カテゴリ 
みみ助さん
イイね!
2015/05/27

新世代マルチサルーン

今回はトヨタ・エスティマ(初代)のカタログを紹介します。






今までにはない、全く新しいコンセプトの3列シートワゴンとして生まれたエスティマは、1990年に登場。



まだまだワンボックスが当たり前だったこの時代に、丸みを帯びたワンモーションフォルムを持つエスティマは、相当センセーショナルなものでした。





5ナンバー枠にとらわれないサイズのボディは、4750×1800×1780というゆったりしたもの。

しかしその大きさが災いして、のちに5ナンバーのエミーナ&ルシーダが追加される訳ですが、安定感あるスタイルはやはり本家ならではのものですね。



運転席はきわめて乗用車ライクなポジション。
サイドブレーキレバーが運転席右側にあるのもエスティマの特長でした。
おかげで馴れてないと発車前にキョロキョロしてレバーを探しましたねぇ(笑)




インパネはエスティマらしく超未来的。
当時としてはかなりセンセーショナルなもので、現代においても充分通用するデザインだと思います。




セカンドシートは回転対座も可能なキャプテンシート。
後年になってベンチシートの8人乗りも追加されましたが、どちらもワイドな車幅のおかげでゆとりの掛け心地でした。






エンジンは135psを発生する直4の2.4L、2TZ-FE型。
1.8tの巨体を走らせるにはちょっとアンダーパワーでしたが、特徴的なのはそのドライブトレイン。




エンジンを運転席下に75度傾けて搭載し、室内空間の確保と低重心化を実現したアンダーミッドシップ方式を採用。

補機類はフロントに集中配置し、エンジンから伸びたシャフトによって駆動するという特異なレイアウトを持っていました。

この頃は他車にも似たようなエンジンレイアウトのミニバンはありましたが、前席ウォークスルーを可能にしたのはエスティマだけ。

整備性の悪さもあって1代限りでお蔵入りとなってしまいましたが、エスティマらしい先進性が光るメカニズムでした。

トヨタ車定番のスーパーライブサウンドシステムは9スピーカー。



オプションでは大きなテレビデオが時代を感じさせます。
他にも冷温蔵庫は装着率の高いアイテムでしたが、自動車ファクシミリなんて装着したクルマを見たことがないですね(^^;



初期型は基本的にモノグレードの展開。
駆動方式はMRに加え、4WDも選ぶことができました。




1998年には外観にも大きな変更が加えられたマイナーチェンジを敢行。

キャッチコピーはあの有名な「トヨタの天才タマゴ」。




エスティマも90年代後半に人気を博したエアロ付ミニバンの流れに乗り、スポーティな新グレードの「アエラス」を投入。




白のアエラスは一躍人気グレードとなり、現在でもエスティマのメイン的存在なのは周知のとおり。

一時は自分も欲しいと思った一台でしたね。




後期型ではNAエンジン搭載車が姿を消し、中期型より追加された165psのスーパーチャージャー付、2TZ-FZE型に全車スイッチ。



ただでさえ複雑な構造がさらに複雑になり、悪い燃費がさらに悪くなったのはアレですが、ドライバビリティは随分向上していましたね。

初代エスティマは弟分のエミーナ&ルシーダとともに2000年まで生産、足かけ10年にわたり販売が続けられました。

販売期間が長かったこともあり、15年以上経過した今なお路上でその姿を見かける機会も多い初代エスティマ。

初めてエスティマに乗った時には、今までの定番だった商用ベースのワンボックスとは違う、大きなグラスエリア、未来的なインパネ、乗用車ライクの乗り心地。
全てが異次元のもののように感じました。

現代に続くミニバンの先駆けとして、初代エスティマは記憶に残る一台だと思います。
Posted at 2015/05/28 17:34:18
イイね!
Facebookでシェアする Xでシェアする LINEでシェアする はてブでシェアする この記事をシェアする
このまとめに戻る
16/90 ページ

オススメ関連まとめ

もっと見る

ページの先頭へ ▲

みんカラ 人気のカテゴリ

もっと見る

無料会員登録をしてはじめよう

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

車査定ステップ
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

表示:スマートフォン|PC

ログイン