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LGtouringさん
イイね!
2026/03/02

デジタルテスターの話


デジタルテスター(マルチメーター)ですが、普段は何気なく測定していると思いますが、原理はどうなっているのでしょうか。


左からオシロスコープ、クランプメーター、デジタルテスター
(いずれもマルチメーターの機能あり)


(1)電圧の測定

アナログテスターは電流計であると言われますが、テスターに流れた電流値から電圧を(電圧計の目盛りにより)読み取るという方式です。
※表示しているのは電流だが、表現しているのは電圧ということ。

一方、デジタルテスターは、例えばバッテリーのような直流電圧を測定する場合、プローブ(テストリード)をバッテリーの両端子に当てると、テスターに流れた電流と抵抗値から、オームの法則(V=IR)によって算出された電圧がダイレクトに表示されます。

なお、この時の入力インピーダンス(内部抵抗)は一般的に10MΩ以上と大きく取られているため、僅かな電流のみがテスターへ流れます。
※測定対象の回路から流れ込む電流が少ないので、測定する回路への影響を最小限にできる。


(2)電流の測定

電流を測定する場合は、電流を測定したい回路に、テスターを直列になるように挿入接続すると、
・テスターの内部の電流測定回路にはシャント抵抗が挿入されていますが、その抵抗の両端で発生する電圧を測定します。
・オームの法則(I=V/R)により、電流値を算出して表示します。
※シャント抵抗は非常に低い抵抗値のため、測定する回路への影響を最小限にできる。

但し、テスターを使う場合は、一旦どこかで回路をオープンにする必要があるため、現在は安価で買えるようになったクランプメーターを使う人も多いと思います。
※クランプメーターは、見た目から想像できるとおり、測定対象(導線)が発する磁束を測定している(ので、流れる向きも解る)


(3)抵抗の測定

抵抗を測定する場合は、測定対象である抵抗の両端にプローブを当てると、
・テスター内部の定電流源から、測定対象に一定(微量)の電流が流れます。
・プローブにより、測定対象の電圧を測定します。
・オームの法則(R=V/I)により、抵抗値を算出して表示します。
※電流値は測定レンジによって変わるが、多くて1mA程度。


(4)バッテリーの内部抵抗の測定

バッテリーの場合、デジタルテスターで内部抵抗を測定することはできません。

なぜなら、上記のようにテスター内部の定電流源からバッテリーに電流を流すと、たとえ微量とはいえ、その電流が充電に使われてしまうからです。
※一般に「バッテリーの内部抵抗」として認識されている数値は、動的な抵抗を含まない静的な抵抗値を指すため。

また、(静的な)内部抵抗値が10mA程度と低いため、通常の2端子式のテスターでは、プローブの抵抗分を排除できないせいもあります。

Posted at 2026/03/02 11:32:30
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