Ｋ12マーチ雑感④

こんばんわ。

最近はプレにあまり乗ってない泡沫ですｗ


私の車歴を見てもお分かりかと思いますが、初めての「自分のクルマ」というのは親父から譲り受けたスカイライン(ジャパン)でした。あの頃の日産は輝いてた気がしますｗ

私はクルマには詳しくありませんが、その後910？ブルーバードとか、シルビアなんかとか、それなりにヒットは飛ばしてはいたものの、全体として日産は沈滞傾向へ向かい、ゴーンさんが来るようになったのは皆さんご承知の通りです。

その後の日産車のデザインは、どちらかというとアメリカ向けに？大味になってしまい、私の好みではなくなりましたが、その中で例外的に(私的には)エポックメイキングなクルマが２台あります。

それがＫ１２マーチと、Ｚ11キューブです。

それまでのクルマというのは、多かれ少なかれ「カッコイイかそうでないか」というベクトル上で論じられてきたわけで、つまりクルマのデザイン上の価値は「カッコ良さ」で測られてたと思うのです。

ところが、この２台はそのベクトルを外れたところに存在していました。
クルマのデザインの価値基準に初めて
「カワイイ」
という価値を持ち込んだのがこの２台ではないでしょうか？(少なくとも日本車において)

無論それまでも女性向けにかわいらしさを出したクルマはあったでしょうが、
ここまで明確に、積極的にクルマのデザインにおいて
「カワイイ」
という価値観のベクトルで作られたクルマはなかったと思います。

ちょっと待て、日産はその前にも「カワイイ」クルマを作っていたじゃないか、とおっしゃる方もいるでしょう。
無論、これはＢｅ‐１とか、パオ、フィガロのようなパイクカーを作ってきた日産だからこそできたことだと思います。
ただ、これら「パイクカー」も確かに「カワイイ」という価値観は入っていますが、あくまで自らは「亜流」であり、「特殊」な存在という立場をわきまえていた気がします。


そこがＫ１２マーチやＺ11キューブとは大きく異なるところだと思うのです。


個人的にはそんなに乗りたいとは思わない(つまり私のクルマのデザインに対する価値観は「カッコイイかそうでないか」ということでしょうｗ)クルマなのですが、そういう意味でこの２台は、私的には興味の尽きないクルマなのです。