まず、純正エアクリボックスの内容(各部口径)について外部からヘッドまで順番に

エアクリーナーボックス
　外部吸気口:Φ35
　エアフィルター直後吸気口:Φ23
　インテークパイプ内:Φ24
(ゴムなので参考値)

次に純正スロットルボディ
口径Φ24
差込口外径Φ38

インテークマニホールド
スロボ側口径φ25.5
ヘッド側Φ21
(鋳造のため参考値)

樹脂スペーサー
インマニ側 φ23
ヘッド側 φ21
(テーパー形状。鋳造の製造誤差対策？インマニ側が広い)

ヘッド
吸気ポート側口径φ21
(鋳造のため参考値)

フィルター自体の吸気性能に依存しますが、基本的に構造からくる性能的には後になればなるほど有利です。
逆に、エンジンの保護性能は先に書いてある側ほど有利に働きます。

Ａ:純正フィルターからの交換
Ｂ:インテークパイプ+パワーフィルター
Ｃ:パワーフィルター直結
Ｄ:ファンネル

Ａ:純正フィルターからの交換
・雨を一切気にせず吸気性能は上げたい人向け
・基本ポン付けでお手軽
・THE・無難(or鉄板)
・+αのパーツが豊富
・いくら吸気量を上げてもスロボとの接続パイプがボトルネックになるので吸気能力は他より劣る

商品名
スポンジフィルター系
武川 パワーフィルター [03-01-0001]
エンデュランス hi-powerエアーフィルターセット [EF172K26A1]
※両方KOSO製です(›´ω`‹ )フィルターを中目と荒目2種類ついてるので選べます。

紙フィルター系
DNA モトフィルター [P-H1N13-01]
BMC スタンダードオートバイフィルター [FM788/04]
K&N リプレイスメントエアフィルター [HA-1313]
※一般的に吸気効率はスポンジ>紙。濾過能力は逆なのでお好みでどぞ。

オプション
・①を武川大口径エアダクト[03-01-0002]で口径拡大
・①を除去
・②をOUTEXレーシングエアファンネル[W-1282-P15902891]と交換
・②をキタコ STDエアーファンネルΦ28[514-0001280]と交換
・②を除去
・④をビッグスロボと換装(キタコ不可)

Ｂ:インテークパイプ+パワーフィルター
・人と違うパーツ入れたい人
・上が伸びる
・お値段が基本お高い。
・雨には強くない。雨天走行後はフィルター洗浄必須

商品名
・キメラ ショートラムインテークキット[---]
スロボ側Φ38 パワフィル差込口径Φ49
吸気温センサー、ブリーザーホース組付け可
※写真のように前方吸気ですが、雨天走行でも一応は安定して走れていました。
豪雨だと少しずつ吹けなくなっていったので多少は水を吸っているようです。何かしらの雨天対策をオススメします。

・グロムパーツUSA 高効率エアクリーナー/インテークキット[GFLMN02]
(MNNTBX製品 情報皆無のため不明)

・キタコ　UNIフィルターKIT
モンキー用ですがグロムに使える報告あり。
フィルター口径は純正と同じで費用対効果は抜群。
吸気温度計の代わりにホースジョイントぶち込んでブローバイガスの吸気口にしてやりましょう。これに純正テーパー加工Φ26スロボと中回転型カムの組み合わせが通称ハッピーセット。

・海外製？グロム用ステンレスエアダクト
パワフィル差し込み口径φ44
エアクリボックス穴拡大加工すれば純正エアクリボックスに組み込みできるようなので、A、Bの良いとこ取りも狙えます。
PayPayフリマで販売を確認。内面バリ取り済の品を推奨します。

ウィルズウィン ブリーズタイプエアクリーナーキット[---]
スロボ側純正インテークパイプを切断加工して使用 パワフィル専用品
(吸気量可変式だったりインテークパイプへ差込式のため純正より細くなる部分が有るため性能は未知数)

