高速道路を降りると、だんだんと緑に囲まれる田園風景に入っていく。少し路面が荒れているようだが、上下の不快な揺れやノイズがよく抑えられている。
アスファルトの小さな穴を乗り越したときに、これはレグノの恩恵も大きいのではと感じた。従来の「レグノGRVII」と比べたテスト結果では、突起乗り越し時に車軸で受ける上下力がGR-XIII TYPE RVの方が小さくなっており、後席の揺れまで軽減されていることがわかる。
また、路面からのノイズを吸収してロードノイズを低減する、新開発のゴムと構造設計によって、3列目シートでも車内の静粛性がアップ。これなら、3列目シートに座った人でも疎外感を覚えることなく、みんなの会話に加わりながら快適なドライブができるはずだ。
しばらく走るとカーブが続く道に入った。ミニバンが決して得意とはいえないシーンだが、思いのほかキビキビとしたハンドリングで、タイヤがちゃんとグリップして支えてくれグラっとくるような不安がない。これなら普通に運転していても、後席の人まで安心感があるのではないだろうか。クルマ酔いもしにくいかもしれない。
そしてこの日は少し雨がぱらついた程度だったが、雨の日のウェット性能が高いのもレグノの特徴だ。
家族の毎日では、雨の日の方がミニバンの出番が多くなる傾向がある。ブレーキングで止まりにくかったり、ショッピングモールの立体駐車場でつるっときてヒヤリとしたり、憂鬱になりがちな時こそ支えてくれるレグノなら、運転に自信が持てそうだ。
しかも、レグノは全サイズが低燃費タイヤとなっており、偏摩耗を抑制することで長持ちも期待できる。まさに全方位で優秀な、惚れ惚れするタイヤだ。
今回はTYPE RVを体験したが、サイズのラインアップが拡充され、軽自動車からミニバンまでほぼすべての車種をカバーすることができる新しいレグノGR-XIII。ドライブに“何かが足りない”と感じているなら、それはレグノで整うはずだ。
Text:まるも亜希子 Photo:篠原晃一 Edit:橋本隆志(LINEヤフー)