ɛ̃fini MPV TYPE-R。
初代 マツダMPV LVEWのビッグMC前の最終完成形。ブランドはアンフィニです。
1995年8月1日生産(MAZDA EPC2で車体番号より)。
同年10月にビッグMC(MC5)で、顔もインパネもカナリ変わります。
この個体は絶滅危惧種、そのうえもはや存在しない"アンフィニ"ブランドのビッグMC前最終モデルです。
初登場は88年(昭和63年)にアメリカ('89イヤーモデルとして)。
日本では90年(平成2年)1月30日のマツダ70周年記念日に発売されたモデルで、設計は昭和のクルマです。(日本仕様の製造開始は1989年の11月)
https://www2.mazda.com/ja/100th/cars/detail_019_mpv.html
1991年に開催された第29回東京モーターショーには M2 1012 として4座の豪華仕様が展示されました。(未発売)
https://pbs.twimg.com/media/EkFSa0iUYAA1OZo.jpg
https://pbs.twimg.com/media/CTh-n8vUkAAlhKu.jpg
アメリカ仕様は運転席側2列目(右側通行車道側)にドアがない3ドア+リアゲート。
国内仕様は4ドア+リアゲート、ボディカラー2種類、本革シートのみの1グレードだけで発売。
後部座席ドアはほぼ90度開きます。(日本ではぶつけるだけ)
本革シート仕様試乗時は、応接間のソファーで移動しているように静かでフカフカだった(ような過大な記憶)。
初代MPV 販促ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=UtYM3FDt02c
新車情報`90 マツダ MPV
https://www.youtube.com/watch?v=q_Nvtvqh57c
MPV LVEWが国産初のミニバンと呼ばれるのはミニバンブーム時の後付けです。このクルマ、「新しいカテゴリーの多目的高級サルーン」で「グランドツーリングワゴンの本流」(カタログキャッチコピー、CMキャッチコピーより)ですから!(北米での扱いは近所の買い物、子供の送り迎え用のミニバンですが...)
全長の短さ(DAA-ZVW30 3代目プリウス4460mm、 RX-8 4470mm vs 初代前期LVEW 4465mm)による取り回しの良さと全幅1800 mmオーバーの室内横方向の余裕、V6 3000 FR駆動の化石スペック。
TYPE-RはMC4で最後の1年間だけ製造された全部載せ(在庫部品一掃仕様とも...)モデルで、全輪ディスクブレーキ、ビスカスLSD、サンルーフ、クルーズコントロール装備の1st MPV完成仕様。
クルーズコントロールは長距離運転には欠かせません。アクセルから足を離せるので疲れと燃費がまったく違う。
RX-7のSA22C(5MT)に始まり、FC3S(5MT)と来てMPVのマツダ○獄。
マイナー後LV(1995 10月モデル)はライバルのサイズ感に見劣りしないように鼻先(オーバーハング)伸ばし、さらにバンパー前後延長、というしのぎ処理で、全長が4465mm→4660mmへ。(ここがMC前初代にこだわる理由。オーディオスペースが1.5DINという変態サイズも勇者たちが克服(2DIN化改造)。マイナーチェンジで20cm伸びるって...室内の広さは同じ)
初代前期MPVを探して探して、グリーン/銀(TYPE-A)、グリーン/銀(TYPE-A)、白/銀(現車TYPE-R)と乗り継ぎ同型車三台目...
後席ドア窓開閉不可(MC前はハメゴロシ)なので私にはサンルーフ必須。
このクルマのルーフレールって私の場合、まず使わないんです...
北米仕様はスライド式のバーも最初から付いていてとても実用的。日本仕様は...屋根を拭く際の取っ手です。雨樋があるのでレール無くてもキャリアは付きますし...初代初期(マツダブランド)のルーフレールはディーラーオプションでアメリカ型だったようですが、この目で見たことありません...車両価格が強気価格だった上にこのオプションはさすがに需要が...
Dオプションページ
https://minkara.carview.co.jp/userid/958133/nanisiteru/67481000/detail.aspx
オシリは優しい表情だと思います。
純正アルミは溶湯鍛造で、1990年2月発売のルーチェ3000 V6 GRAN TURISMOの装着品と同じものだと思います。
LVのMPVはHCルーチェのプラットホームが元になっています。前期型は一部のスイッチの意匠、機能の記号類などもルーチェと同じものが使われてたりします。
ルーチェ3000 V6 GRAN TURISMO カタログ
https://www.youtube.com/watch?v=14WG22MlzeM
初代前期MPV LVEW
0-1/4mile 17.3sec
全長4465 mm x 全幅1825 mm x 全高1810 mm(全高は私のType-R ルーフレール無しだと1745mm)
※当時の私的検討競合車
初代トヨタ エスティマ
全長4750mm x 全幅1800mm x 1790mm(ツインムーンルーフ仕様)
ホンダ ラグレイト
全長5105mm x 全幅1935mm x 全高1740mm
取り回しの良さは、幅じゃなくて見晴らしと長さだ!ってのは乗らないと実感しない。
オーバーハングも短いです。
最小回転半径は全長4465mmで5.4m
三代目のLY3Pは全長4870mmで 5.7m
ちなみに全長4470mmで5mm長いRX-8が5.3m
3Lエンジンですが車齢25年以上(2020年9月現在)、7人乗り、十分エコだと思いますがね...
↓--- EVやハイブリッド、本当にエコか 生産/流通/廃棄で生じるCO2の実態 ---
https://www.autocar.jp/news/2018/03/03/273004/
MPV LVEW Type-R (1994.8~1995.9)
車両重量 1790 kg
全長4465 mm x 全幅1825 mm x 全高1810 mm
室内サイズ 2520 x 1460 x 1220 mm
ホイールベース 2805 mm
トレッド幅 (前)1525 mm/(後)1540 mm
歴代MPV全長比較
http://minkara.carview.co.jp/userid/958133/car/779413/3042350/photo.aspx
当時の競合車比較ビデオ(?が色々とあるけっこうなひいき目の造り...)
https://www.youtube.com/watch?v=yKczKVN1t0k
↑7:05あたりから全長4465mmという短さをアピールしていますが翌年のMCで全長が195mm「も」伸びてしまいます...この時点でMC後の姿はわかっているはずなので、このアピールは作り手による前期型のパッケージ、デザインへの自信と誇りだと思います。印象が違うことになってしまった「市場の声」反映MCへの反発でしょうか。(※個人の感想です)
過去SA22C RX-7もFC3S RX-7も前期型に乗っていましたが、双方とも今見てもMC「後」の方が好みです。開発陣主導のMCだったから(想像)でしょうか...
3代を数えたMPVをやめて登場したCX-8は7座の4枚ドア+リアゲート...
そう、先祖帰りです。
さらに2022年、 CX-60発表。 (3列シートはCX-80?)
FR 3000cc(ガソリンは後出し?CX-80で?) 4枚ドアのSUV...
コレはもう初代MPV直系でしょう!(※個人の感想です。)