のSF映画にちょくちょく出る劇用車だったようで、ベースが何かは判別できませんがコンセプトカーの類とはまた違うようです。写真はスター・ファイターという日本では85年に公開された映画。アメリカでは84年公開なので、少なからず84年には製作されていた車のようです。
1987 Chevrolet Express コンセプトカー
1987 Pontiac Pursuit コンセプトカー
1988 Pontiac Banshee コンセプトカー
ちゃんとディーラーの前に止まってますね。
このポリスカーは映画用のオリジナルのようです。現実の2015年のポリスカーはV8の古典的なFRがまだ走り回っていて、ここまで攻めた車にはならなかったですね。ライトバーは真ん中にまとめられ、いかにも速そうなデザインです。
Dodge Sportsman をベースにBarris Kustomが製作したSupervanといわれる車。この未来的に雰囲気から数々の映像作品に登場した有名車です。
これも有名ですよね。映画の中でもかなり印象強いと思います。シトロエンDS。1972年の車ですが、シトロエンらしい前衛的なデザインはこの映画にぴったりですよね。
これは悪役の車として使われた1976年のBMW 633 CSi です。かなりいじられているので割と新しく見えましたが、意外と古いですね。ちなみに市販モデルにオープンは存在しませんでした。
最後は言わずと知れた1981 De Lorean DMC 12。デロリアンはこの映画のおかげで有名になりました。この映画に使われなかったとしたら、ここまでの人気にはならなかったと思います。
こちらの車はお台場のメガウェブで保存されている個体。1981年から82年にかけて製造され、ボディは無塗装ステンレスとしたことが特徴的。製造台数は8583台とされていますが、うち2台だけは純金パネルのモデルも存在しています。
このほか紹介できなかった車も多々いますが、これだけでも映画製作に多くの車が使われていたのが分かりますね。しかもメーカーが作るコンセプトカーも混じっているとはスケールが違います。
ちなみにアメリカのトヨタではこの日に合わせてMIRAIを発売しました。一連の宣伝にはBTTFが使われ、ドク博士役のクリストファー・ロイドとマーティ役のマイケル・J・フォックスが共演した動画が話題になりましたね。
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またこれに合わせて、トヨタは劇中に出てきた1985 Toyota Truck Xtra Cab 4x4の仕様を現在発売されているTACOMAで再現した特別仕様車を製作。
テール部分やフォグランプなどうまく再現されています。かっこいいので欲しいところですね。
結局のところ、すべてはMIRAIの宣伝のためですが、そのためにここまでできるところが素敵です。
映画の中で出てくるものは、実現したり実現しなかったり。しかしながら車に関しては空を飛ぶより、自動運転になる方が早そうですね。
またこれから30年後、私たちの未来はどうなるんでしょうか。もっとより良い世界になっていることを切に願います。
最後にドクからのメッセージで終わりたいと思います。
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◆10月25日追記
本文中ではあまり触れなかったMIRAIでしたが、これに関してもBTTF仕様が製作されました。デロリアンと同じガルウイングドアを装備し、ボディも拡幅された特別仕様。
ガルウイングになったため、ドアは2枚に変わっています。また、トランク部分にはデロリアンに装備される電力発生装置「ミスターヒュージョン」がしっかりと設置されています。
この一連の宣伝でMIRAIの掴みはバッチリのようです。しかしながら不便な点もまだ多い水素エネルギー。今後、アメリカや日本で普及していくんでしょうか。また30年後には全く違う時代が到来しているかもしれませんね。
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