Ｃ:パワーフィルター直結
・エンジン保護性も残しつつ性能が欲しい人向け
・レスポンス良し
・高回転の伸び(＊9000rpm以上の話)は容量不足に注意
・他に比べて難易度高につき注意
・ブローバイは大気開放かパワフィルを加工して穴開けてニップル差し込むしかない(ニップル付属タイプは口径が小さすぎた)
・雨の日危険。旧グロムはフロントフェンダー延長していないと泥水の巻き上げ位置を考えるとこの方式はモロに食らう可能性あります。特にスロボの向き変更している場合で。
・オーバルフィルター以外はフレームや外装とモロに干渉します。

※オーバルフィルターでも多少フレームのステーを曲げたりする必要あるので注意。
純正スロボ差込口はΦ38ですがピッタリのサイズが販売していないので自己責任で近いサイズを利用して固定どうぞ。
Φ35、Φ39では販売有りを確認済みです。
スロボの向きを前後逆に組み替えて使用している人も居ます。

汎用品利用のため商品名紹介無し

オプション
・Gクラフトアジア製スロットルボディーアダプター[GCT-00104]
本品を使用すれば純正スロットルボディの向きを好きな方向へ変えられるため、パワーフィルターの口径さえ合っていれば何でも使えるようになります。
・Gクラフトアジア製フィルターアダプター[GCT-00137]
コレで口径をΦ38→Φ46or49に変換可能です。基本スロットルボディーアダプターを併用必須ですが純正スロボ向き逆付けでも組付け可能？要検証。

Ｄ:ファンネル直結
・スロットルボディーにラッパの先端状の部品を差し込むだけ。
・剥き出しなので雨、砂埃、飛び石、粉塵全部エンジンに入ります。マメにエンジンOHできるツワモノ向け。
・当然、吸気性能的にはダントツ。

汎用品利用のため商品名紹介無し

純正エアクリパイプと社外インテーク&直パワフィルの吸気経路の内径差がこちら。
比較写真のスロボは直パワフィル用にテーパー加工しています。

画像左は純正エアクリパイプを差し込み口のすぐ先でぶった切った代物で、本来の内径はスロボのバタフライと同じです。
純正エアクリボックス使用とB、Cタイプとの口径差、吸気能力差が一目瞭然かと。
純正スロボ+純正エアクリボックスでは高回転の伸び代が少ない理由の一つです。

ついでにスロットルボディについての寸法データ
・反則的に吸気能力を増やせます。
・でもその要求燃料激増に対応できるサブコンはあんまりないです。インジェクター交換も視野に入れて購入しましょう。
・セッティング難度も激増します。

純正
口径Φ24 差込口外径Φ38
インマニ スロボ側口径φ25.5(鋳造のため参考値)
インマニ ヘッド側Φ21(同上)
スペーサー インマニ側 φ23
スペーサー ヘッド側 φ21

エンデュランス ビッグスロットルボディ(KOSO製)
純正エアクリーナーボックス可
口径Φ34 差込口Φ49 ヘッド側Φ25以上(忘れました申し訳ない)
ヘッドとの継ぎ目は樹脂スペーサーに紙ガスケット方式。ヘッド側吸気ポート加工必須。

武川 ビッグスロットルボディ
純正エアクリーナーボックス可
口径Φ34 差込口Φ49 ヘッド側Φ21
エンデュランスとの違いはインマニの絞り方。武川は純正ヘッドと同口径まで絞られておりOリングでシール。
インマニの影響でエンデュランスと特性が異なるので注意。

キタコ ビッグスロットルキット
純正エアクリーナーボックス不可&カウル切断加工要
口径Φ34 差込口Φ50 ヘッド側Φ22

クリッピングポイント ビッグスロットル28Φキット
純正エアクリーナーボックス可
口径Φ30 差込口Φ42.6 ヘッド側Φ23.5
※台湾SWR製

ノザワホンダ　スロットルボディ純正加工
口径φ26 (インマニ側Oリング露出なし)
口径φ28.5(インマニ側Oリング露出あり)
他純正のまま

ZRACING 純正加工スロットルボディ
口径φ27 (インマニ側Oリング露出なし)
エアクリ側テーパー加工済、他純正のまま

あと個人的にTwitterでお世話になったひろあん氏が純正スロボ加工でΦ26、Φ27をテーパー加工込みで製作してくださっております。助かります。