カテゴリ 
LGtouringさん
イイね!
2018/12/01

古地図タイムトリップ 幻の中津渓谷


今回は、古地図(エアリアマップ神奈川、1992年5月版)でタイムトリップしてみます。
平成4年なので、自分がちょうど社会人になった年です。


まずは、当時の首都高速図から。


↑ 首都高速道路図

レインボーブリッジやアクアラインがない事より、湾岸線がまだ大井で行き止まりだった・・・という事の方が驚き。
※レインボーブリッジ(供用開始:平成5年)、アクアライン(同:平成9年)


↑ 羽田近辺

その湾岸線(大井~大黒)がないという事は・・・羽田空港が昔(旧ターミナル)のままでした。
平成も早30年、見返せば結構変わるもんですねえ。


さて、今回のお題は、宮ヶ瀬ダム建設により消えてしまった中津渓谷です。
紅葉の名所でもあり、かつては「関東の耶馬渓」と言われていたそうです。


↑ 中津渓谷

現在は、その渓谷も宮ヶ瀬湖の湖底に沈んでいます。

地図を見ると、この前年秋から始まったダム工事の影響で、中津渓谷沿いの道路は既に通行止めと書かれています。


↑ 石小屋橋(借用画像)

中津渓谷のメインスポットであった石小屋は、現在は宮ヶ瀬ダムの下流の小ダムにその名前を残しています。


↑ 石小屋ダム(借用画像)

欄干が同じに見えますが、JPタワー(KITTE)みたいに移設したのではなく、真似してデザインしただけのようです。
(言うなれば、フィアット500や北米の現行マッスルカーみたいなエセ旧車と同じ)


ついでに、もう一つ宮ヶ瀬ダム建設で消えた名所があります。
早戸渓谷にある八丁の滝と、(旧)八丁橋です。


↑ 八丁の滝


↑ 八丁橋(借用画像)

ここには、宮ヶ瀬ダムが出来た後に興味本位で行った事があります。
(ダム渇水時のみ、写真の八丁橋も見られます)

なお、この早戸川の下流には、ダムに先行して完成した「虹の大橋」があります。

この橋は、ある方面(?)では非常に有名ですが、ダム完成前は自殺防止用のフェンスもなく、歩道から片側180度✕2=360度の景色が望めるビューポイントでした。

私も学生時代に一度だけ行った事がありますが、その時中津渓谷あるいは八丁の滝まで足を伸ばさなかった事が、(今となっては)悔やまれます。


因みに、現在、関東の耶馬渓と言われているのは、群馬県の吾妻渓谷と高津戸峡ですが、前者は八ッ場ダムが出来れば、中津渓谷同様に消える運命です。

まだ行かれていない方は、紅葉の見頃は過ぎたと思いますが、行かれては如何でしょうか?


Posted at 2018/12/01 17:44:53
イイね!
Facebookでシェアする Xでシェアする LINEでシェアする はてブでシェアする この記事をシェアする
このまとめに戻る
3/3 ページ

オススメ関連まとめ

もっと見る

ページの先頭へ ▲

みんカラ 人気のカテゴリ

もっと見る

無料会員登録をしてはじめよう

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

車査定ステップ
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

表示:スマートフォン|PC

ログイン