フロントバンパーサイドの流れについて

フロントセクションのエアロパーツ作成にあたりチョットした実験を行いました

車種はDC5前期、レガシィBP E型 ツーリングワゴン tuned by STI、VEZELの
三車種です

時速６０㎞を上限とし撮影しています

DC5フロント、走行時の画像

黄色矢印のあたりのタフトを注目ください。
下から２～３番目のタフトが、タイヤハウス内に向かって流れる様子がわかるかと思います
それより上のタフトはタイヤハウスから平行に向かって流れています。

この流れは速度を上げても変わりませんでした。

ちなみに車高調は入れていない純正サスです

レガシィBP E型 ツーリングワゴン tuned by STI

データのN数を増やすため、中学からの悪友にも協力してもらいました。
いつみても純正のハズなのにフェンダーとタイヤの隙間がいい攻め具合です。

レガシィ　ツーリングワゴン
走行時のフロント画像

こちらも同じく下から２～３番目の高さのタフトがタイヤハウス内側に向かって流れています。

DC5、レガシィの傾向として大体ホイールのセンターキャップの高さまでのタフトが内側に巻き込んでます

ヴェゼル

今どきの車として＆タイヤとホイールハウスの隙間が広いモデルとして参戦してもらいました

ヴェゼル走行時の画像

上の二車種と同じ傾向ですが、タイヤハウスの隙間が広いからか、全体的にやや巻き込み気味かな？

んで、上記の事から解った事としては、バンパーサイドの流れの傾向として、ホイールのセンター位の高さまではタイヤハウスに内に空気が流れ込んできている（負圧になっている）ということです。

フロントタイヤの空気抵抗は車全体にかかる空気抵抗の２割位？（思い出したら追記します）とどっかの本で読んだ記憶があるので相当影響が大きい部類のハズ・・・次の自作エアロはここにしましょう
※抵抗が大きい理由として走行風とタイヤの回転で巻き込んだ空気が当たるから。

DC5のFバンパーにブレーキ冷却用のダクトがあっても大した効果がないといわれるのはタイヤハウス内のこの複雑な流れの為だとお思われます。（ＦＫ８タイプＲだとダクトだけだと足りないと気付いたのか、ハブあたりにキャリパーに向けて導風板を付けています）

ここで気になったので調べてみたのですが、GTカーのカナードもホイールのセンターあたりの高さで設置されています。

因みにカナードはダウンフォースを発生させるデバイスではなく、タイヤハウス内の空気を抜いて、リフトを軽減させるためのデバイスです。

GT以外だとニュル耐久の車もカナードの高さが同じくらいにつけられています。

真面目に風洞使って設計していたS2000タイプSのフロントバンパーサイド部の垂直面の三角も同じような高さで作られています。