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みみ助さん
イイね!
2015/05/22

使い易さが、数字に出ます。

今回は珍しいタクシー仕様のトヨタ・コロナ(YT140型)のカタログを紹介します。

1982年にモデルチェンジを果たし、最後のFRモデルとなった7代目コロナ。

当初はノーマルモデルのセダンと同じボディがタクシー仕様として設定されていましたが、86年にビッグマイナーチェンジ。

市街地での取り回し向上のため、全長を140mm短縮したにもかかわらず、リヤウィンドウを立たせて室内長を40mm延長し、後席の乗降性や居住性が大きく向上しました。



ボディサイズは小型タクシーのサイズに収まる4355×1660×1415mm。
現行車で言えば全長はカローラアクシオ、全幅はパッソとほぼ同じですから、今の目で見れば相当コンパクトに映ります。


エンジンは商用車でも定評の1800ccOHV、2Y-PU型。
LPG仕様のためスペックには特筆するものはありませんが、走行距離の多いタクシーのために10万キロ無交換の白金プラグ、タペット調整不要の油圧リフターなどを採用。
50万キロオーバーを可能にする優れた耐久性と省メンテナンス性を実現していました。



ミッションは4速コラム・5速フロアのMTに加え3速ATも設定。
インパネは自家用モデルとほぼ同意匠ながら、タクシーメーター用のボックス、タコグラフ取付を考慮した形状の三針式水晶時計などがタクシー仕様の専用品でした。

グレードは基本的にDXとSTDの2種類。




DXにはA60カリーナと同意匠の角形2灯ヘッドランプ、フルホイールキャップ、ファブリックシートなどが装備されるスーパーデラックス仕様車や、装備を厳選したデラックスA仕様車が設定。

乗り心地の良いバイアスタイヤにセットされる、お椀型のホイールキャップも懐かしいアイテム。

コロナタクシーは長きにわたって生産され、後継のコンフォート登場後の98年まで販売が続けられました。

最終モデルからまだ17年というのも驚きですが、さすがにタクシーとして出会う機会も滅多になくなり、地方都市でひっそりと現役を続けている小豆色の個人タクシーを稀に見かける程度になりました。

特に大都市圏では中型のクラウンやセドリックが幅を利かせていたこともあり、小型枠のコロナは当時でもなかなか乗る機会がないどころか、出くわすことも少なかったですね。

私も15年ほど前に地方で一度だけコロナタクシーにお世話になったことがありますが、この頃はもうコンフォートが街に溢れていた時代。

Y系独特のエンジン音を奏でつつ、コンパクトなボディをコラムシフトで軽快に走らせるクラシカルなコロナタクシーは、とても新鮮な感覚でした。

観光地の古い町並みにも違和感なく溶け込むスタイルもまた魅力的。

機会があれば、どころかの街で今なお活躍するコロナタクシーにまた乗ってみたいものですね。
Posted at 2015/05/22 10:25:44
イイね!
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